日本人の肖像 二宮金次郎(角川叢書) [全集叢書]

日本人の肖像 二宮金次郎(角川叢書) [全集叢書] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  かつてどの小学校の校庭にも置かれていた二宮金次郎像。薪を背負い読書しながら歩く姿は、江戸期に狩野派が中国の朱買臣の図像を取り入れたものだった。幸田露伴が『二宮尊徳翁』の口絵で、朱買臣の図像と苦学する金次郎の姿を結びつける。その後、富山の薬売りのおまけである「売薬版画」や広告の題材に使われ、金次郎のイメージは一気に全国に広がっていった。出世より努力を体現する二宮金次郎は、庶民にとって新しい理想像となり、国家にとっても重要な意味をもつことになる。金次郎像に秘められた意外なイデオロギーを鋭く描き出す。

• 目次（「BOOK」データベースより）

  第１章　金次郎誕生
  第２章　金次郎のモデルは誰か
  第３章　手本は中国、朱買臣
  第４章　金次郎像の変容
  第５章　隠されたイデオロギー
  終章　肖像画としての金次郎

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  岩井 茂樹(イワイ シゲキ)
  １９６９年奈良県生まれ。総合研究大学院大学博士後期課程修了。博士（学術）。国際日本研究専攻。国際日本文化研究センター研究部技術補佐員を経て、現在チュラーロンコーン大学文学部講師

日本人の肖像 二宮金次郎(角川叢書) [全集叢書] の商品スペック