ひたすら歩いた沖縄みちばた紀行 [単行本]

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ひたすら歩いた沖縄みちばた紀行 [単行本]

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出版社:彩流社
販売開始日: 2009/08/03
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ひたすら歩いた沖縄みちばた紀行 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    歩いて見つけ、出会った「素顔のオキナワ」。そこには見せかけのトロピカルではない、想定外の面白さ、知恵、思いやり、光と陰がある。大通りの裏側の、突拍子もないできごと。
  • 目次

    ●那覇を歩く(首里変遷の生き証人「首里劇場」でピンク映画観賞/生活感が充満する「観光地ではない」那覇/島オジさんの道端サロンに呼ばれる/ステーキとソープの街・辻の昼と夜)
    ●本島中部(基地の街・嘉手納の、基地じゃない場所を歩く/夜の牙を失った、かつてのAサイン街 コザ彷徨)
    ●本島北部(長寿とブナガヤの里・大宜味村を縦走/妖怪を見た人が、普通にいる村/人気上昇中の伊江島で「島らしさ」を考える/辺野古-「基地でもめている街」の印象ばかりが強いが…/口べたと隣り合わせの優しさ)
    ●本島南部(歩いたから発見! 隠れメシ処2連発/朝飯は刺身でヘルシー……のはずが)
    ●宮古諸島(怪しい路地裏で、再び髪を切る/橋が架かれば、島の悩みはすべて解決する?)
    ●八重山諸島(沖縄屈指の観光人気に沸く島の、いまとこれから/むしろ淡々とした島の、ミステリアスな一夜)
  • 出版社からのコメント

    「車を降りて、歩こう」――大通りの裏側で遭遇した、まだ見ぬ沖縄。ふつーのウチナーンチュにこそ想定外のおもしろさがある。
  • 内容紹介

    「車を降りて、歩こう」――
    大通りの裏側で遭遇した、まだ見ぬ沖縄、
    突拍子もないできごと。
    みせかけのトロピカルではない、
    ふつーのウチナーンチュにこそ
    想定外のおもしろさ、知恵、発想、
    思いやり、光と陰がある


    ■■プロローグより
    ――那覇港、そして西町から
    「ファースト回れ回れ回れーっ!」
     夏のような日差しが注ぐ、9月の終わり。午後4時。倉庫の角を曲がると、野球少年の雄叫びが耳に飛び込んできた。那覇港近くの西町で、復帰前後からある安宿を訪ねる。1泊1000円台。案内された部屋は半地下の一角にあり、四畳半にパイプベッドが2つ。窓を開けると目の高さに地面が広がり、野球少年たちの足が右から左へ駆けていくのがよく見える。
     扇風機のスイッチを入れ、ベッドに腰掛けて一息。……プッ。扇風機が音もなく止まる。思わず廊下に出ると、ほかの部屋の住人たちも何事かと姿を現す。正面の部屋の住人はドレッドヘアの黒人。「こんにちは」と言うと「コニチハ」と片言で挨拶が返ってきた。笑顔はない。
    「何か大きな電気のスイッチ、入れました?」
     主人がキョトンとした顔で聞く。原因は僕の扇風機? そんな馬鹿な。ほどなく電気は戻り、住人たちはそれぞれの部屋に引っ込み、野球少年の声だけがいつまでも聞こえていた。
     沖縄のすべての有人島をめぐり、ゲストハウスと安宿を泊まり歩き、自転車で沖縄本島、宮古、石垣を一周する旅を終えて――気がつくと2年半が過ぎていた。その後僕の沖縄旅は雑誌取材がメインになった。編集者がすべてをセッティングしてくれて、カメラマンも別にいて、僕は身ひとつで行けばいい。泊まりはシティホテル、移動はタクシー。下にも置かぬ大名取材が、いつしか僕の中で「当たり前」になりつつあった。 
     流れる車窓の向こうで、沖縄が凄まじい速さで変わっていくのも感じていた。国際通りで歩行者天国が始まり、新しい道が次々と通り、見上げるようなホテルが続々と立った。アジアンテイストの居酒屋やカフェがたくさんできた、と思ったらすぐ閉じて残骸だけをさらしている……。
     そんな中で、僕の沖縄上陸回数は100回を超えた。その回数分だけ沖縄旅を始めたころの、見るものすべてにワクワクした気持ちが薄れたようにも感じていた。ここ2、3年の沖縄の開発ぶりも、感動の薄れに拍車をかけているのかもしれない。
    「久々に車を降りて、歩きたい」
     どのきっかけでそう感じたか、はっきりと覚えてはいない。どこか大通りを通過中、隙間に延びる路地の突き当たりに商店か何かが見えて、行ってみたいとふと思ったのだろう。
     まだ見ぬ沖縄がまだ、大通りの裏側にある。沖縄について訳知り顔に文章を書く前に、路地裏をもっと歩くのが礼儀だとも思っていた。そこには開発のうねりが届かない、昔ながらの沖縄があ…

    図書館選書
    「車を降りて、歩こう」――大通りの裏側で遭遇した、まだ見ぬ沖縄。突拍子もないできごと。みせかけのトロピカルではない、ふつーのウチナーンチュにこそ想定外のおもしろさ、知恵、発想、思いやり、光と陰がある。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    カベルナリア吉田(カベルナリアヨシダ)
    1965年北海道生まれ。早稲田大学卒業後、読売新聞社出版局、女性月刊誌『SAY』編集、『オズマガジン』増刊編集長を経て2002年よりフリー。沖縄と島を中心に、船やローカル線、自転車に徒歩など「速く進まない」手段で全国を歩き、単行本と雑誌で旅行記事を執筆している。JTA機内誌「Coralway」、雑誌「島へ。」で連載中。新宿「Naked Loft」ほかで、年に4~5回のペースでトークイベントにも出演
  • 著者について

    カベルナリア吉田 (カベルナリアヨシダ)
    1965年生まれ。『オズマガジン』増刊編集長などを経て、現在紀行ライター。沖縄や島を中心に日本全国スローな旅を重ね、本や雑誌で多数執筆中。最近は年に2、3回のペースで、トークイベントにも出演。噛みまくりのトークが人気。175cm、98kgの巨体で、カメラ片手に全国どこにでも出没! 主著『オキナワ宿の夜はふけて』『沖縄自転車!』(東京書籍)『沖縄の島へ全部行ってみたサー!』(東京書籍)『1泊2日の小島旅』(阪急コミュニケーションズ)『マヨネーズ大全』(データハウス)『ウルトラ検定 公式テキスト』(共著、ダイヤモンド社)ほか。

ひたすら歩いた沖縄みちばた紀行 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:彩流社
著者名:カベルナリア吉田(著)
発行年月日:2009/08/20
ISBN-10:4779114594
ISBN-13:9784779114595
判型:A5
対象:一般
発行形態:単行本
内容:旅行
言語:日本語
ページ数:288ページ
縦:21cm
横:15cm
厚さ:2cm
重量:400g
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