戦艦大和―生還者たちの証言から(岩波新書) [新書]

戦艦大和―生還者たちの証言から(岩波新書) [新書] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  真珠湾攻撃の直後に竣工し「世界最大・最強」といわれた大和。だが、この巨艦はレイテ沖海戦などを経て沖縄へ向かう途中、わずか二時間余りの戦闘で撃沈された。約三〇〇〇人の乗組員の内、生還者は三〇〇人足らず。著者は生存する二三人からその凄惨きわまる体験を取材、大和の航跡と戦争の実相、生存者や遺族の願いを伝える。

• 目次

  　　　　秘密裏の進水式
  
  　　　　「量より質」
  
  　　　　世界最大・最強
  
  　　　　「アウト・レンジ」戦法
  
  　　　　直接防御と間接防御
  
  　　　　徹底した機密保持
  
  　　　　「でかすぎる」と不安に
  
  　　　　連合艦隊旗艦として
  
  　　　　ミッドウェー
  
  　　　　敗因
  
  　　　　「保養地」トラック
  
  　　　　釣りも映画も
  
  　　　　「大和ホテル」
  
  　　　　激戦続くガ島
  
  　　　　幻の「大和出撃」
  
  　　　　出し惜しみ
  
  　　　　「貧乏海軍」の必勝戦術
  
  　　　　「不沈艦」を実感
  
  　　　　「罰直」
  
  　　　　マリアナ沖海戦
  
  　　　　レイテ海戦
  
  　　　　姉妹艦「武蔵」沈没
  
  　　　　主砲炸裂
  
  　　　　「戦果」
  
  　　　　「引き返したのは正解」
  
  　　　　甲板で人肉を拾う
  
  　　　　大和の使い道
  
  　　　　沖縄へ
  
  　　　　「特攻」発令
  
  　　　　「裸艦隊」での出動
  
  　　　　最後の酒宴
  
  　　　　「総員死ニ方用意」
  
  　　　　米軍の迎撃態勢
  
  　　　　「我敵機ト交戦中」
  
  　　　　血を噴く胴体、転がる首
  
  　　　　生死を分けたもの
  
  　　　　「傾斜復旧の見込みなし！」
  
  　　　　それぞれの最期
  
  　　　　「通説」への異議
  
  　　　　艦と運命をともに
  
  　　　　主砲を撃ったのか
  
  　　　　大和の「お通夜」
  
  　　　　機銃掃射
  
  　　　　地獄の海に響くメロディ
  
  　　　　戦友を蹴り離した
  
  　　　　さらなる地獄
  
  　　　　「生き残ったことが負い目」
  
  　　　　至近弾の水柱も脅威
  
  　　　　歓迎されざる客
  
  　　　　後ろめたさ
  
  　　　　「大本営発表」
  
  　　　　海軍内部からの批判
  
  　　　　「御下問」
  
  　　　　噴出した怒り
  
  　　　　「片道燃料」
  
  　　　　推進者の主張
  
  　　　　玄人から見た「戦略」
  
  　　　　「沈んでよかった」
  
  　　　　永遠の妻
  
  　　　　割腹自殺
  
  　　　　再婚
  
  　　　　「武骨な父なりに……」
  
  　　　　母に渡したいもの
  
  　　　　沈没地点で散骨
  
  　　　　「大和ブーム」への懸念
  
  　　　　嗚咽
  
  　　　　日記
  
  　　　　引き継いだ責任
  
  　　　　海が怖い
  
  　　　　「生き残ってしまった」
  
  　　　　「エリート」の誇り
  
  　　　　大和の「格」
  
  　　　　人生にとって
  
  　　　　教育者として
  
  　　　　読経
  
  　　　　『戦艦大和ノ最期』
  
  　　　　「フィクション」
  
  　　　　杯を交わして
  
  　　　　「語り継ぐことに力を」
  
  　　　　強制された「特攻」
  
  　　　　「二階級特進」せず
  
  　　　　「準特攻」
  
  　　　　ブーム
  
  　　　　「ナショナリズムが高まって」
  
  　　　　「技術は沈まなかった」
  
  　　　　語り部
  
  　　　　「第三世代」
  
  　　　　生きている大和
  
  　あとがき
  
  　主な参考文献

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  栗原 俊雄(クリハラ トシオ)
  １９６７年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。同大学大学院政治学研究科修士課程修了（日本政治史）。９６年毎日新聞社入社。横浜支局、東京本社編集総センター、同学芸部を経て、現在、大阪本社学芸部記者

戦艦大和―生還者たちの証言から(岩波新書) [新書] の商品スペック