【2025年】ゲーミングキーボードの選び方 おすすめ6選をご紹介


最終更新:2025/3/28
PCゲームの操作の要となるキーボードやマウスの性能は、ゲームのアドバンテージを左右する非常に重要なものです。
通常のキーボードとゲーミングキーボードの違いや、ゲームジャンルによって重視すべき機能を把握することで、自分のプレイスタイルに合った一台を選びやすくなります。
ゲーミングキーボードの主な機能や選ぶ際のポイント、おすすめモデルをご紹介します。
キーボードの選び方
ゲームをプレイしている時は、画面に集中したまま手もとの感覚でキーを操作します。そのため、押したキーが確実に動作することが約束されてないと、意図しない動きでプレイに集中しづらくなってしまいます。
ロールオーバー(同時押し)
ゲーミングキーボードは通常の文字入力とは全く異なるキー入力となり、いくつかのキーをほぼ同時に押すようなシーンも多くあります。
この「ほぼ同時に押された複数のキー」を正しい順序で検出するのがロールオーバーです。押されたすべてのキーを検知できるものをNキーロールオーバー(全キー同時押し)と呼びます。
完全なNキーロールオーバーが使用できるのはPS/2接続のキーボードのみです。USB接続は規格上6キーが上限となり、メーカー独自の技術で補完しているため、機種によってロールオーバー可能なキー数は異なります。
アンチゴースト(誤入力防止)
同時押しを正しく検出するもう一つの技術がアンチゴーストです。こちらは複数キーの同時押しを行った際に、押していないキーが反応するのを防ぎます。
キーボードは格子状に回路が張り巡らされており、通常のキーボードでは近隣のキー複数押されると共通の回路上のキーまで反応してしまうことがあります。この現象を防ぎ、正しく認識されることで、誤入力を恐れずタイピングを行うことができます。
多くのゲーミングキーボードでは、アンチゴーストとロールオーバーはセットで搭載されています。

キーボードのキースイッチの構造にはいくつかのタイプがあり、押したときの感触やキーの深さなど使い勝手が異なります。
メカニカルスイッチ
ゲーミングキーボードでは最も採用率が高いタイプです。軸の種類によって打鍵感が異なり、確実に入力した感覚が欲しい、軽い力ですばやく入力したいなど、好みに合わせて選ぶことができます。
1つずつスイッチが独立しているため、同時入力時でも誤入力が起きにくく、反応速度も速い点が特徴です。また、他のタイプより耐久性に優れていて、メンテナンスもしやすくなっています。

ラピッドトリガー
押し込みの深さを認識できるスイッチを採用し、ソフトで入力のオン/オフの位置をそれぞれ変更できます。他のタイプより遥かに浅く軽いタッチで入力したり、アナログ的な挙動を設定したりと、より直感的な操作が可能になります。
ラピッドトリガースイッチには磁気式・光学式・静電容量無接点方式の3タイプがあります。

メンブレンスイッチ
スタンダードなキータイプで、手ごろな価格帯のゲーミングキーボードにも採用されています。入力には底までしっかりと押し込む必要があり、その分速度は遅くなります。一方、静音性に優れており、飲み物などをこぼしても問題ない防滴設計のモデルもあります。

キースイッチの中でもメカニカルスイッチは、内部の軸に使用される素材によってさらに細かく分類されます。
クリック感やキーの重さ、打鍵音などに個性があり、適している用途や使用感の好みが分かれます。

反発力が弱めの軽いキータッチでスムーズに入力できるバランスの良いタイプ。引っ掛かりがなく底まで押せるので連打しやすいのも特徴です。

反発力が強く、入力時にはっきりとした打鍵感とクリック音があります。押し込みが甘く入力されないといったミスを防ぎ、確実な操作が可能です。

赤軸のように軽快ながら、入力時のクリック感も感じられるタイプ。誤入力を防ぎつつ、長時間の使用でも手指の負担を抑えることができます。
スイッチ特性
主にリニア・タクタイル・クリッキーに分類され、より細かい特性を軸の色で見分けられます。代表的なCHERRY社の軸の色に倣っているモデルが多いですが、メーカー独自の軸を展開している場合もあります。
入力位置(アクチュエーションポイント):キーが入力される位置(深さ)です。
キーストローク:キーが底打ち状態(底面にあたる状態)になるまでの距離です。
キー荷重(押下圧):キーを入力位置まで押すのに必要な力を指します。
静音性:キーが入力される位置付近でクリック音が出るかどうかです。

ホットスワップ
メカニカルキーボードには、付属の工具でスイッチを丸ごと交換できるホットスワップに対応したモデルもあります。スイッチの規格が合致している必要がありますが、押しにくい位置や押す頻度の多いキーなどを別の軸に交換するなど、使いやすくカスタマイズすることが可能です。

キーボードサイズ・キー数
キーボードをゲーム専用として考えた場合、使用しないキーがあると誤入力に繋がったり、指の移動が多くなったりと不便な場合があります。
また、視点移動のためにマウスを使用するゲームなどでは、マウスを大きく動かせることは特に重要なポイントです。そのため、テンキーなどゲームに必要ないキーを省いてコンパクト化されたキーボードが好まれる傾向にあります。
キーボードはテンキー付き(フルサイズ)と比較して、テンキーレス(約80%)~60%程度のサイズから選べます。
逆に、小さすぎるキーボードは特殊なキー配列やキーピッチの窮屈さから、ゲーム以外の用途では不向きとなります。普段使い用としても兼用したい方は、フルサイズや通常のテンキーレスをおすすめします。

日本語配列・英語配列
キーボードには日本語(JIS)配列と英語(US)配列があります。「半角/全角」「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」キーの有無のほか、一部の記号キーの配置やスペースキー、エンターキーなどの大きさなどが主な違いになります。
日本語配列は一般的なキー配列のため、普段使い用としても使いたい場合や、文字でチャットやメールのやり取りを行うゲームにおすすめです。
英語配列は右側のキーやスペースキーが大きく指が届きやすいため、プログラマーやエンジニアなど英字や記号キーを多く使う方に向いています。

キーボードの接続方式には、USBなどによる有線接続と、BluetoothやUSBレシーバーを使った無線接続とがあります。どちらのタイプも一長一短ありますので、ご自身の好みやゲームジャンルに合わせて選択しましょう。
有線接続
使用中のトラブルを極力抑えられるため、ゲーミングキーボードでは有線が主流です。FPSや格闘など瞬発力と複雑な入力が必要な対戦型ゲームに最適です。基本的にはUSB接続ですが、制限のないNキーロールオーバーを使用するためにPS/2で接続する場合もあります。
・有線のメリット
電池切れがない
通信トラブルを防げる
反応速度が速い
ロールオーバー性能が高い
・有線のデメリット
配置が限定される
ケーブルの整理に気を遣う必要がある

無線接続
無線接続には専用のUSBレシーバーを使う場合とBluetoothを使用する場合があります。基本的には、USBレシーバーの方が安定性や通信速度に優れています。とはいえ有線に匹敵する機種は少ないため、オフラインで落ち着いて楽しめるゲームに向いています。広いジャンルで使いたい場合は、有線・レシーバー・Bluetoothすべての接続方式から選べる機種がおすすめです。
・無線のメリット
ケーブルレスでデスクがすっきり
置き場所が自由
Bluetoothなら複数デバイスで使える
・無線のデメリット
電池切れや通信トラブルがあり得る
機種によっては入力にラグを感じる

周囲に配慮したい、ボイスチャットや配信の妨げにならないようにしたいなら静音モデルがおすすめです。メンブレンや静音赤軸キーのほか、独自の静音設計のキーボードもラインアップされています。

音量調節等のメディアコントロールのほか、ライトの切り替え、ゲームモードのオン/ オフなどは専用のボタン等で操作できると便利です。

ソフトでキー入力の組み合わせを任意の場所に割り当てることができます。MMOのように決まった行動を繰り返し行う場合でも、効率的かつ確実に入力することができます。 効率的に

手の大きさや姿勢によって使いやすい角度は異なるため、角度調整スタンドが付いていると快適です。機種によっては2段階で調節できるものもあります。

ヨドバシ・ドット・コム おすすめモデルのご紹介
スティールシリーズ
Apex Pro TKL Gen 3 JP [64745J]
ラピッドトリガー対応のOmniPoint3.0スイッチは、キーのぐらつきや摩擦を抑えることでよりスムーズなキータッチを実現。三層構造の新しい防音設計により、心地よく深いタイプ音を楽しめます。また、ゲームに合わせたプリセットが用意され、すぐにプレイしやすい状態にキーボードを設定可能です。
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キースイッチ | 接続方式 | キー配列 | テンキー |
---|---|---|---|
メカニカル (磁気ラピッドトリガー) |
有線 | 日本語 |
なし (88キー) |
ロジクール
G512 [G512r-TC]
確かな打鍵感がありながらも静かな「タクタイル」キーを採用。最大26キーロールオーバー機能とアンチゴースティングによって、狙い通りのコマンドを確実に発動できます。ゲーミングモデルらしい鮮やかなライティングながら主張が強くなくデザインもシンプルなため、作業用としても違和感なく使用できます。
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キースイッチ | 接続方式 | キー配列 | テンキー |
---|---|---|---|
メカニカル (茶軸) |
有線 | 日本語 |
あり (113キー) |
エレコム
V custom [TK-VK720ALWH-EN]
キーストロークが短いロープロファイル&ラピッドトリガースイッチで異次元の速さと負担の軽減を実現。キーは指にグッと食いつきつつも離れやすい形状で操作ミスを防ぎます。スペースキーはロングタイプ1個としショートタイプ+カスタマイズキーの2個のいずれかにカスタマイズできます。
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キースイッチ | 接続方式 | キー配列 | テンキー |
---|---|---|---|
メカニカル (磁気ラピッドトリガー) |
有線 | 英語 |
なし (82 / 83キー) |
コルセア
K65 PLUS WIRELESS [CH-91D401L-JP]
付属のUSBレシーバーでラグを感じさせない低遅延ワイヤレス接続が可能。1回の充電で最長266時間使用できるバッテリーを搭載しています。コンパクトな75%レイアウトに必要なキーを備え、マクロを駆使して行動を最適化できます。
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キースイッチ | 接続方式 | キー配列 | テンキー |
---|---|---|---|
メカニカル (赤軸) |
有線 Bluetooth 2.4GHzワイヤレス |
日本語 |
なし (82キー) |
東プレ
REALFORCE GX1 [X1UD23]
信頼性と耐久性に優れたラピッドトリガー対応の静電容量無接点スイッチを採用。徹底した静音化でボイスチャット中の打鍵音も気になりません。30gの軽いキー負荷でキー底打ち・長押しを多用するプレイヤーの瞬発力に応えます。
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キースイッチ | 接続方式 | キー配列 | テンキー |
---|---|---|---|
静電容量無接点方式 (ラピッドトリガー) |
有線 | 英語 |
なし (87キー) |
レッドラゴン
ゲーミングキーボード [K632-RGB-SE]
専用のマクロキーやメディアコントロールキーやボリュームスクロールキーと61キーが配列されたお手頃価格のコンパクトモデル。浅いタッチで素早く入力できるロープロファイル赤軸キースイッチを搭載しています。
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キースイッチ | 接続方式 | キー配列 | テンキー |
---|---|---|---|
メカニカル (赤軸) |
有線 | 英語 |
なし (61キー) |