「全国学力テスト」はなぜダメなのか―本当の「学力」を獲得するために [単行本]

「全国学力テスト」はなぜダメなのか―本当の「学力」を獲得するために の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  すでに三回実施された「全国学力テスト」。全国の小学校六年生・中学校三年生、計二〇〇万人が参加した一大国家事業だが、結果の開示をめぐって知事と教育委員会が争ったり、上位になった自治体に視察が殺到するなど、大騒ぎに。しかし、そもそも必要とされる「学力」とは何なのかさえ、議論されていない。新政権によって、抽出調査へと変わるいまこそ、徹底した議論のチャンス！豊富なデータをもとにした真の「学力」論。

• 目次

  　はじめに
  
  第１章　何が問題か――全国学力テスト
  　（１）全国学力テスト狂騒曲
  　（２）全国学力テストはなぜ復活したのか
  　（３）競争をあおるだけの結果開示
  　（４）「中止」求める教育現場――“新しい差別”生まれる
  　（５）全国学力テスト「中止（廃止）後」のポイント
  
  第２章　「学力」とは何か，「学力を上げる」とはどういうことか
  　（１）学力の定義をめぐって
  　（２）競争すると学力は上がるの？
  　（３）「学力」に対する保護者の期待
  　（４）「学力低下」に振り回される学校現場
  　（５）「学力を上げる」とはどういうことか――学力世界一のフィンランドに学ぶ
  　（６）オランダの寛容と民主主義
  
  第３章　「地球市民型学力」目指して――政策転換の視座
  　（１）深刻な大学生の心と学力
  　（２）学生から自立の力奪った？　態度主義
  　（３）学びの主体は子ども
  　（４）「協力社会」築く「地球市民型学力」
  
  　主要参考文献
  　おわりに代えて
  　本書へのメッセージ――「教育改革市民フォーラム」より

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  尾木 直樹(オギ ナオキ)
  １９４７年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、私立海城高校、公立中学教師を経て、法政大学キャリアデザイン学部教授。早稲田大学大学院教育学研究科客員教授、臨床教育研究所「虹」所長

• 著者について

  尾木 直樹 (オギ ナオキ)
  尾木直樹(おぎ なおき)
  1947年滋賀県生まれ．早稲田大学卒業後，私立海城高校，公立中学教師を経て，現在法政大学キャリアデザイン学部教授．早稲田大学大学院教育学研究科客員教授．臨床教育研究所「虹」所長．著書に『子どもの危機をどう見るか』『思春期の危機をどう見るか』(岩波新書)，『いじめ問題とどう向き合うか』(岩波ブックレット)，『「ケータイ時代」を生きるきみへ』(岩波ジュニア新書)，『変われるか？日本の教育』(新日本出版社)ほか．

「全国学力テスト」はなぜダメなのか―本当の「学力」を獲得するために の商品スペック