ツェラーンもしくは狂気のフローラ―抒情詩のアレゴレーゼ [単行本]
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ツェラーンもしくは狂気のフローラ―抒情詩のアレゴレーゼ [単行本]

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出版社:未来社
販売開始日: 2002/03/18
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ツェラーンもしくは狂気のフローラ―抒情詩のアレゴレーゼ の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「アウシュヴィッツ」という歴史の災厄をくぐり抜け、1970年にセーヌ川で自死した、戦後最大のドイツ語ユダヤ詩人、パウル・ツェラーン。その難解な詩作品には、死者からの呼びかけとともに、植物、とりわけ花の名称が頻出する。ベンヤミンの寓意的読解(アレゴレーゼ)に依拠しつつ、植物分類学とも言うべき狂気に満ちたツェラーンの詩学を、独自の自然誌の試みとして読み解く。当代随一の詩の読み手による、類を見ない画期的な論考。
  • 目次

    自然史と自然誌のはざまに

    死の香り・死者の声
      アルプスの植物相に属する/知覚、認知、認識の彼岸に咲いている花
      アルプスや地中海沿岸の植物相に属する/エクリチュールの侵入をうけて、毀傷される自然
      地中海原産/産地の植物相に属する/花の香りに仮託されながら、すでに失われている感応、交通
      その属性よりも、むしろその名辞によって、いまや言葉を語りはじめる口として表象され、寓意化される植物(1)
      その属性よりも、むしろその名辞によって、いまや言葉を語りはじめる口として表象され、寓意化される植物(2)

    人々と書物が生きていた土地
      東欧の植物相に属する/エクリチュールへと解体されていく植物の名辞(1)
      東欧の植物相に属する/エクリチュールへと解体されていく植物の名辞(2)
      かならずしも東欧の植物相に限定されない/ほとんどが薬草として、毒性ないし苦味を有する/孤立し、分断されていく植物の形象(1)
      かならずしも東欧の植物相に限定されない/ほとんどが薬草として、毒性ないし苦味を有する/孤立し、分断されていく植物の形象(2)
      東欧の植物相に属する/ある限界、境界を標示する植物
      東欧の植物相に属する/擬人化されて、喩的にパレスティナの土地に結合される果実
      地中海地方の植物相に属する/隠喩的にユダヤ人の扁桃眼として表象されながら、またしても無へ、空虚へと引照される果実(1)
      地中海地方の植物相に属する/隠喩的にユダヤ人の扁桃眼として表象されながら、またしても無へ、空虚へと引照される果実(2)
      地中海地方の植物相に属する/盲いることを強いられ、あるいはみずから希求する扁桃眼としての果実(1)
      地中海地方の植物相に属する/盲いることを強いられ、あるいはみずから希求する扁桃眼としての果実(2)

    根をめぐる想念
      手折られながら、あたかも生きているかのように表象される花
      いずれの植物相にも属していない/球根植物として、ひとつの生存様式を寓意する花(1)
      いずれの植物相にも属していない/球根植物として、ひとつの生存様式を寓意する花(2)

    抒情詩のアレゴレーゼ

    植物分類表



    あとがき
  • 内容紹介

    アウシュヴィッツという歴史の災厄をくぐり抜け、1970年にセーヌ川で自死した、戦後最大のドイツ語詩人、パウル・ツェラーン。その難解な詩作品には、死者からの呼びかけとともに、植物、とりわけ花の名称が頻出する。ベンヤミンの寓意的読解(アレゴレーゼ)に依拠しつつ、植物分類学とも言うべき狂気に満ちたツェラーンの詩学を、「自然の美的形象を死にいたらしめる」独自の自然誌の試みとして読み解く、画期的な論考。
    目次
    自然史と自然誌のはざまに

    死の香り・死者の声
      アルプスの植物相に属する/知覚、認知、認識の彼岸に咲いている花
      アルプスや地中海沿岸の植物相に属する/エクリチュールの侵入をうけて、毀傷される自然
      地中海原産/産地の植物相に属する/花の香りに仮託されながら、すでに失われている感応、交通
      その属性よりも、むしろその名辞によって、いまや言葉を語りはじめる口として表象され、寓意化される植物(1)
      その属性よりも、むしろその名辞によって、いまや言葉を語りはじめる口として表象され、寓意化される植物(2)

    人々と書物が生きていた土地
      東欧の植物相に属する/エクリチュールへと解体されていく植物の名辞(1)
      東欧の植物相に属する/エクリチュールへと解体されていく植物の名辞(2)
      かならずしも東欧の植物相に限定されない/ほとんどが薬草として、毒性ないし苦味を有する/孤立し、分断されていく植物の形象(1)
      かならずしも東欧の植物相に限定されない/ほとんどが薬草として、毒性ないし苦味を有する/孤立し、分断されていく植物の形象(2)
      東欧の植物相に属する/ある限界、境界を標示する植物
      東欧の植物相に属する/擬人化されて、喩的にパレスティナの土地に結合される果実
      地中海地方の植物相に属する/隠喩的にユダヤ人の扁桃眼として表象されながら、またしても無へ、空虚へと引照される果実(1)
      地中海地方の植物相に属する/隠喩的にユダヤ人の扁桃眼として表象されながら、またしても無へ、空虚へと引照される果実(2)
      地中海地方の植物相に属する/盲いることを強いられ、あるいはみずから希求する扁桃眼としての果実(1)
      地中海地方の植物相に属する/盲いることを強いられ、あるいはみずから希求する扁桃眼としての果実(2)

    根をめぐる想念
      手折られながら、あたかも生きているかのように表象される花
      いずれの植物相にも属していない/球根植物として、ひとつの生存様式を寓意する花(1)
      いずれの植物相にも属していない/球根植物として、ひとつの生存様式を寓意する花(2)

    抒情詩のアレゴレーゼ

    植物分類表



    あとがき
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    平野 嘉彦(ヒラノ ヨシヒコ)
    1947年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。京都大学教授を経て、現在東京大学文学部教授。研究分野は、近代ドイツ抒情詩・東欧、中欧におけるドイツ語文学・フランクフルト学派の文学、芸術理論

ツェラーンもしくは狂気のフローラ―抒情詩のアレゴレーゼ の商品スペック

商品仕様
出版社名:未来社
著者名:平野 嘉彦(著)
発行年月日:2002/03/25
ISBN-10:4624610369
ISBN-13:9784624610364
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:外国文学その他
言語:日本語
ページ数:217ページ
縦:20cm
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