花筏(現代日本の短編作家シリーズ〈16〉) [単行本]

花筏(現代日本の短編作家シリーズ〈16〉) [単行本] の 商品概要

• 要旨(「BOOK」データベースより）

  後河原の桜樹は、一の坂川の川幅が狭く、両岸から枝を広げ、薄淡い霞色の桜花が、両手をさしのべて触れんばかりであった。桑子は自分たち夫婦の将来の姿を描いてみた。それは、勝ち戦で無事生き残れた場合である。砂漠の楼閣のようにもろくも消え去るかも知れぬ危険性を孕んでいた。激動の昭和を真摯に生き抜いたある夫婦の姿を描く。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  土井 敦子(ドイ アツコ)
  １９２６年、宮城県仙台市に生まれる。「高野詣」第１０回北日本文学賞選奨、「姫胡蝶花」福岡市文学賞受賞。文芸誌「らむぷ」創刊。日本山岳修験学会、日本文芸家協会、それぞれ会員

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