エアコンの選び方 お部屋の用途や広さに合わせて選ぶ

エアコンの選び方お部屋の用途や広さに合わせて選ぶ
エアコンの選び方お部屋の用途や広さに合わせて選ぶ

最終更新:2025/6/21

エアコンは家庭用の電化製品の中で最も消費電力が高い製品です。夏場や真冬は運転時間も長いため、一ヶ月の電気代の3割以上を占めることもあります。
だからこそ、新設や買い替えでエアコンを選ぶ際には「お部屋にあわせて選ぶ」ということがとても重要です。
こちらのページでは、「カタログの畳数表示の見かた」や「お部屋にあわせたサイズの選び方」、「省エネ性能について」など、お部屋にピッタリのエアコンのサイズ選びのポイントについてをご紹介いたします。

正しいサイズの選び方 ~畳数の見かたをチェック~


「適応畳数の目安」とは

エアコンのカタログには図のような畳数の目安や冷房・暖房能力の表が載っています。 この表の「畳数の目安」は、冷房時は11~17畳の部屋用、暖房時は11~14畳の部屋用という意味ではありません!

最小値は木造(平屋・南向き・洋室または和室)のお部屋で使った場合の適応畳数
最大値は鉄筋(マンション・南向き・中間階・洋室)のお部屋で使った場合の適応畳数です。

簡単に言うと冷房時は木造なら11畳、鉄筋なら17畳、暖房時は木造なら11畳、鉄筋なら14畳の部屋に向いているということをあらわしています。

カタログスペックに記載されている冷暖房の「畳数の目安」をチェック

・冷暖房能力をチェック

●同じ畳数目安でも能力幅に違いがある

畳数目安以外にもチェックして欲しいのは、冷暖房の能力です。基本的にエアコンの冷暖房能力はkW(キロワット)という単位の「定格出力」で表されており、この数値が大きいほど、広い部屋に対応できるという意味になっています。
下のメーカーカタログの画像では「能力(kW)」の項目の下にそれぞれ、冷房:4.0、暖房:5.0と記載されているのが定格出力の値になります。そして、この数値の下に(0.4~5.3)や(0.4~11.7)と記載されているのが能力の幅を表しています。この最少数値が小さいものほどきめ細やかな温度管理で冷えすぎ、暖めすぎなどを防止でき、最大値が大きいものほど素早く部屋を冷やしたり、暖めたり、することができます。
2つとも「主に14畳用」のエアコンですが、能力値の幅が大きく違い、この差はエアコンの快適性、省エネ性にもかかわってきます。

なお、雪深い地域などの寒冷地では、暖房能力の高い「寒冷地エアコン」を使用するのが良いでしょう。
寒冷地エアコンは暖房能力の最大値が高いだけではなく、外気温が低い状態でも運転できるように、大きな熱交換器と高性能なコンプレッサーを搭載し、霜取り運転で暖房が止まらないための凍結防止ヒーターなどが付いています。

冷暖房能力比較

・エアコンの畳数目安から選ぶ

エアコンを選ぶ際には冷房を使う時をイメージしがちですが、「冬場にエアコンの暖房機能を重視するか」も重要なポイントです。
エアコンは冷房より暖房の方が消費電力が大きくなります。そのため、暖房の方が適用する畳数が小さく表記されています。
冬もエアコンをしっかり使いたい場合には、冷房用の目安で実際のお部屋にぴったりなサイズを選ぶと暖房をつけても「全然暖かくならない!」ということになってしまう可能性もあるので注意しましょう。

※冷房、暖房の適用畳数「〇~〇畳」の表記は目安となり、機種によって前後します。

・こんなお部屋は少し大きめがおすすめ

●建物の構造や部屋の条件によっては大きめ選ぶ

畳数表示の見かたがわかったら、次にチェックしたいポイントは「建物の構造や部屋の条件」です。
同じ広さのお部屋でも日差しの有無窓の数や大きさ風通し火を使うか否かでエアコンの効き方はずいぶん変わってきます。エアコンにかかる負担も変わるため、次に挙げるようなお部屋には実際の畳数よりもワンランク広めのお部屋用、もしくは最大能力値の高いハイグレードモデルを選ぶことをおすすめします。

キッチン・ダイニング

二間つづきのお部屋

吹き抜け・ハイサッシのお部屋

みんなが集まるリビング

日光が強く差し込むお部屋

建物の最上階のお部屋

●お部屋に合わないエアコンを使うとどうなる?

・お部屋がしっかり冷える/暖まるまでに時間がかかる
・室温が設定温度に達するまでの間フルパワーで運転をするため、消費電力が増える(電気代が上がる)
・フルパワーで運転する時間が長くなるため、エアコンに負荷がかかる(寿命が短くなる、故障しやすくなる原因に)


使用頻度が高いお部屋には省エネモデルがおすすめ

・エアコンのグレードによって省エネ性能は異なる

エアコンは電化製品の中では比較的高額で、設置した後はあまり頻繁に買い替えない製品です。エアコンの平均使用年数13.6年(令和5年3月分内閣府消費動向調査参照)と長く、それだけに、購入時には本体の金額だけではなく、省エネ性能や使い続ける上での毎月の電気代を気にかける必要があります。

使用頻度の低い客間や、日中は使わない子供部屋は購入時の費用を抑えてシンプル機能のモデルを選ぶのもよいですが、最もエアコンを長く稼働させるリビングや調理中に室温が上がりやすいキッチンやダイニングには省エネ性能を高めたモデルが断然おすすめです。

電気代比較


上の表は、ダイキン14畳用エアコンのハイグレードモデル「Rシリーズ」とスタンダードモデル「Eシリーズ」の省エネルギーラベルを抜き出したものです。 同じ対応畳数でも、使い続けていくと電気代に大きな差が生まれます。
年間の消費電力量から計算した電気代目安は14畳用のRシリーズが33,050円、Eシリーズが47,870円と、1年間で14,820円の差があり、平均使用年数である13年間使い続けた場合は192,660円もの差がでます。
また、省エネ性能以外でもハイグレードモデルとスタンダードモデルを比べると、センサーや気流制御、寒くならない除湿や除菌機能、スマホ連携機能などより快適に過ごせる機能や便利な機能が多く搭載されています。

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●用語解説

・期間消費電力量
上記の画像では消費電力量機関合計(年間)と記載されています。
「期間消費電力量」とは、算出基準に基づいた冷暖房使用時にかかる年間の合計電力量です。「期間消費電力量」の数値が小さいほど省エネ性能が優れており、エアコンにかかる電気代を安く抑えることができます。電気代を抑えたい場合は、期間消費電力量を重視しましょう。なお、東京の外気温を前提に算出しているので、使用する地域によって電力量はことなります。

・省エネ基準達成率
省エネ基準値の目標に対してどれだけ達成できているかをパーセンテージ(%)で表したものです。
パーセンテージが高いほど省エネ性能が優れることになります。省エネ基準を達成した製品(100%以上)には緑色のマーク、達成していない製品にはオレンジ色のマークが付けられます。

・通年エネルギー消費効率(APF)
「消費電力量1kWhあたりの冷暖房能力」を示します。
実使用に即した運転効率を示す値で、この数値が高いほど効率が良く、同じ電気量でより大きな能力を発揮することを表します。数値が大きいほど省エネ性能が優れていることになります。


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