癌との闘い―“シグナル"療法と“遺伝子"療法 [単行本]

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癌との闘い―“シグナル"療法と“遺伝子"療法 [単行本]

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出版社:共立出版
販売開始日: 2001/12/08
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癌との闘い―“シグナル"療法と“遺伝子"療法 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    未来へ向かって羽ばたく、癌の新しい治療法、「シグナル」療法とはいったい何か?発癌遺伝子や抗癌遺伝子の発見と、その遺伝子産物(タンパク質)によるシグナル伝達メカニズムの解明に基づいて、「狂った」癌細胞の増殖シグナルを是正する新しいタイプの制癌剤の開発と、癌を遺伝子療法で治そうとする、画期的な時代がまさに到来しつつある。
  • 目次

    はじめに―21世紀は癌 の“シグナル療法” の 時代

    第1章 発癌遺伝子と抗癌遺伝子

    第2章  発癌シグナル
    2-1 増殖因子 (サイトカイン)
    2-2 チロシンキナーゼ
      2-2-1 Src ファミリーキナーゼ
      2-2-2 EGF レセプター (EGFR/ErbB) ファミリー
      2-2-3 PDGF レセプター (PDGFR)
      2-2-4 インスリンレセプター (IR)
      2-2-5 TRK (NGF レセプター)
    2-3 発癌性 G タンパク質 (Ras/Rho ファミリーGTPase)
      2-3-1 G タンパク質の“発祥地” (大腸菌リボソーム)
      2-3-2 古典的 3 量体 G タンパク質
      2-3-3 発癌性の G タンパク質(Ras)
    2-4 細胞周期キナーゼファミリー (CDK)
    2-5 核内タンパク質(転写因子)
      2-5-1 Fos
      2-5-2 Jun
      2-5-3 Myc

    第3章 抗癌シグナル
    3-1 GAP (NF1 とp190)
      3-1-1 NF1
      3-1-2 p190-A
    3-2 フォスファターゼPTEN : PI-3 キナーゼ阻害酵素
    3-3 CDK 阻害タンパク質
    3-4 細胞骨格タンパク質
      3-4-1 ビンキュリン とαアクチニン: 最初の抗癌性アクチン結合タンパク質
      3-4-2 ゲルソリン
      3-4-3 NF2 (神経線維腫症 タイプ 2 タンパク質)
      3-4-4 HS1
      3-4-5 キャッピングタンパク質ファミリー
      3-4-6 テンジン
      3-4-7 アクチン脱重合タンパク質コフィリン
      3-4-8 APC (家族性大腸ポリポーシス症タンパク質)
    3-5 核内タンパク質
      3-5-1 p53
      3-5-2 抗癌遺伝子RB発見物語
    3-6 サイトカイン
      3-6-1 TGFβファミリー
      3-6-2 DAN (ダンキン)
      3-6-3 “ルードビッヒ国際癌研”とその“関西支部” への構想 (個人的見解)

    第4章  発癌タンパク質の機能を抑える分子
    4-1 制癌酵素 とペプチド
      4-1-1 毒素 C3 (Rho ADPリボシル化酵素)
      4-1-2 Raf81
      4-1-3 NF56
      4-1-4 ACK42
      4-1-5 PAK18
      4-1-6 “クールな猫 (キャット)”
    4-2 制癌剤 (シグナル阻害剤)
      4-2-1 Ras ファルネシル化阻害剤
      4-2-2 チロシンキナーゼ 阻害剤
      4-2-3 PAK 特異的阻害剤
      4-2-4 チロシン誘導体: アザチロシン
      4-2-5 アクチン 結合剤
      4-2-6 MEK/S6K 阻害剤: U0126/AG126 (メックス 6)
      4-2-7 HSP90 阻害剤:ラディシコール とゲルダナマイシン

    第5章 抗癌タンパク質に代わる薬剤やペプチド
    5-1 p53ペプチド
    5-2 TSAなどのHDA 阻害剤 はWAF1/CIP1/p21 誘導剤
    5-3 中国漢方薬「当帰龍薈丸」の制癌有効成分
    5-4 レプトマイシン B (核外輸送阻害剤)

    第6章 抗癌ウイルス療法
    6-1 レオウイルス
    6-2 アデノウイルス (オニックス-015 株)
    6-3 ヘルペスウイルス: G207 株

    第7章 血管新生 (アンジオジェネシス)
    7-1 VEGF レセプター阻害分子 (薬剤, タンパク質)
    7-2 血管新生阻害タンパク質
      7-2-1 アンジオスタチンとエンドスタチン
      7-2-2 プロテアーゼ阻害剤
      7-2-3 サリドマイド
  • 出版社からのコメント

    癌治療の最先端を詳しく紹介
  • 内容紹介

    ●内容
     癌の画期的な治療法といわれる“シグナル”療法と“遺伝子”療法を一冊の本にまとめた。専門家ばかりではなく一般の読者にも理解できるよう、癌研究や癌治療の「最先端」をわかりやすく紹介している。癌は、正常な生命活動を営む際の、種々の“シグナル(情報)”タンパク質に変異が起こることによって発生する。本来、細胞の正常な増殖を“スイッチ=オン(点灯)” あるいは「スイッチ=オフ(消灯)」しているシグナルタンパク質は、時にその変異によってスイッチ機能が狂って「点灯したまま」になることがある。これが癌の原因である。本書では、狂ったスイッチを修復して癌を治す種々の治療法を、著者自身の30年近い研究を含め、また“癌と闘う”日本をはじめ世界の戦士(研究者)たちの群像を交えて詳しく紹介している。

    ●2つの癌との闘い―序にかえて
     この「癌」に関する単行本の原稿を本格的に書き始めたのは、確か2年前の「クリスマス・正月休暇」であったと記憶している。私が少年時代から尊敬していた米国のノーベル賞作家、名作『大地』を南京の家で書いて、一躍有名人となったパール・バック女史(1892-1973)に関する英文伝記の邦訳『パール・バック伝:この大地から差別をなくすために』(上下2巻、今秋出版)をようやく脱稿した時期だった。女性差別や人種差別を含むあらゆる「差別」は、われわれ人類社会に巣くう治療し難い悪性の「癌」である。その病原体は、Muchiras bias (「無知」に由来する「偏見」) という 学名 で知られ、その撲滅には、「人類皆平等」という根本精神の普及が絶対に必須である。彼女の一生は、この「社会癌」との闘いだった。そして、最後に肺癌で死んだ。
     それから2年後に、人体に巣くう「癌」の病原体(あるいは原因)が、分子レベルで解明され始め、新たな「癌との闘い」が開始された。癌ウイルス中に存在する「発癌遺伝子」群は、実は種々のシグナルタンパク質を生産する「正常な遺伝子」の突然変異体に過ぎないことが判明したからだ。まもなく「抗癌遺伝子」群も発見され、それがやはり、シグナル伝達(特に細胞周期)制御分子を生産する遺伝子であり、その一部欠損が発癌に繋がることも明らかになった。煎じつめれば、癌はシグナル伝達系の「狂い」に由来する。今年のノーベル医学生理学賞の対象になった「細胞周期の制御」と「癌」との関連は、そんなところにある。
     当然、癌細胞の「狂ったシグナル」を是正すべき新しいタイプの治療法(いわゆる「シグナル」療法)に有効な制癌剤の開発と、遺伝子療法の応用が、今世紀の癌の治療研究の主要な課題となりつつある。このような画期的な時代の到来に備えて、この分野がいかに発展してきたか、その過去の歴史、現在の先端研究、さらに近い将来への展望を、若い世代や素人にもある程度理解できるような形で、なるべくやさしく面白く書いたのがこの大衆版である。だから広い読者層に、楽しく読んでもらえることを、私は期待している。
    丸田 浩
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    丸田 浩(マルタ ヒロシ)
    1967年東京大学薬学部を卒業。1972年、同大学院で博士号を取得。1973年、渡米して以来、ずっと海外で、癌研究に従事。米国連邦政府のNIH、エール大学、および西ドイツのマックス・プランク研究所などに勤務後、1988年に、豪州にあるルードビッヒ国際癌研究所の中心(メルボルン支部)に転勤、制癌剤および抗癌遺伝子の開発を本格的に開始した。現在、ルードビッヒ国際癌研究所メルボルン支部・制癌剤開発部長。薬博。専攻は製薬化学

癌との闘い―“シグナル"療法と“遺伝子"療法 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:共立出版
著者名:丸田 浩(著)
発行年月日:2001/12/15
ISBN-10:4320061411
ISBN-13:9784320061415
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:医学・薬学・歯学
言語:日本語
ページ数:218ページ
縦:21cm
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