近世イギリスの自殺論争-自己・生命・モラルをめぐるディスコースと人道協会 [単行本]
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近世イギリスの自殺論争-自己・生命・モラルをめぐるディスコースと人道協会 [単行本]

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出版社:知泉書館
販売開始日: 2012/04/02
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近世イギリスの自殺論争-自己・生命・モラルをめぐるディスコースと人道協会 の 商品概要

  • 目次

    序章
    はじめに
    1 本研究の課題と方法
    2 本書の構成

    第Ⅰ部 自殺論争
    第1章 自殺擁護論の系譜
    1 17 世紀以前の自殺論――自殺把握のキリスト教的伝統
    2 最初の自殺論――ジョン・シム
    3 最初の自殺擁護論――ジョン・ダン『ビアタナトス』「自己保存」としての自殺
    4 ある文学者の死とその波紋――「私こそが私自身の王」「愛の情念は美しい」
    5 ヒュームによる自殺論
    6 ヒュームの道徳論・教育論
    道徳と理性・自己愛/人為的徳としての「正義」と「教育」/人為的徳の形成にかかわるものとしての「教育」
    小括
    第2章 自殺批判論の系譜――自殺批判論の動揺と反撃
    1 ジョン・アダムスによる反撃――生命の所有・管理権(Propriety)と人生目的論
    2 自殺批判軸としての家族論
    3 教育(Education)への注目
    第3章 医学的自殺論の系譜――自殺の医療化
    1 『イギリス病』
    2 メランコリーと自殺――17 世紀以前
    ティモシー・ブライトのメランコリー論/ロバート・バートン『メランコリーの解剖』
    3 自殺の医療化――自殺把握の全面的病因論化

    第Ⅱ部 人道協会(Humane Society)の出現とその思想
    第1章 イギリス初の自殺防止・人命救助団体の出現とその活動
    1 協会の設立と自殺防止
    協会の設立と目的/王立嘆願書・設立趣意書――ホーズの計画「自殺者の救助,人口増大への寄与」/「一般救助施設」の要求/学校と市民の教育
    2 活動内容
    年次報告書(Annual report)/ジャーナリズムの反応
    第2章 RHS の思想と教育――コーガンとグレゴリーを中心に
    1 コーガンによる情念論・人間論
    自己愛(Self-Love)と慈愛(Benevolence)/自己愛と教育
    2 グレゴリーによる教育論・モラル論・自殺論
    教育について――学校教育と幼児教育/モラルについて/自殺について
    3 RHS における牧師たちによる自殺防止論と教育論――「同情」・「家族」・「愛国」
    結章――おわりに
  • 内容紹介

    イギリスでは伝統的に自殺はself-killerと言われ文字通り自己殺人として扱われてきた。自殺者にはキリスト教式葬儀と埋葬が禁止され,土地や財産は没収,その家族にも累が及んだ。自殺大国でもあったイギリスで17世紀に入りジョン・ダンによる初の自殺擁護論『ビアタナトス』(1647年刊)が刊行され,それを発端にヒュームをはじめ哲学者や牧師,医師たちにより,擁護派と批判派による激しい自殺論争が展開された。
    本書は17・18世紀の自殺論争を,擁護論,批判論,医学論の三つの系譜から検討し,〈自殺は犯罪なのか〉という問いを軸に「自己保存」についての理解を自殺論争の重要な鍵概念として,「自己」とは何か,その所有と管理権が帰属するのは神か,国家か,個人かなど多様な議論を考察する。自殺者の検視で「心神喪失」とされるケースが増えるに伴い論争は医学的領域に収斂し,さらに自殺を精神衛生の問題とみなし自殺把握,自殺防止団体の源流となる王立人道協会が設立され,その活動の実態が膨大な史料で詳細に解明される。
    自殺観,生命観とモラル観の史的変容を考察し,教育学の視点から生命と教育の関連と意義を明らかにして,現代の自殺問題を考える上でも必読の文献となろう。

近世イギリスの自殺論争-自己・生命・モラルをめぐるディスコースと人道協会 の商品スペック

商品仕様
出版社名:知泉書館
著者名:松永 幸子(著)
発行年月日:2012/04
ISBN-10:4862851290
ISBN-13:9784862851291
判型:B5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:倫理学
言語:日本語
ページ数:184ページ
縦:23cm
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