おいしくグリルするためのヒントと工夫

グリルの準備が整ったら、いよいよ食材を焼きはじめましょう!こちらでは、肉・魚や野菜をおいしくグリルするコツやあると便利なお役立ちグッズなどもご紹介します。
様々な食材に合わせた最適な焼き方や調理時間の目安など、基本を知っているだけで頼れる存在に。楽しいバーベキューが大成功する事間違いなしです。
ウェーバーグリル
基本的な焼き方


せっかくの楽しいバーベキュー、ただ単にお肉や野菜を並べて焼くだけではもったいない!食材に合わせた最適な焼き方で、より美味しく調理しましょう。

【直火焼き】

直火焼きは、20分以内で調理できる小さくて柔らかい食材に適しています。
・ハンバーガー
・ステーキ
・ポークチョップ
・シシカバブ
・骨のない鶏の部位肉
・魚の切り身
・貝類
・切った野菜 など

直火焼きでは、炎は食材のすぐ下にあります。
炎が食材の表面を焼くことで香ばしい風味と舌触りが生まれ、カラメル化によりおいしさが一段と高まります。

直火焼きは、放射熱と伝導熱の両方を起こします。炭からの放射熱は炭の近くの食材表面をすばやく調理します。
同時に、炎が焼き網を加熱し食材の表面に熱を直接伝えて、おいしそうな網目が付きます。

【間接焼き】

調理に20分以上かかる大きな肉や直火にあてると乾燥したり焦げやすい食材には関節焼きを用います。
・ロースト
・骨付き鶏の部位肉
・丸のままの魚
・くずれやすい魚の切り身
・スペアリブ など

食材は焼き網が直接加熱されていない部分に置きます。放射熱と伝導熱が発生しますが直火焼きほど強くはならず、ここで蓋をしっかり閉じておくと対流熱が発生します。熱い空気が上に上がって蓋の内側表面に反射し、グリル内で循環して、食材全体を均一にゆっくり調理します。

対流熱は、放射熱や伝導熱のように食材の表面を焦がしません。オーブンで焼くように、中までじっくりと火が通ります。

  
【ガスグリルなら・・・】

ガスグリルならどんな食材でも簡単・安全に、しかもヘルシーで美味しく焼き上げます。

火おこしの段取りや準備が不要なだけでなく、ダイヤルでの火力調節が容易にできるので、とにかく簡単で安全なガスグリル。 炭火焼きに比べ、焼きすぎや生焼けなどの失敗も減らせるうえに、焼きムラがなく油がしっかりと落ちるのでヘルシーに焼き上がります。 もちろん、後片付けも簡単です。

食材に合わせた火力と調理時間を設定したら、あとはグリルにおまかせ!出来上がるまでの時間は、家族や仲間との会話や食事などの大切な時間を存分に楽しみましょう。

  

■ガスグリルとチャコールグリル、それぞれの詳しい説明はこちらから

▼バーベキューを盛り上げる秘訣などをご紹介
▼火のおこし方や火力コントロールなどを解説
調理時間の目安と調理のコツ


ふた付きグリルで調理する上で大切なのは「時間の管理」と「内部温度の確認」。ちょっとした工夫をするだけでより美味しくなる方法もご紹介します。

【調理時間の目安】
肉の部位、厚さ、重さ、焼き時間は目安としてのみお使いください。高度、風の強さ、外気温などが調理にかかる時間にも影響します。
食材をグリルに入れた後に蓋がきちんと閉まることを確認し、食材と蓋の間に2~3cm以上の隙間が出来るようにしましょう。

    厚さ/重さの目安 おおよその焼き時間の目安

ステーキ:ニューヨークストリップ、
ポーターハウス、リブアイ、Tボーン、
およびフィレミニヨン(テンダーロイン)
厚さ2cm 4~6分強火で直火焼き
厚さ5cm 強火の直火で6~8分焦げ目をつけて、8~10分強火で間接焼き
牛挽肉のハンバーグ 厚さ2cm 8~10分中火で直火焼き
テンダーロイン(ヒレ肉) 1.5kg~2kg 中火の直火で15分焼いた後、30~45分中火で間接焼き

ポークチョップ:骨なしあるいは骨が付いた部位 厚さ2cm 4~6分強火で直火焼き
厚さ3cm~4cm 強火の直火で6分焦げ目をつけて、4~6分強火で間接焼き
リブ:ベビーバックリブ、スペアリブ、
カントリースタイルリブ、骨付き
1.5kg~2kg 1.5~2時間中火で間接焼き
テンダーロイン(ヒレ肉) 450g 30分強火の直火で5分焦げ目をつけ、25分中火で間接焼き

鶏むね肉:骨と皮を取り除いたもの 170g~220g 8~12分中火で直火焼き
鶏もも肉:骨と皮を取り除いたもの 100g 8~10分中火で直火焼き
鶏肉一羽をさばいたもの:骨付き、各部位 85~170g 6~10分弱火の直火で焼いた後、30分中火で間接焼き
鶏:丸焼き 1.8kg~2.2kg 1時間~1時間15分中火で間接焼き
ターキー:丸焼き、詰め物なし 4.5kg~5.5kg 2~2.5時間中火で間接焼き


魚:切り身、大きめの切り身
オヒョウ、鯛、鮭、スズキ、メカジキ、マグロ
厚さ1cm~2cm 3~5分中火で直火焼き
厚さ2cm~3cm 10~12分中火で直火焼き
魚:丸ごと 500g 15~20分中火で間接焼き
1.5kg 30~45分中火で間接焼き
海老 30g 2~4分強火で直火焼き

アスパラガス 直径1cm 6~8分中火で直火焼き
トウモロコシ 皮をとったもの 10~15分中火で直火焼き
キノコ シイタケ、マッシュルーム 10~15分中火で直火焼き
玉ねぎ 厚さ1cmにスライスしたもの 8~12分中火で直火焼き
ジャガイモ 厚さ1cmにスライスしたもの 3分間ゆでた後、6~8分中火で直火焼き
調理時間の目安は米国農務省の定義による焼き加減を参考にしています。

【調理のコツ】

【食品の安全について】
・肉や魚、鶏肉は室温で解凍せずに、冷蔵庫で解凍します。
・調理の準備をはじめる前や、肉や魚、鶏肉を扱った後には、お湯と石鹸で手を洗いましょう。
・調理済みの食材と生の食材を同じ皿に置くことは絶対にやめましょう。
・生の肉や魚に触れた皿や調理器具はお湯と洗剤で洗って、しっかりとすすぎます。

すぐに活用できる簡単なレシピをご紹介


牛肩ロースステーキ

準備時間:5分
グリル時間:6分~7分


[材料]
・牛肩ロース・・・500g、厚さ約2cm(1枚あたり)
・オリーブオイル・・・適量
・お好みのシーズニングパウダー・・・適量


[手順]
味付け

まずは味付け。お好みでオリーブオイルをなじませた後、シーズニングパウダーを両面にまんべんなくふりかけます。厚みのある肉なので、ちょっと多めにシーズニングするのがポイント!

シーズニング

今回は「シカゴステーキフレーバー」「コーヒーフレーバー」「コショウ」のシーズニングパウダーを使用しました。味付けが出来たら、グリル温度約250度で6~7分を目安に焼いていきます。

グリリング

半分の時間が経過したら一度裏返しますが、この時に美味しそうな焼き目(グリルマーク)が付いていれば上手に焼けている証拠です。素早くひっくり返してグリル内の温度を下げないようにしましょう。

アルミ

内部温度の目安は55~65度。お好みの焼き加減になったらグリルから離し、3~5分置いてから切り分けると柔らかくて美味しいステーキの出来上がりです。






やわらかチキングリル

準備時間:5分
グリル時間:30分


[材料]
・鶏むね肉・・・200~250g(1枚あたり)
・オリーブオイル・・・適量

下味用スパイス
・ブラウンシュガー・・・大さじ2
・パプリカパウダー・・・小さじ2
・ガーリックパウダー・・・小さじ2
・カイエンペッパー・・・小さじ2
・ガーリックペッパー・・・小さじ2
・ホットペッパー・・・小さじ2
※お好みで加減してください。

[手順]
オイル

下味を付ける前に、適量のオリーブオイルをしっかりと染みこませます。下味用スパイスは事前に混ぜ合わせておくとより簡単です。

味付け

オリーブオイルが馴染んだら、下味用スパイスを全体にまんべんなくふりかけます。間接焼きにする為、グリルの上にはロースティングラックを準備します。

グリリング

グリル温度約200度で30分を目安に焼きます。半分の時間が経過したら一度裏返し、内部温度が74~77度になるまでしっかりと焼きます。

アルミ

内部まで火が通ったらグリルから離し、5~10分置いてから切り分けると柔らかくて美味しいグリルチキンの出来上がりです。




■さらに本格的なバーベキューレシピはこちらから

▼オシャレでおいしいバーベキューレシピをご紹介


あると便利なクッキングツールをご紹介

特に鶏肉や豚肉などの塊を焼いた時は、内部の温度管理がとっても重要!
安全に美味しく食べれる温度に達しているかどうかを簡単に判断できます。

柄の長いブラシは、食材を焼く前の網に油を塗る際に重宝すること間違いなし!
また、野菜を焼く前に直接オリーブ油などを塗ると乾燥を防いでジューシーに焼き上げることができます。