ヴァーグナーの「ドイツ」―超政治とナショナル・アイデンティティのゆくえ [単行本]

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ヴァーグナーの「ドイツ」―超政治とナショナル・アイデンティティのゆくえ [単行本]

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出版社:青弓社
販売開始日: 2009/10/09
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ヴァーグナーの「ドイツ」―超政治とナショナル・アイデンティティのゆくえ の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    音楽によって「真のドイツ」を打ち立てようとした作曲家リヒャルト・ヴァーグナー。三月革命や統一戦争で国家の輪郭が激しく揺れ動いた時代、複数の「ドイツ」がせめぎあうなか、超政治としての芸術を実践した彼の「ドイツ」はいったいどこに向かったのか。19世紀ドイツのナショナリズムを新たに問い直す音楽史。
  • 目次

    凡例

    序章

    第1章 出発点としてのコスモポリタニズム──最初期のオペラと著作にみる「ドイツ的なもの」(一八三四―三九年)
     1 『妖精』と「ドイツのオペラ」
     2 「パスティッチョ」と『恋はご法度』

    第2章 パリでの挫折を経て──「フランス的なもの」に対する批判意識の芽生え(一八三九―四二年)
     1 「ドイツの音楽について」
     2 パリでの挫折とフランスの音楽文化に対する批判意識の芽生え

    第3章 ドレスデン時代──革命期の思想にみる「ドイツ的なもの」の理念(一八四二―四九年)
     1 「三月前期」のヴァーグナーの活動──宮廷楽長として
     2 三月革命の勃発と「ドイツ国民劇場」の構想
     3 共和主義運動への加担──ユートピアとしての「新しいドイツ国」
     4 ドレスデン蜂起から亡命生活へ

    第4章 『未来の芸術作品』と民衆(ルビ:フォルク)の理念──チューリヒ亡命時代・1(一八四九年)
     1 『芸術と革命』
     2 音楽の歴史哲学とそこでのベートーヴェン『第九交響曲』の位置付け
     3 『未来の芸術作品』

    第5章 『オペラとドラマ』にみる「ドイツ的なもの」──チューリヒ亡命時代・2(一八五〇―五一年)
     1 生殖行為としての劇(ルビ:ドラマ)
     2 ヴェーバーと「民謡」の復興
     3 レッシングの芸術境界論に対する批判
     4 「ゲルマン的」対「ローマン的」──「ゲルマン的」詩人としてのシェイクスピア
     5 ドイツ人とギリシャ人の類似性
     6 最も根源的な言語としてのドイツ語
     7 革命思想の変質と「ドイツ的なもの」の再浮上──方向転換のいくつかの背景

    第6章 祝祭劇場の構想とドイツへの帰国の途(一八五二―六四年)
     1 祝祭劇場の構想と亡命生活の終わり
     2 『未来音楽』──ローマン系諸国民に対するドイツ人の芸術形式の優位
     3 ルートヴィヒ二世との出会い──転換点としての一八六四年

    第7章 「最もドイツ的な国家」としてのバイエルン──ミュンヘン時代(一八六四―六五年)
     1 「国家と宗教について」──革命家から国家主義者への転向
     2 「私はドイツ精神である」
     3 「ドイツ的とは何か?」
     4 ヴァーグナーのプロイセン批判──「ドイツ的とは何か?」の改訂の問題
     5 ドイツ統一をめぐる一八六〇年代の情勢とバイエルンの位置
     6 宮廷での権力闘争とミュンヘンからの追放

    第8章 ドイツ統一戦争とヴァーグナー──トリープシェン時代(一八六六―七〇年)
     1 「ドイツの守護神」としてのバイエルン── 普墺戦争前夜のヴァーグナー
     2 普墺戦争とヴァーグナー──バイエルンとプロイセンのあいだで
     3 ミュンヘンからニュルンベルクへ──「ドイツ的なもの」の変貌
     4 普墺戦争後のヴァーグナー──フランスに対する警戒とプロイセンへの接近
     5 『ドイツ芸術とドイツ政治』
     6 「ドイツ精神」の真の理解者としての自覚
     7 『ニュルンベルクのマイスタージンガー』
     8 ルートヴィヒとの確執とビスマルクへの接近
     9 普仏戦争(一八七〇―七一年)とヴァーグナー
     10 『ベートーヴェン』

    第9章 新生ドイツ帝国の誕生と「ドイツ的なもの」のゆくえ──ヴァーグナーの一八七一年
     1 新生ドイツ帝国とヴァーグナー──ビスマルクへの接近と『皇帝行進曲』
     2 バイロイトとの出会い
     3 ビスマルクへの失望
     4 「ヴァーグナー協会」の設立──「下から」の財政援助への方向転換
     5 ドイツの「国民的」芸術家としてのヴァーグナー像の確立

    第10章 「ドイツ」はいずこに?──バイロイト時代(一八七二―八三年)
     1 バイロイト時代の幕開け──財政危機とルートヴィヒからの援助
     2 ビスマルクとドイツ帝国に対する幻滅
     3 「ドイツ精神」への失望──「アメリカとロシアこそが未来である」
     4 「バイロイト通信」の創刊──「政治的首都」ベルリン対「文化的首都」バイロイト
     5 真の「聴衆」とはいかにあるべきか?──バイロイト音楽祭の理念=理想(ルビ:イデー)と現実
     6 社会主義への再接近?
     7 『パルジファル』の構想──「ドイツ以上にドイツ的」な国としてのアメリカ
     8 「キリスト教の起源」としての仏教への接近──『パルジファル』読解
     9 ヨーロッパ世界への失望と海外植民地の夢
     10 「汝自身を知れ」──自己批判能力としての「ドイツ」
     11 われわれの「内」なるユダヤ人
     12 『パルジファル』の初演とユダヤ人問題

    おわりに──ドイツのヴァーグナー/ヴァーグナーのドイツ

    参考文献一覧

    あとがき

    索引[ヴァーグナーの音楽作品/ヴァーグナーの著作/人名]
  • 内容紹介

    音楽によって「真のドイツ」を打ち立てようとしたヴァーグナー。三月革命や統一戦争で国家の輪郭が揺らぎ複数の「ドイツ」が拮抗するなか、超政治としての芸術を実践した彼の「ドイツ」はどこに向かったのか。19世紀ドイツのナショナリズムを問い直す音楽史。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    吉田 寛(ヨシダ ヒロシ)
    1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科(美学芸術学)博士課程修了。博士(文学)。同研究科助手、助教を経て、現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授(表象領域)。専攻は美学、感性学、表象文化論
  • 著者について

    吉田 寛 (ヨシダ ヒロシ)
    1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科(美学芸術学)博士課程修了。博士(文学)。同研究科助手、助教を経て、現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授(表象領域)。専攻は美学、感性学、表象文化論。共著に『ワーグナー事典』(東京書籍)、『オペラ学の地平』(彩流社)、共訳にテオドール・W・アドルノ『アドルノ 音楽・メディア論集』(平凡社)など。

ヴァーグナーの「ドイツ」―超政治とナショナル・アイデンティティのゆくえ の商品スペック

商品仕様
出版社名:青弓社
著者名:吉田 寛(著)
発行年月日:2009/10/09
ISBN-10:478727273X
ISBN-13:9784787272737
判型:A5
対象:一般
発行形態:単行本
内容:音楽・舞踏
言語:日本語
ページ数:406ページ
縦:22cm
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