周縁の文学―ベルギーのフランス語文学にみるナショナリズムの変遷 [単行本]
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周縁の文学―ベルギーのフランス語文学にみるナショナリズムの変遷 [単行本]

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出版社:松籟社
販売開始日: 2007/02/07
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周縁の文学―ベルギーのフランス語文学にみるナショナリズムの変遷 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    フランスとドイツの間に位置する小国ベルギー。文化的中心地・フランスへの憧れ/反発を常にかかえるこの国は、他国家と共有する3つの公用語(フランス語、オランダ語、ドイツ語)をもつこともあいまって、陰翳に富んだ独特なナショナリズム、及びそれと切り離せない文学とを生み出してきた―ベルギーにおけるフランス語文学の系譜をたどりつつ、文学と国家/言語と国家/文学と言語の関わりを剔抉する、意欲的論考。
  • 目次

    序章 国家と文学─ベルギーの場合─
     はじめに 「他者の言語」を生きること
     第一節 ベルギーの言語について
     第二節 フランス語による「ベルギー文学」の定義

    第一章 ベルギーにおけるロマン主義運動─想像の〈国民文化〉形成─
     はじめに 独立と「ロマン主義」
     第一節 革命と「フランス」の幻影
     第二節 フランス・ロマン主義の受容=自由主義
     第三節 出版資本主義 海賊版 contre-faon 論争をめぐって
     第四節 〈ロマン主義型ナショナリズム〉と雑誌文化
     第五節 ナショナリズムとゲルマン性
     第六節 フランス的「文明」の幻想とドイツ的「文化」の現実

    第二章 シャルル・ド・コステルとベルギー国民神話の誕生
     はじめに ベルギーの「国民文学」作家
     第一節 『フランドル伝説』
      「伝説」の起源─フランドル的なるもの=民族的アイデンティティを求めて─
      言語の問題─テクストのひずみと中心の不在─
      「周縁」の創造性
     第二節 『ウーレンシュピーゲル伝説』
      意図された民族主義文学
      テクストにおける時間・空間の解体
      テクストの普遍化と神話的記号としての『ウーレンシュピーゲル伝説』

    第三章 「ベルギー文芸ルネサンス」と文芸雑誌の役割─世紀末三大雑誌と象徴主義─
     第一節 文芸雑誌の変遷─周縁文化の越境─
      小国における文学・芸術雑誌の役割
      文芸雑誌の変遷
      新たな「境界」とその越境へ向けて
     第二節 「若きベルギー派」のめざしたもの─ブリュッセルにおけるコスモポリタニズム─
      「我々らしく Soyons nous」(1881-1882)
      「恐れることなく Ne crains」(1882-1889)
      象徴派との確執
      『若きベルギー』の終焉
     第三節 『ワロニー』誌にみるベルギー象徴派のコスモポリタニズムと地域主義
      象徴派雑誌としての『ワロニー』誌
      『ワロニー』誌の地域主義と限界
      「中心」へ
     第四節 『現代芸術』とベルギー文芸ルネサンス
      『現代芸術』と「社会芸術」
      「若きベルギー派」との闘い
      『現代芸術』とナショナリズム、権威主義
      境界の文学、沈黙の文学へ向けて

    第四章 「ベルギー象徴派」の民族性と国際性
     第一節 メーテルランク『ペレアスとメリザンド─ドビュッシーによる〈女中たち〉の削除をめぐって─
      〈女中たち〉の構造的意味
      異界 l'autre monde、水の精としての〈女中たち〉
      〈女中たち〉とゲルマン伝説
      メーテルランクにおける民族精神
     第二節 『ペレアスとメリザンド』における〈メリザンドの歌〉の変更をめぐって
      二つの〈メリザンドの歌〉
      〈メリザンドの歌〉の変遷
      〈メリザンドの歌〉と『一五の歌集』
      『ペレアスとメリザンド』の根源的民族世界
     第三節 ローデンバック『死都ブリュージュ』における民族性の問題
      パリの読者へ
      テクストの時間構成について
      空間構成と事物主義
      沈黙の美学
      風景写真と都市の影
      都市の支配と他者の侵入
      「ベルギー文学」としての『死都』

    第五章 世紀末ベルギーの植民地主義と文学テクスト
     はじめに 〈我々〉と〈彼ら〉
     第一節 三つのベルギー「植民地文学」と帝国主義
      『フレム - オゾ』のヨーロッパ主義
      『コンゴにて』とベルギー大国意識
      『ジム』と異質なるもの
     第二節 コンラッド『闇の奥』と不在の都市ブリュッセル
     第三節 「植民地文学」とベルギーのアイデンティティ

    終章 ベルギー・ナショナリズムと「ベルギー文学」の可能性を問う
     はじめに ベルギー独立一七五周年
     第一節 ナショナリズム概念とベルギー文学
     第二節 ベルギー文学のその後─二〇世紀の諸制度─
     第三節 現在のベルギー文学の位置
     第四節 ベルギーそしてベルギー文学のこれから
  • 内容紹介

    フランスとドイツの間に位置する小国ベルギー。文化的中心地・フランスへの憧れ/反発を常にかかえるこの国は、他国家と共有する3つの公用語(フランス語、オランダ語、ドイツ語)をもつこともあいまって、陰翳に富んだ独特なナショナリズム、及びそれと切り離せない文学とを生み出してきた──ベルギーにおけるフランス語文学の系譜をたどりつつ、文学と国家/言語と国家/文学と言語の関わりを剔抉する、意欲的論考。

    図書館選書
    ベルギーは、地理的条件(フランスの隣国)と言語事情(公用語三つ)のため、独特なナショナリズムと文学を生んできた。この国における仏語文学の系譜をたどり、文学と国家/言語と国家/文学と言語の関わりを剔抉。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    岩本 和子(イワモト カズコ)
    1959年生まれ。1988年神戸大学大学院文化学研究科博士課程単位修得(文学修士)。神戸大学国際文化学部助教授
  • 著者について

    岩本 和子 (イワモトカズコ)
    1959年生まれ。1988年神戸大学大学院文化学研究科博士課程単位修得(文学修士)。現在、神戸大学国際文化学部助教授。共著に『フランス知ってる?』(教科書、青山社、1991年)、『スタンダール変幻-作品と時代を読む-』(慶應義塾大学出版会、2002年)、『欧州諸国の言語法-欧州統合と多言語主義-』(三元社、2005年)、その他ベルギーの文学・芸術活動およびスタンダールなどに関する論文多数。

周縁の文学―ベルギーのフランス語文学にみるナショナリズムの変遷 の商品スペック

商品仕様
出版社名:松籟社 ※出版地:京都
著者名:岩本 和子(著)
発行年月日:2007/02/07
ISBN-10:4879842494
ISBN-13:9784879842497
判型:A5
発売社名:松籟社
対象:一般
発行形態:単行本
内容:外国文学その他
言語:日本語
ページ数:415ページ ※408,7P
縦:22cm
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