ウェーバーBBQグリル・炭とガスで極厚ステーキを焼き比べ

炭グリルではダメなのか?

ウェーバーガスグリルの魅力をたっぷりとご紹介してきましたが、伝統的なチャコールグリルではダメなのでしょうか。いえいえ、炭を使うグリルこそウェーバーの原点。炭を使って美味しいステーキを焼くことに挑戦し、ガスグリルで焼いたステーキと食べ比べてみましょう。ガスグリルを使ったステーキの焼き方との違いを見ながら、そのプロセスや味わいをご想像ください。

チャコールグリルで極厚ステーキを焼く

Step 1

まずは炭熾し。バーベキューの腕前はここに始まるという感がありますが、キチンとした道具を使えば意外と簡単。円筒形の器具「#7447 [コンパクトラピッドファイヤー チムニースターター]」に炭を入れて、着火剤で下から火をつければいいのです。上に上にと立ち上る炎がまんべんなく炭に熱を入れ、短時間のうちに赤々とした炭のできあがり。安定した火力の炭をつくることは、美味しいバーベキューの第一歩です。

Step 2

よく火の通った炭をチャコールグレート(網)に入れます。この時のポイントはチャコールグレートの両サイドにあるセパレーターを使うことです。両サイドに分けることで中央に置く食材への熱の加わり方を均一にします。ブロック肉や丸鶏など長時間の料理に適したテクニックです。

★ワンポイント:
この置き方の場合、真ん中を使えばグリル内の熱で調理でき、両サイドの炭の上を使えば直火調理ができるというわけです。

Step 3

肉の下ごしらえはガスグリルで焼く場合と同様に、調理の30分前には冷蔵庫から肉を取り出し、しっかり塩こしょうをして下味をつけます。ステーキの調理法は200℃以上で直火。サイドの炭の上を使って焼いていきます。

Step 4

焼くときの基本的な考え方はガスも炭も変わりません。厚さ3cmの肉で、片面2分半というのが目安。お肉の厚みや状態もさまざまですから、温度計が頼りになるのです。ミディアムレアの場合なら肉の内部51〜53℃を目指しましょう。

Step 5

さあ焼けました。焼き時間の30%程、お肉を休ませるというプロセスにはもう慣れましたか? バーベキューに限らず覚えておきたい、肉焼きの鉄則ですね。

仕上がりはバッチリ。炭を使ってもコツさえ覚えればこれだけ美味しく焼けるのですね。チャコールグリルとガスグリル、敢えて違いを表現すれば・・・温度管理の容易なガスグリルはパーフェクトな焼き具合。チャコールグリルのほうは肉の脂で炎があがってしまうなど、どうしても直火で表面が焦げてしまうところがあるのですが、それがまたワイルド風味を醸し出していたと感じました。どちらも絶品の仕上がりであることはご覧いただいた通りです。

炭か、ガスか。

さて結論から言えば、どちらでも美味しいバーベキューが楽しめます。特にこのステーキの焼き上がりを体験してしまうと、道具は使いこなし方次第なのだということを強く感じました。準備や後片付けの手間、温度管理や焼き方の技術さえクリアすれば、チャコールグリルはやはりバーベキューの王道ですね。ウェーバーのグリルは後片付けも比較的簡単になっていますので、

一方その取り扱いの難しさをなくし、煙を少なくし、誰にでも簡単に楽しめるようにしたのがガスグリル。居住環境さえ許せばお庭に据え置きにして、肉・魚などを焼くのはもちろん、煮込みやオーブン料理などデイリーで使いたくなります。ママでも気軽に使えるのが、ウェーバーのガスグリルというわけです。

ウェーバーガスグリル/食欲の秋、先取り実践レポート