【2025年】チャイルドシートの選び方 お子様との安全なドライブにおすすめの4選をご紹介


最終更新:2025/3/18
チャイルドシート・ジュニアシートは大切な子供の命を守るために欠かせないものです。
チャイルドシートを選ぶ際は、お子様の身長や体重、シートのタイプ、安全基準など、確認すべきポイントがたくさんあります。万が一のときにお子様の命を守る大切なものなので、価格だけを見て安易に判断するのはおすすめできません。安全基準や取付可能な車種、使用時の装着方法などもしっかりチェックすることが大切です。
はじめての出産・育児でチャイルドシート選びにお悩みの方にもわかりやすく、選び方のポイントや機能の違いなどを詳しくご紹介します。
生後すぐから6歳未満の子どもを車に乗せて移動するときは、チャイルドシートの着用が道路交通法第71条で義務付けられています。
チャイルドシートを使用していなかった場合の致死率は適正に使用していた場合の約4.6倍との統計も出ていることからも、万が一の事故の際に子どもの安全を守るため、チャイルドシートを必ず着用させましょう。
チャイルドシートは安全機能だけでなく、快適機能も充実しています。乗せ降ろしをラクにしたり、赤ちゃんがリラックスできるクッション性・通気性などの嬉しい機能があることも重要なポイントです。

チャイルドシートは適切に使用することが重要です。
令和5年度の警察庁とJAFの共同調査によると、チャイルドシートを使用している人は全体の76.0%に留まっています。また、そのうち半数が取り付け方や座らせ方が適切でないと判明しました。乳児期は使用していても、子どもがじっとしていられない年頃になると使用をやめてしまうことも多いと言われています。
チャイルドシートが法律で義務付けられているのは6歳未満までですが、身長140cm以上でなければ、車のシートベルトは着用できません。そのため、身長140cmに達するまではチャイルドシート、ジュニアシートを継続して使用することをおすすめします。
チャイルドシートには主に、「新生児から使えるベビーシート」「1歳ごろから使えるチャイルドシート」「3歳ごろから使えるジュニアシート」の3種類があります。また、使える年代の幅広いロングユースタイプもあります。年齢はあくまで目安なので、実際の身長・体重の条件などの条件をもとにお子様に適しているか確認してください。

●乳児用 [ベビーシート]
新生児~1歳ごろまで
体重:13kg以下
身長:70cm以下

●幼児用 [チャイルドシート]
1~4歳ごろまで
体重:10~18kg
身長:65~100cm以下

●学童用 [ジュニアシート]
3~10歳ごろまで
体重:15~36kg
身長:140cm以下
【ポイント2】余裕のある時期に買い替えサイクルを考慮して選ぶ
チャイルドシートは出産後、退院するときから必要になります。そのため、チャイルドシートは妊娠期間中に準備しておきましょう。
現在主流のチャイルドシートは乳児・幼児兼用や幼児・学童兼用などロングユースタイプが人気です。ただし、子どもが一人の場合と将来増える場合とでは、チャイルドシートの最適な買い替えサイクルも変わってくるため、よく相談して決めることをおすすめします。
買い替えサイクルの例
①3タイプ買い替え型
子どもの成長に合わせて2回買い替えるパターンです。現在のチャイルドシートはベビー・チャイルド兼用モデルが主流となっているため、3種類揃える必要性は高くありませんが、一般的に対象年齢が狭い方が製品本体は軽く扱いやすくなるため、取り回しの良さを重視する場合はこの買い方がおすすめです。

②乳児期買い替え型
1歳ごろから使用できるチャイルド・ジュニア兼用シートに早めに買い替えるパターンです。2人きょうだいの場合、年齢が近くてもお下がりが効率的に使えるのがメリットです。ただし、きょうだいが3人以上になると、3タイプ買い替える方が便利な可能性もあります。

③学童期買い替え型
新生児~4歳ごろまでの対象年齢の長いモデルを使用し、学童期に買い替えるパターンです。ベビー・チャイルド兼用モデルは種類が豊富で、ジュニア用シートは背もたれを外せるモデルもあるためフレキシブルに使用できます。きょうだいの年齢が近いと第二子との使用タイミングが重なり、もう1台買う必要が出てきます。

④超ロングユース型
「子どもはひとり」というご家庭では買い替えの必要がなく経済的です。ロングユース型は学童用サイズがベースになるため、最初から大きいサイズを購入することになります。そのため、子どもが増える可能性がある場合はふたりめ以降のチャイルドシートをどうするか、考えておく必要があります。

4歳ごろまではチャイルドシートを使用するものの、ジュニアシートに買い替えずに着用をやめてしまうご家庭が多いことが問題になっています。
6歳になるまでの着用義務だけを考えると、あと一年くらいと思ってしまうかもしれませんが、シートベルトを安全に使用できる身長になるのは小学校高学年ごろ。義務期間はまだ折り返しです。
法律遵守という点だけでなく、この期間の安全を確かなものにするためにもしっかり着用しましょう。
【ポイント3】安全基準と取付方法で選ぶ
チャイルドシートは新安全規則「R129」適合製品がおすすめ
「R129」とは従来の安全基準「R44」から、さらなる安全性の向上を図る新しい規格を盛り込んだ次世代の安全基準です。
車の前後に加えてドア側からの衝撃試験が加わったほか、計測センサーを搭載したダミー人形を用いることでより精密に負荷を想定できるようになったため、産まれたばかりの赤ちゃんにも安心して使用できます。
また、適応サイズの基準も体重から個人差の少ない身長に変更。後向き装着期間も12ヵ月から15ヵ月になったことで、より安全性が高まりました。

チャイルドシートの取り付け方法は2種類
チャイルドシートの取り付け方法は大きく分けて、簡単・確実に取り付け可能な「ISOFIX」方式と、幅広い車種に対応するシートベルト固定式の2種類があります。
シートベルト固定式の場合、チャイルドシートの固定方法が複雑なため、ベルトの通し間違いや締め付け不足といったミスユースが発生しがちでした。
現在主流となっているのは後部座席の専用金具にコネクターを挿すだけで簡単・確実に安全な取付けができるISOFIX方式です。
2012年7月以降に新車で販売された国産車はISOFIXに対応しています。それ以前の車は対応していない場合もありますので、事前に確認しましょう。

ISOFIX方式

シートベルト固定式
回転式
シートが360度回転するタイプで、1歳ごろまでの乳児期は後ろ向き、それ以降は前向きと切り替えが簡単にできます。また、ドアの方に向けて乗せ降ろしができるため、前後のシートの幅が狭いコンパクトカーなどでも快適に使用できます。
固定式は台座部分が大きく重く、またシート部分が高くなるため、固定式と比べ取り付けられる車種が限られます。また、後部座席に同乗者がいる場合は圧迫感が強いかもしれません。

固定式
シートが回転しない固定式は、回転式よりも乗せ降ろしがしづらいというデメリットがありますが、回転式に比べて価格が安いことが多く、コンパクトな点がメリットです。付け替えがラクなので自家用車でなくカーシェアを利用しているご家庭にもおすすめです。
座面が低くフラットなシートなら、成長するにつれ子どもが自分で着座しやすくなるのもポイントです。

購入したい製品が絞り込めたら、所有する車に取り付けられるかどうかを確認しましょう。
各チャイルドシートメーカーの公式ページでは、車種や年式を入力することで使用できるチャイルドシートや対応する座席を調べることができます。
クッション性能
未熟で柔らかい子どもの体を包み込むようにして守るクッション。乳児期は頭部のサポートが特に大切です。
リクライニング
新生児は気道や腹部を圧迫しないよう、ベッドのように自然な寝姿勢にできるモデルを選びましょう。
サンシェード
窓から差し込む強い光と紫外線だけでなく、エアコンの風からも赤ちゃんを守ります。
洗えるシート
汗や食べ物などで汚れやすいため、シートを外して洗濯機で洗えるモデルなら常に清潔に使用できます。
通気性
子ども長時間のドライブでも汗で不快感を持たないよう、空気の流れをつくってムレを防止します。
跳ね上げハーネス
子どもを乗せる際にハーネスが体の下に入ってしまうのは小さなストレス。開いた状態をキープしてラクに装着できます。
ブースター分離
体が大きくなってきたら背もたれを外して、シートベルトを装着できる高さに調整するブースターシートにできます。
よくあるご質問
- 事故にあった後、同じ製品を継続して使用しても大丈夫?
- 事故にあった製品は、見た目上キズや破損がなくとも衝撃により内部が破損している可能性がありますので、絶対に使用しないでください。
同様に中古のチャイルドシートや部品も破損・損傷が隠れていることがあるため使用は避けたほうがいいでしょう。 - 自分の車に取り付け可能か、確認する方法が知りたい。
- 車の取扱説明書にチャイルドシートの取り付けに関する項目が記載されています。「U」「UF」のマークが書かれている座席に取り付けが可能です。
- 長時間使用するとき、どの位休憩をしたらいい?
- 1時間ごとに10分~15分程度の休憩をおすすめします。長時間同じ姿勢でいることを避けるために、抱っこをしたり、おむつ替えをしたりなどして休憩してください。
※首がすわるころまでは、お子さまの体調の変化に気をつけながらご使用ください。
様々なニーズに応えるおすすめモデルをラインアップ
ストレスなくスムーズに乗せ下ろしできる工夫が充実
エールベベ ベビー&チャイルドシート クルットR グランス2
[ISOFIX取付 回転式 対象年齢:新生児~4歳頃まで R129適合]
寝ている赤ちゃんを起こしにくい静音タイプの回転シートと肩ベルトが跳ね上がるジャンピングハーネスを搭載。ストレスフリーで乗せ降ろしができます。
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使わない時はスッキリ収納できる折りたたみ対応
サイベックス チャイルドシート ソリューションG2
[ISOFIX取付 対象年齢:3歳頃~12歳頃まで R129適合]
レンタカーやカーシェアなどでも使いやすく、保管にも困らないおりたたみ式。リクライニングヘッドレストにより、快適かつ最大限の安全性の中で過ごすことができます。
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成長しても乗り心地快適、長時間ドライブでも安心
コンビ ジュニアシート ジョイトリップアドバンス for Kids
[ISOFIX取付 対象年齢:3歳頃~11歳頃まで R129適合]
肩幅38cmのワイドシートと足元ひろびろ形状で、ゆったり快適な乗り心地を実現。身長150cmまで成長に合わせて長く使えるロングユース設計です。
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新生児からシートベルトが着けられるまで買い替え不要
リーマン ベビー&チャイルド&ジュニアシート ビットターンR129
[ISOFIX取付 回転式 対象年齢:新生児~12歳頃まで R129適合]
出産後の退院から小学6年生まで、1台で対応する超ロングユース仕様。片手でラクに高さを変えられ、体格にフィットさせることができます。
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