【2025年】ホームプロジェクターの選び方 手軽に大画面を満喫できるおすすめ6選をご紹介


最終更新:2025/3/17
自宅でも映画館のように大画面で映像を楽しめるホームプロジェクター。投影面との距離が短くても使用できる短焦点モデルやバッテリー内蔵のモバイルモデル、ゲームプレイにも対応した低遅延モデルなど、本格的なホームシアターを導入したい方だけでなく、より手軽に楽しめる様々なモデルがラインアップされています。
お部屋の広さやニーズに合ったおすすめのプロジェクターをご案内します。
理想的なプロジェクター選びで重要なのは、部屋の広さと映し出したい映像のサイズです。スクリーンのためのスペースはどこに、どの程度の大きさまで確保できるのか、そこからプロジェクターを設置する場所までどれくらい距離が取れるのかを測ります。目安として一般的なアスペクト比16:9の場合、100インチの横幅は約2.2mとなり、部屋の形状にもよりますが約6.6~9.9㎡(4~6畳)のスペースが必要となります。
プロジェクターは機種によって投写に必要な距離が異なり、大まかに3つの焦点距離に分けられます。

※距離と投影サイズの相関や最短距離は機種によって異なります。
■80~100インチを映すのに必要な距離
[標準焦点(長焦点)]
2.5m前後
[短焦点]
1.5m~2m
[超短焦点]
20~50cm
超短焦点モデルは特に投影面までの距離が短く、占有するスペースが小さい、前を横切られる心配がないなどメリットが大きいですが、真下に近い場所から投写するため歪みがやすく、しっかりした映像補正機能を選ぶことが大切です。また、白い壁であっても壁紙の凹凸などがあると、焦点の長いモデルよりも影ができやすくなるため、表面が調整されたスクリーンを用意することをおすすめします。
■おすすめのスクリーンサイズは視聴距離(cm)÷2.5~3が目安
プロジェクターの設置場所を大まかに決めたら、実際に投影する場所と座る場所との距離を測り、推奨サイズの映像が投写できるモデルを選びましょう。
画面全体の見やすさを重視するなら推奨距離の最大限まで空けるのがおすすめですが、映画館では前の方の席に座るという方はもう少し距離を詰めるといいでしょう。
【例】
200~240cm = 80インチ
250~270cm = 90インチ
280~300cm = 100インチ
310~330cm = 110インチ
340~360cm = 120インチ

プロジェクターの映像の明るさは、「ルーメン(lm)」という単位で表されます。数字が大きいほど、明るく鮮明に投写できます。 投写するサイズが大きい、大きな窓のある明るい場所で投影したい等の場合は、高いルーメン値が必要となります。
「ルーメン」表記のほか、「ANSIルーメン」などの表記となっている場合がありますが、それぞれ測定基準が異なるため、数値の比較は同じ基準内での比較のみ有効です。
日中や明るいリビングで使用するなど、明るさやくっきり感を求めるなら数値の高いモデルを選びましょう。
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また、プロジェクターの光源には大きく分けて3つの種類があります。
それぞれに明るさの違いや特徴があり、ルーメン値とともに選ぶ目安になります。
【水銀ランプ】高輝度でお手頃
水銀ランプはパワフルで高出力なため、非常に明るい画面を実現できます。ただし、明るさが最大になるまで少し時間がかかります。また、使用中に熱を持つため、冷却ファンの回転音や使用後に冷ます時間が気になる可能性があります。
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【LED】省電力で立ち上がりが早い
LED光源は水銀ランプタイプと比較すると消費電力が低めです。電源を入れてすぐ最大まで明るくなるので、待たずに使用することができます。発熱も少なく冷却ファンを搭載する必要がないため、本体の小型化も可能になります。
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【レーザー】高輝度かつ長寿命
レーザー光源は水銀ランプ以上の明るさとLED並の省電力・コンパクトさを兼ね備えた高性能な光源です。ランプ寿命が長く、プロジェクターの内部機器より先に切れることはほぼありません。様々な点で優れている分、他の光源と比べると高価なモデルに限定されます。
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ブルーレイディスクやネット動画を大画面で楽しむためにも、フルHD(1920×1080)以上の解像度のプロジェクターがおすすめです。
投影面が大きくても解像度が低いと映像の粗さが気になってしまいます。また、より高画質な4K解像度に対応するハイエンドモデルもあります。
なお、「解像度」と「対応解像度(サポート解像度)」両方が記載されている場合、実際に投写できるのは「解像度」のサイズとなります。
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【ポイント4】予算や見たい映像に合った投影方式(パネル)で選ぶ
プロジェクターは、本体内部にある「パネル」に作られた映像を、投射レンズで拡大して投影面に映し出しています。そのため、パネルによって画質や得意な映像のジャンルも異なります。
【LCD方式】忠実な色再現が可能で映画やドラマにおすすめ
スクリーン上でちらつきが発生しにくく、鮮明ながらも目にやさしい画像再現が可能で、多くのホームプロジェクターに採用されています。ただし引き締まった黒の表現が苦手なため、映像によっては気になるかもしれません。また、熱に弱いため長時間の使用には向かず、3時間程度で電源を切って本体を冷ます必要があります。
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【DLP方式】メリハリのある映像が得意でスポーツやゲームに最適
DLP方式は光量のロスが少なく、明るい映像投写を行えるのが魅力です。長時間連続使用でき、白黒のコントラスト比も高く、文字までくっきりと鮮明に映します。また、シンプル構造なため小型・軽量なモデルにも採用されています。LCD方式と比べて価格は高めで種類も少ないですが、経年劣化も少なく長く使えるというメリットもあります。
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【LCOS方式】映画館レベルの高画質・高性能パネル
なめらかでクリアな映像を投写でき、細部の描画力に優れています。カラー映像から真っ黒の表現まで可能なので、元の映像に最も忠実な映像を描き出します。大型で高価なハイエンドモデルに採用されており、JVCの「D-ILA」やソニーの「SXRD」など独自のデバイス名称になっていることが多いです。
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【ポイント5】設置時の調整をサポートする映像補正機能をチェック
プロジェクターは向きや角度によって投影された映像に歪みが生じます。この歪みを補正してまっすぐな映像にするのが台形補正機能です。
台形補正機能を搭載しているモデルの中でも、垂直の補正のみ、垂直・水平の補正対応など機能の差があるため注意が必要です。左右の補正が可能なプロジェクターは必ずしも投影面の真正面に置く必要がなく、斜めからでも使用できます。
台形補正は機種によって手動で行うものやワンタッチで自動補正してくれるものがあります。

自動補正には他にも、映像のピントを合わせる「オートフォーカス」や画面を遮るものを避けてサイズ調整する「障害物回避」、設置したスクリーンにサイズを合わせる「自動スクリーン認識」などがあり、上手に調整する自信がない、頻繁に場所を変えるので都度の手間を省きたいといった方は自動補正を搭載したモデルを選ぶとストレスなく楽しむことができます。

有線接続端子
プロジェクターと繋ぎたい機器に合わせて、入出力端子の種類と数も確認しましょう。レコーダーやゲーム機と接続するHDMI端子、パソコンと接続するUSB端子などが代表的です。また、音声出力があればプロジェクター本体のスピーカーに頼らず外部スピーカーでさらに音質にこだわることもできます。
ワイヤレス接続
現行のプロジェクターはWi-FiやBluetoothを使ったワイヤレス接続対応モデルが充実しています。Wi-Fi対応プロジェクターの多くは本体に内蔵されているアプリからネットの動画配信サービスを視聴できます。また、スマートフォンやBluetoothスピーカー・ヘッドホンとの連携など、ケーブルレスでより手軽に機能を拡張できます。

バッテリー内蔵
バッテリーを内蔵したポータブルプロジェクターなら、キャンプなど電源がない場所でも使用できます。携帯性を重視しているため、一般的なプロジェクターと比べパネルの性能や明るさは一歩及ばない場合があります。選ぶ際は使用できる時間や充電方法(モバイルバッテリーから給電できるか)なども確認しましょう。

OS搭載
OSおよびWi-Fiを搭載したプロジェクターは、外部機器を必要とせず、本体のシステムからネット動画にアクセスして視聴できます。最も一般的なのはスマートテレビにも搭載されている「Android TV」で、YouTubeや各種サブスクのほか、Google Playストアから対応アプリをダウンロードして楽しむことができます。

低遅延モード
プロジェクターの大画面でゲームを楽しみたいなら、入力のラグが少ないモデルが欠かせません。ゲームプレイに最適化したゲーミングプロジェクターや、「ゲームモード」「低遅延モード」を搭載したモデルを選びましょう。また、残像感を抑える「フレーム補完」や暗闇のディテールが良く見える「HDR」対応ならより快適にプレイできます。

高速起動
プロジェクターはテレビと比べ、立ち上がりに時間がかかることがネックでした。そのため、最近は高速起動を実現したモデルが人気です。6~9秒程度で立ち上がるため見たい時にすぐ使用することができ、チューナー内蔵レコーダーと組み合わせればテレビの代わりとしてもストレスなく使用できます。

視力保護機能
プロジェクターは強い光を発しているため、使用中に光源を直視すると目を傷める恐れがあります。そういった事故を防ぐためにプロジェクターの正面に人や動物が立った際、プロジェクターからの光を弱めるのが視力保護機能です。小さなお子様やペットがいるお部屋で安心して使用するために重要な機能のひとつです。

よくあるご質問
- プロジェクターの寿命はどのくらい?
- プロジェクターは本体と光源それぞれに寿命があります。本体パーツの寿命はおよそ5~8年。光源は機種によって使用している種類が異なり、LEDやレーザー光源の場合は1日4時間使用しても約18年と本体より先に寿命を迎えることはほぼありませんが、水銀ランプの場合は輝度により4.5年程度で寿命になる場合があります。ただし水銀ランプの場合は交換が可能なのでプロジェクター本体を買い替えるよりも安価で済みます。
- 家庭用プロジェクターとビジネス用との違いは?
- 家庭用のホームプロジェクターは主に暗い室内での使用を想定して設計されており、映画館のように美しい映像を楽しめます。フルHD以上の高解像度のモデルが多く、動きの多い映像を快適に見られるようになっています。
ビジネス用のデータプロジェクターは会議室など明るい場所で見やすい高輝度モデルが多いのが特徴です。文字やグラフが鮮明に投影されれば十分なため、解像度や動画のなめらかさはあまり重要視されません。 - プロジェクターでテレビは見られる?
- プロジェクター本体にはチューナーが内蔵されていないため、別途チューナーやチューナー内蔵レコーダーが必要になります。接続にはHDMIケーブルが必要になるため、入力端子のあるプロジェクターを選びましょう。また、Wi-FiおよびAndroid OS内蔵プロジェクターなら、ワイヤレステレビチューナーを使用することでより手軽に楽しむこともできます。
- 「ルーメン」と「ANSIルーメン」の違いは?
- 「ルーメン」は光源から出力された光の明るさを示す数値です。「ルーメン」に関しては各メーカーごとに算出方法が統一されていないため、メーカーを跨いだ比較は意味がありません。
一方、「ANSIルーメン」「ISOルーメン」「CVIAルーメン」はの3規格は光源ではなく投影面の明るさを測定しています。これらは規格を提唱した団体・国は違うものの、それぞれ厳格に決められた測定方法で算出しているため、同じ規格同士であれば比較対象にすることができます。 - 「対応(サポート)解像度」とは?
- プロジェクターのスペックに「(標準)解像度」と別に「対応解像度(サポート解像度)」というものが記載されている場合があります。これはプロジェクター自身の解像度に変換して投影することのできる最大の解像度を指します。「標準解像度:HD (1280×720)・対応解像度:フルHD (1920×1080)」となっている場合はフルHD画質の映像まで読み込むことができ、HD画質に落として投影するプロジェクターということになります。
様々なニーズに応えるおすすめモデルをラインアップ
設置場所にお悩みの方に!生活に溶け込むシーリングライト一体型
アラジンエックス プロジェクター・スピーカー内蔵シーリングライト フルHD Aladdin OS搭載搭載 [Aladdin X2 Light]
シーリングライトに高性能プロジェクターと高音質スピーカーを搭載。取付工事不要で、照明のソケットから電源を取るため配線もなくスッキリ。昼間でも明るい最大120インチの大画面で人気動画サービスを楽しめます。
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リビングのテレビと入れ替えて使うのに最適な超短焦点プロジェクター
エプソン 超短焦点ホームプロジェクター 4Kエンハンスメント Android TV搭載 ヤマハ製スピーカー [EH-LS650W]
壁から14cmで80インチの大画面。HDMIやUSBなど豊富な入出力端子を搭載しており、今お使いのテレビをそのままプロジェクターに入れ替えられます。音声もヤマハ製スピーカーで遅延のない高音質で楽しめます。
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壁でも天井でも、映画館級の本格的な4K映像を楽しめる 3色レーザーモデル
ジェイエムゴー ジンバル一体型プロジェクター 4K Google TV搭載 [N1S Ultimate 4K]
業界最高峰のRGBレーザー光源を搭載し、色彩の精緻さと圧倒的な明るさを実現する4Kレーザープロジェクター。上下左右に動かせるジンバルが一体化し、天井への投影も簡単にできるなど、どんな場所もスクリーンになります。動きに伴ってシームレスに台形補正を行うため、位置決めのたびにセッティングをし直す手間がありません。
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眼前に迫る大画面でゲームの世界観に没入できるゲーミングプロジェクター
ベンキュー ゲーミングプロジェクター X Series [X3100i-JP]
最大リフレッシュレートは240Hz。4K/60Hz入力時は16.7ms、フルHD/240Hz入力時は4.2msの高速な応答速度で、動きの速いスポーツやFPSゲームでもラグのないプレイが可能。映画さながらのビジュアルとオーディオで、最高の没入感を体験できます。
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片手に収まるコンパクトサイズのバッテリー内蔵レーザープロジェクター
アンカー モバイルプロジェクター フルHD Android TV搭載 [Nebula Capsule 3 Laser]
レーザー光源を使用しているため、片手に収まるコンパクトさと、映像の明るさ・鮮やかさの両立を実現。フレーム補完技術により、動きの激しい映像もブレなく再現します。アウトドアはもちろん、自室でスマホの画面をミラーリングして楽しむのにも最適です。
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モバイルタイプでも明るさと音質を妥協したくない方に!外部電源モデル
ジェイエムゴー モバイルプロジェクター フルHD Google TV搭載 [PicoFlix]
モバイルで最高クラスの420ISOルーメンの明るさにくわえ、2年間の開発期間を経て誕生したプロレベルの最高級スピーカーを搭載。上下に回転できるボトル型デザインで設置場所を選ばず、大容量バッテリーを搭載しているので手軽に持ち運んでどこでも楽しめます。また、65W以上の出力のモバイルバッテリーからの給電もできるのでキャンプなどでも大活躍です。
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