古今集小町歌生成原論 [単行本]
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古今集小町歌生成原論 [単行本]

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出版社:笠間書院
販売開始日: 2011/03/31
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古今集小町歌生成原論 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    小町の原像をあきらかにするべく、『古今集』に採録された18首を根本資料として詳細に解析。『万葉集』以来の歌語・素材の伝承と、転換された歌の内容、漢詩文とりわけ白居易・元〓(しん)の影響、仏教的世界観が小町に新しい文学的発想を促した様相や、掛詞や平仮名の発明との関わり方を探る。小町歌生成の秘密に迫り、18首の製作年代順を考証。
  • 目次

    凡例

    はじめに

    第一章 小町の夢・鶯鶯の夢ー夢の歌六首ー
    一 前三首と「夢てふもの」の発見
    二 後三首と「夢路」の発明
    三 夢の歌六首と『鶯鶯伝』

    第二章 「あはれてふこと」の成立ー鶯鶯の物語から恋歌の宣言までー
    一 「ことぞともなくあけぬるものを」と『鶯鶯伝』
    二 「あはれてふこと」の成立
    三 「あはれ」と「憂し」の相関
    四 「あはれ」と仏教語としての「哀哉」
    五 「今生世俗文字の業」ー結びにかえてー
    付説「あはれなり」

    第三章 「花の色」と「たのみ」(一)ー白詩句「浮生乃●(火+焦)穀」を仮題として古今822歌を考えるー
    一 「花の色」と「たのみ」の享受史
    二 「●(火+焦)穀」喩について
    三 「●(火+焦)穀」喩と「たのみ」
    四 「あき(秋・飽=厭き)風にあふたのみ」
    五 「たのみ」と「仏を憑む」こと
    六 「たのみ(田の実・頼=憑み)」から歌語「たのみ」へ

    第四章 「花の色」と「たのみ」(二)ー白詩句「艶色即空花」を仮題として古今113歌を考えるー
    一 白居易における「浮生」観
    二 「世に経」について
    三 「世に経」は小町の「浮生」観を表す
    四 「艶色即空花」とa歌の構造
    五 「いたづらに」の析出する仏教的世界観
    六 「花の色」と「艶色即空花」

    第五章 小野小町における掛詞生成試論ー「身をう(浮・憂)き草」から「うき世」へー
    一 「身をうき草」と白詩「九江春望」
    二 小町にはじまる「身を憂」
    三 掛詞「う(浮・憂)き」の成立
    四 「う(浮・憂)き世」の生成
    五 惟喬出家と「浮き世」
    六 「うき世」は掛詞か
    付説 平安朝和歌における掛詞
    付説2 「浮生」と「浮世」

    第六章 「思ひ(火)おき(熾)て」考ー古今1030・1104歌とその周辺を『法苑珠林』によって焙り出す試みー
    一 和語「おき」と漢語「熾」の意味
    二 「熾の居て」という状況
    三 小町a・b歌の発生前史
    四 『法苑珠林』による仏教的世界と愛欲
    五 「飛蛾投火」喩から「夏虫」の喩まで
    六 「思ひ(火)」という日本的発想の力と「おき(熾)」
    七 「おき(熾)」の背後にある仏教的イメージ

    第七章 白玉問答のゆくえー清行・小町 贈答歌をめぐってー
    一 恋の問答歌として
    二 遍昭との問答歌の場合
    三 「真静法師」は真済(真言宗)か
    四 真済と「下つ出雲寺」
    五 清行歌における「白玉」
    六 小町歌の「おろかなる」
    七 疎かなる涙の「白玉」から、愚かなる涙の「たぎつ瀬」へ
    八 涙の「たぎつ瀬」から「涙川」へ
    九 良香における「涙川」生成の環境
    十 清和朝内裏における小町と良香
    十一 白玉問答のゆくえ

    第八章 「今は(あきはつ)」考ー小町・貞樹の贈答をめぐってー
    一 「秋果つ」と「飽=厭き果つ」のあとさき
    二 「あきはつ」の語源論(1)
    三 「あきはつ」の語源論(2)
    四 「あきはつ」の語源論(3)
    五 「あきはつ」の意味論
    六 「あきはつ」の主題論的考察
    七 結び「今は(あきはつ)」

    第九章 「みるめなき」と「うらみむ」の間ー古今623・727歌を相関させる
    一 掛詞「みるめ(海松布・見る目)」の成立と「みるめなき」
    二 「みるめなき浦」と「わが身を憂」
    三 「うら(浦・憂〈ら〉)」から「うらみ(浦見・怨み)む」へ
    四 「みるめなき浦」と「うらみ(浦見・怨み)む」の影響
    五 極限の恋歌ー小町から伊勢へー
    六 平安朝女歌の形成
    七 貫之・定家を通して究極の小町へ

    第十章 「世の中の人の心の花」の色をめぐって
    一 かな文字と小町ー「て」ー
    二 『古今集』と「で」
    三 「で」の考古学
    四 「で」の考現学
    五 古注における「いろみえて」の理解
    六 小町歌に至る発想の二つの系譜
    七 「花の色は」から「世の中の人の心」の花の色へ
    八 「世の中の人の心」の花の色は
    九 古今歌における「いろみえて」の波紋
    十 『貫之集』における「世の中の人の心」問答

    終章 古今集小町歌の成立

    あとがき
    索引
  • 出版社からのコメント

    小町の原像をあきらかにするべく『古今集』に採録された18首を根本資料として漢詩文や仏教的世界観との関わりを詳細に解析する書。
  • 内容紹介

    実在したはずの小町--
    ここに正当に甦る。

    小町の原像をあきらかにするべく、『古今集』に採録された18首を根本資料として詳細に解析。
    『万葉集』以来の歌語・素材の伝承と転換された歌の内容、漢詩文とりわけ白居易・元稹の影響、仏教的世界観が小町に新しい文学的発想を促した様相や、掛詞や平仮名の発明との関わり方を探る。小町歌生成の秘密に迫り、18首の製作年代順を考証する。

    『古今集』小町歌を総括する書。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    大塚 英子(オオツカ ヒデコ)
    1933年生まれ。1955年東京大学文学部国文学科卒業。1986~2003年駒澤大学短期大学部国文科非常勤講師。1993~2003年駒澤大学文学部国文学科非常勤講師
  • 著者について

    大塚 英子 (オオツカ ヒデコ)
    1933年、岡山県生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。元駒澤大学講師(非常勤)。
    主要著書・論文に『小野小町(コレクション日本歌人選)』(笠間書院)、「嵯峨詩壇の成立に与えた白詩の影響について--「落花篇」と「新楽府」--」(和漢比較文学第4号)

古今集小町歌生成原論 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:笠間書院
著者名:大塚 英子(著)
発行年月日:2011/03/31
ISBN-10:4305705443
ISBN-13:9784305705440
判型:A5
発売社名:笠間書院
対象:専門
発行形態:単行本
内容:日本文学詩歌
言語:日本語
ページ数:463ページ ※433,30P
縦:22cm
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