「もうひとつの失われた10年」を超えて―原点としてのラテン・アメリカ [単行本]
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「もうひとつの失われた10年」を超えて―原点としてのラテン・アメリカ [単行本]

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出版社:新評論
販売開始日: 2009/02/13
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「もうひとつの失われた10年」を超えて―原点としてのラテン・アメリカ の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    日本や中国などアジア諸国の「ラテン・アメリカ化」のリスクに警鐘を鳴らす一冊。だがそれにとどまらず、ラテン・アメリカにおける“脱”新自由主義サイクルへの試行錯誤や近年の「左傾化」のうごき、また主流の新古典派経済学に対抗する構造派やポスト・ケインジアンの理論・政策など、一連の代案にも考察を加える。グローバルな視座から警醒を促す問題提起の書。
  • 目次

    読者への道案内

    第Ⅰ部「ラテン・アメリカ化」のリスク

    第1章 「失われた10年」を超えて―ラテン・アメリカの教訓

    はじめに
    1 3つの「失われた10年」
    コラム  金融自由化とアルゼンチン債問題
    2 忘れ去られた本来の構造問題
    3 新自由主義改革の補正とその限界
    おわりに:進歩的な社会経済改革と共生経済の調合に向けて
    ■2008年のエピローグ

    第2章 中国はラテン・アジアとなるのか?
    ―「ブラジルの奇跡」から考える

    はじめに
    1 所得分配と経済成長
    2 「ブラジルの奇跡」:不平等化、構造変化、高度成長
    コラム  ベリンジアの寓話~「経済成長率」に潜む価値判断
    3 中国:東アジアのベリンジアか?
    おわりに
    ■2008年のエピローグ

    第Ⅱ部 構造改革は何をもたらしたか

    第3章 新自由主義改革、大量失業、雇用政策
    ―1990年代のアルゼンチン

    はじめに
    1 大量失業経済への大転換
    2 新自由主義改革
    3 雇用関係の柔軟化―労働改革と「日本化」
    4 雇用政策とその限界
    おわりに アリアンサ連合政権―「第3の道」は可能か
    コラム  2001 年末「アルゼンチン危機」に何を学ぶか
    コラム  地域通貨は万能薬か
    ■2008年のエピローグ

    第4章 グローバリゼーションと小零細企業
    ―フジモリ政権下のペルーの経験

    はじめに
    1 ヤミ小零細企業をめぐる見方:1980年代まで
    2 マクロ政治経済環境:ポピュリズムから新自由主義改革へ
    コラム  ラテン・アメリカのオランダ病~日本への示唆
    3 改革後の小零細企業
    おわりに
    ■2008年のエピローグ

    第Ⅲ部 新自由主義の理論―批判と対案

    第5章 開発パラダイムの比較分析

    はじめに
    コラム  社会自由主義国家
    1 中進工業経済の概念的なマクロ・モデル
    2 ポピュリズムの調整レジーム
    3 新自由主義の調整レジーム
    4 「社会自由主義」の調整レジーム
    コラム  プレビッシュと「社会自由主義」
    おわりに
    ■2008年のエピローグ

    第6章 IMFモデルの原理的批判

    はじめに―IMF病の伝染:ラテン・アメリカからアジアへ
    1 開発における新古典派総合?
    2 標準的なIMFモデル
    3 批判と改革の方向性
    コラム  トービン税は有効か
    おわりに―「正しい特殊感覚」の復権に向けて
    ■2008年のエピローグ

    第7 章 雇用柔軟化の理論と現実

    はじめに
    1 歴史的背景
    2 雇用柔軟化の理論的基礎
    3 理論と現実の照合:実質賃金と失業率の相関
    4 新古典派労働市場理論の問題点と今後の課題
    コラム ラテン・アメリカの左傾化とニュー・ケインジアン
    ~チリからパラグアイへ
    結びに代えて―文献案内
    ■2008年のエピローグ

    第8章 経済自由化と通貨・金融危機―異端派はどうみたか

    はじめに
    1 資本流入の負の実物的効果
    2 FNサイクル:通貨・金融危機の動態
    コラム 日本のバブル経済にみるラテン・アメリカ的側面
    おわりに
    ■2008年のエピローグ

    参考文献
  • 出版社からのコメント

    日本に巣食う新自由主義サイクルの病根とは
  • 内容紹介

    「新自由主義サイクル」の下、迷走する現代日本の問題の起源を徹底解明

     ワーキングプア、非正規雇用、貧困、格差社会…そこに襲いかかるアメリカ発の国際金融危機…かつてない喪失感と閉塞感―。この国はいま、1990年代の「失われた10年」に続く「もうひとつの失われた10年」を経過しつつある。
     この混迷を招いたのは1980年代以来の経済自由化、規制緩和、「小さな政府」の推進、つまり今日にいう構造改革であり、それが引き起こした社会経済危機に対する急場しのぎの補正政策である。日本のこうした問題状況、そして「貧困大国」の実相がいまや広く知られるようになったアメリカの現在の混迷もまた、その究極の原点は1970年代半ば以降のラテン・アメリカに求められる、と筆者はみている。
     こう述べると訝る読者もあろう。しかし南米のチリは1973年、隣国のアルゼンチンは1976年、世界初となる新自由主義の経済改革に着手している。これはサッチャー、レーガン、中曽根の諸政権による同様の試みに数年から10年近く先んじている。そしてその結果は、国際的にもよく知られた1980年代の元祖「失われた10年」であった。アルゼンチンは1990年代にもより徹底した構造改革を断行し、通貨・金融危機や大量失業など「もうひとつの失われた10年」(同国の経済学者フレンケルの表現)に陥った。フジモリ政権下のペルーなど他の国々もこうした流れに追随し、大同小異の悲劇を産み落としている。
     本書はまず、この新自由主義の「悪夢のサイクル」(内橋克人)の原点をグローバルな視点から検証し直し、日本や中国などアジア諸国の「ラテン・アメリカ化」のリスクに改めて警鐘を鳴らしている。さらにラテン・アメリカにおける近年の「左傾化」のうごきやポスト新自由主義への試行錯誤、また主流の新古典派経済学に対抗するラテン・アメリカ生まれの構造派の考え方など、一連の代替案にも考察を加えている。これらを導きの糸として私たち自身の「もうひとつの失われた10年」をどう乗り超えるか。本書の刊行を機に、読者とともに考えていきたいと願っている。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    佐野 誠(サノ マコト)
    1960年生まれ。経済学者。博士(経済学)。1982年、早稲田大学政治経済学部卒業。東北大学大学院経済学研究科博士課程前期・後期、筑波大学大学院歴史人類学研究科(特別研究学生)、外務省専門調査員(在アルゼンチン日本国大使館)などを経て、1998年より新潟大学経済学部教授。2001年、アルゼンチン国立ラ・プラタ大学国際関係研究所招聘教授
  • 著者について

    佐野 誠 (サノ マコト)
    1960年生まれ。
    新潟大学経済学部教授(開発経済学、進化経済学)。博士(経済学)。
    主な著作に『開発のレギュラシオン』(新評論)、
    『ラテン・アメリカは警告する』(新評論;共編著)、
    『現代経済学』(岩波書店;共編著)、
    Beyond Market-Driven Development(Routledge;共著)などがある。

「もうひとつの失われた10年」を超えて―原点としてのラテン・アメリカ の商品スペック

商品仕様
出版社名:新評論
著者名:佐野 誠(著)
発行年月日:2009/02/25
ISBN-10:4794807910
ISBN-13:9784794807915
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:経済・財政・統計
言語:日本語
ページ数:299ページ
縦:22cm
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