新・カムイ伝のすゝめ―部落史の視点から [単行本]
    • 新・カムイ伝のすゝめ―部落史の視点から [単行本]

    • ¥1,98060 ゴールドポイント(3%還元)
    • 在庫あり2025年8月3日日曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届け
100000009001095568

新・カムイ伝のすゝめ―部落史の視点から [単行本]

価格:¥1,980(税込)
ゴールドポイント:60 ゴールドポイント(3%還元)(¥60相当)
お届け日:在庫あり今すぐのご注文で、2025年8月3日日曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届けします。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:解放出版社
販売開始日: 2009/09/11
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可

カテゴリランキング

店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

新・カムイ伝のすゝめ―部落史の視点から [単行本] の 商品概要

  • 目次

    はじめに
    第一部『カムイ伝』概論
    第一章『カムイ伝』はなにを描こうとしたか?
    最初のプラン―シャクシャイン叛乱/非人の子カムイと白オオカミ/『カムイ伝』の軌道修正/あたらしいテーマへ/差別問題は?/連載の開始に当たっての長井と白土/やはり差別問題をモチーフに/商人代表の新主役・七兵衛/白土の政治評論とその立場
    第二章『カムイ伝』の舞台―日置藩はどこにある?
    最初は東北だった日置藩?/大雪の山、綿の栽培、漁業も?/海に面して京都所司代の管轄下/和泉と紀州の境にある小藩?
    第三章『カムイ伝』の差別論
    権力による〈分断工作〉/〈近世政治起源説〉に基づいた差別論/白オオカミの世界/白いゆえの差別/オオカミの世界と人間の世界/〈差別〉の論理/差別・被差別を超えた真の連帯とは?
    第四章 日置藩の秘密とは?
    〈日置藩の秘密〉/幕府のかげ/公儀隠密の真の任務とは?/城代家老の自信/土井大炊頭利勝の遺書/その秘密はカメに?/カムイがつかむ〈日置藩の秘密〉/あきらかとなった〈日置藩の秘密〉/新城主の突然の帰国/日置藩の領地没収/松平伊豆守の〈陰謀〉/「徳川家康賤民説」について

    第二部『カムイ伝』の人物論
    第一章「正助伝」
    正助と一九六〇年代/活かされなかった正助の母親/〈民主的知識人〉としての正助/〈偏見は損をする〉/正助の〈個人主義的立身出世〉/なぜか敬愛される正助/ナナと正助/正助を支える百姓と非人/ついに決起する?正助/それでもオポチュニストではない正助/合理主義は差別を超える/非人による農業手伝い/正助の助命を求める運動/ふたたびナナと正助/正助の自己変革とはじめての挫折/非人と百姓の身分をなくすために/大衆運動家への脱皮/非人に対する農耕の禁止/日置藩の経済政策と一揆/大規模な逃散計画/日置大一揆と正助の〈最期〉
    第二章「苔丸(スダレ)伝」
    玉手騒動のリーダー・苔丸/スダレの被差別体験/竜之進と一角の場合/竜之進へのスダレの弾劾/スダレの解放論/生きつづける苔丸(スダレ)
    第三章 個人の解放と挫折、そして死
    1 赤目―自己解放とその挫折
    天才忍者・赤目/牢屋敷の民主化運動/金の亡者・七兵衛との出会い/赤目の〈夢〉/赤目の〈死〉
    2 水無月右近―挫折したニヒリズム
    〈剣〉への疑問/かなわぬ恋・アテナへの思い
    3 左卜伝の実存主義
    海と人と船/生きる延長にある〈死〉

    第三部 部落史と『カムイ伝』
    第一章 近世の身分制度とかかわって
    意図的に「エタ」の語を避けた?/「エタ」の表記を避ける背景とは?/「エタ」「非人」は近世でも差別的な語だった/『カムイ伝』に登場する「エタ」の語/「別の社会として疎外された」?/「非人独自の社会」?
    第二章 弾左衛門支配について
    『カムイ伝』にあらわれた弾左衛門/〈頭支配〉と〈頭村支配〉/近世初頭の弾左衛門/非人頭車善七/弾左衛門、非人支配を画策/弾左衛門支配の拡大/弾左衛門の〈相当仕置き〉について/乞胸と願人/乞胸の由来と仁太夫のこと
    第三章 被差別民の仕事について
    「差別と貧困」の部落史/「生産の労働」の部落史へ/『カムイ伝』における「草場」/実際の皮革生産を見る/その他の生業/「才蔵市」と乞胸/貧困ゆえの知恵と工夫/乞胸の生業は「十二種」/香具師の稼業について/乞胸と香具師の争論/天才芸人・松川鶴市
    第四章 被差別民の役負担
    『カムイ伝』に描かれた「死罪」/近世幕府領での刑罰/「市中引き回し」と「三日ざらし」/刑罰の人足に見られる地域差/大坂の長吏組織/大坂町奉行と「垣外」/村々の非人番/「風聞探索」について/黒田数馬脱獄の一件/情報探索の実際
    第五章 『カムイ伝』と部落史学習
    視覚教材としての『カムイ伝』/社会科教科書にあらわれた部落史像/『カムイ伝』に描かれた百姓一揆/元禄時代のあらたな動き/野鍛冶に対する差別

    補論 『カムイ伝』が映す世界〈対談〉中尾健次×田中優子
    『カムイ伝』との再会/「差別」について/皮革産業を追う/「河原」という空間/貧困史観/皮の質にみる東西/弾左衛門と組織化/「同和」とは何か/同和教育と部落問題学習/差別と一般化/成長と喪失/正助が問う現代/最底辺から視る
    あとがき
  • 内容紹介

    『カムイ伝』が描く壮大な世界を読み解く!!/学生運動が高揚した1960年代、白土三平による『カムイ伝』の連載が始まった。『カムイ伝』は、武士や庄屋などの支配階級との闘いを通して、非人をはじめ下人、農民など社会の下層に置かれた人びとの、力強い生き様をリアルに描く。その1コマ1コマにはさまざまな意味があり、読めば読むほど味わい深い作品である。
     本書は『カムイ伝』を特に部落史の視点から見つめ直したもの。作品中にあらわれる部落史と関連する点について、単にその批判をするのではない。視角に訴える貴重な資料としての価値、また作品全体を貫く思想を再評価する。
     旧版である『カムイ伝のすゝめ』では語り尽くせなかった「部落史とカムイ伝」(本書、第三部)を全面改稿し、図版は旧版の10倍以上を掲載。
     旧版発行から12年――この間の研究成果をふまえて、近世部落史研究の第一人者である筆者が『カムイ伝』を読み解く。

    図書館選書
    「カムイ伝」では社会下層の人びとが活躍する。本書は部落史の観点から「カムイ伝」を読み解き、解説。新しい研究成果である悲田院長吏にも言及。「カムイ伝」と部落史の対照ができ、近世部落史の入門書としても価値ある一冊。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    中尾 健次(ナカオ ケンジ)
    1950年、大阪生まれ。大阪教育大学教職教育研究開発センター教授
  • 著者について

    中尾 健次 (ナカオ ケンジ)
    中尾 健次(なかお・けんじ)
    一九五〇年、大阪生まれ。
    大阪教育大学教職教育研究開発センター教授。
    〈主な著書〉
    『江戸社会と弾左衛門』一九九二年
    『部落史をどう教えるか』(共著)一九九三年
    『弾左衛門――大江戸もう一つの社会』一九九四年
    『同和教育への招待』(共著)二〇〇〇年
    『部落史50話』二〇〇三年
    『映画で学ぶ被差別の歴史』二〇〇六年
    『絵本 もうひとつの日本の歴史』(文)二〇〇七年 いずれも解放出版社
    『江戸の弾左衛門』一九九六年
    『江戸時代の差別観念』一九九七年
    『江戸の大道芸人』一九九八年 いずれも三一書房

新・カムイ伝のすゝめ―部落史の視点から [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:解放出版社 ※出版地:大阪
著者名:中尾 健次(著)
発行年月日:2009/09/20
ISBN-10:4759251359
ISBN-13:9784759251357
判型:B6
発売社名:解放出版社
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本歴史
言語:日本語
ページ数:294ページ
縦:19cm
他の解放出版社の書籍を探す

    解放出版社 新・カムイ伝のすゝめ―部落史の視点から [単行本] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!