スポーツする文学―1920-30年代の文化詩学 [単行本]

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スポーツする文学―1920-30年代の文化詩学 [単行本]

疋田 雅昭(編著)日高 佳紀(編著)日比 嘉高(編著)
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出版社:青弓社
販売開始日: 2009/06/22
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スポーツする文学―1920-30年代の文化詩学 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    大正から昭和初期、モダニズムと大衆文化の時代―。新聞や雑誌、ラジオ、レコードなどのメディアを介して、文学とスポーツはそれぞれの最前線で交錯した。レトリックと身体が衝突し、神話とアスリートが握手をかわす“文学とスポーツのアリーナ”を物語や表象などから多面的に分析する。現代に続くスポーツをめぐる文化の配置図のルーツは、ここにこそある。
  • 目次

    はじめに  疋田雅昭/日高佳紀/日比嘉高

    人工施設/体臭/モダニズム
    スケートリンクの沃度丁幾――山口誓子『凍港』の連作俳句について  青木亮人
     1 日本スケート史の沿革
     2 スケート界の発展と成立
     3 俳句における「スケート」
     4 「スケート連作俳句」の新鮮さ
     5 「新しい「視角」」と映画理論
     6 「スケート」連作と映画

    都市/スピード/中産階級
    時を忘れる愉楽――疑似ゴルフに人々が抱いた夢想  天野知幸
     1 アメリカ体験としてのベビー・ゴルフ
     2 〝ひととき〟の楽しみとしてのスポーツ
     3 消費される時間とスポーツ
     4 「時」の忘却と文学的表現の共振

    卓球/精神修養主義/遊戯性
    〈肉体〉におびえるとき――モダニズム前夜のスポーツ小説として『友情』を読む  西山康一
     1 競技と娯楽のはざまで――卓球のおかれた位置
     2 卓球に仮託されているもの――作品内部から見えてくること
     3 同時代のスポーツをめぐる状況――作品外部から見えてくること
     4 〈肉体〉の「謀叛」、脅える〈精神〉
     5 〈精神〉修養主義の裏に潜む脅え――モダニズム文芸のスポーツとの連続性

    モダン・スポーツ批評――アドルノ・神原泰・中井正一 西村将洋

    ラジオ・アナウンサー/オーディエンス/野球
    声の複製技術時代――〈スポーツ空間〉と複合メディア状況  日比嘉高
     1 声の争奪戦――スポーツ・アナウンサーと活字メディア
     2 スポーツ・ジャーナリズムの拡大と〈スポーツ空間〉
     3 声と〈鏡像〉
     4 呼びかける声の向こうに

    メディア/少年野球/立身出世
    ゴムボールを手にした子供たち――「少年倶楽部」に見る野球  松村 良
     1 二つの野球――硬式と軟式
     2 「あゝ玉杯に花うけて」のなかの野球
     3 一九一〇年代――「ゴムマリ団の遠征」
     4 一九二〇年代前半――小泉葵南および東京少年野球大会
     5 一九二〇年代後半――白井桃村と甲子園ブーム
     6 「野球もの」の減少と立身出世
     7 一九三〇年代以後――少年野球のゆくえ

    テニス/メディア/スター・プレーヤー
    テニス文芸のレトリック──田中純と月刊「テニスフアン」  日高佳紀
     1 日本における二つのテニス
     2 「テニスフアン」における〈文学〉の位相
     3 田中純「羅武君の球歴」の射程
     4 スターの死と日本テニス黄金期の終焉
     5 「羅武君の球歴」の批評性

    「スポーツ小説」の盛衰――雑誌「アサヒ・スポーツ」の場合  波潟 剛

    スタイル/ジェンダー/陸上競技
    変奏される〈身体〉――女子スポーツへのまなざし  笹尾佳代
     1 生成される〈身体〉のモード
     2 スポーツ少女のゆくえ
     3 見出される〈身体〉
     4 喪われる〈身体〉
     5 饒舌な〈身体〉

    水泳/コラージュ/視線
    水際のモダン――身体と欲望の劇場へ  杉田智美
     1 泳ぐ身体/見られる身体
     2 〈健気〉で〈強い〉モダンガールを欲望せよ
     3 変容する身体――モダンか? プリミティブか?
     4 身体は誰のものか

    プロレタリア文学とスポーツ  宮薗美佳

    駅伝・マラソン/共同体/語り
    「わたし」と「わたしたち」の狭間――「走ることを語ること」の意味  西川貴子
     1 〈走る〉ことはスポーツか?
     2 物語化される「身体」――駅伝をめぐる語り
     3 「わたし」と「わたしたち」とをつなぐもの――「少年」向け文章における語り
     4 新たなる〈走る〉表象の提示――牧野作品での試み

    スポーツ・イベント/逸脱/ボート
    スポーツしない文学者――祭典の熱狂から抜け落ちる「オリンポスの果実」  疋田雅昭
     1 オリンピック言説を支える「期待の地平」
     2 「異常」な小説
     3 「ノイズ」によるコノテーション
     4 「異常」な言説を生み出す構造
     5 オルタナティブからも抜け落ちる杏の実

    死に至るスポーツを語る――一九三〇年代山岳雑誌のなかの「文学」とその周辺  熊谷昭宏

    おわりに  疋田雅昭/日高佳紀/日比嘉高

    「少年倶楽部」1915-45 野球関係資料リスト  松村 良
    「アサヒ・スポーツ」の小説欄(1936-42)  波潟 剛
    スポーツ文学年表 1914-40
  • 内容紹介

    大正から昭和初期、モダニズムと大衆文化の時代。 新聞や雑誌、ラジオ、レコードなどのメディアを介して、文学/レトリックとスポーツ/身体が交錯した諸相をたどり、〈文学とスポーツのアリーナ〉を物語や表象などから多面的に分析する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    疋田 雅昭(ヒキタ マサアキ)
    兵庫県生まれ。長野県短期大学助教。専攻は近・現代詩、モダニズム、アヴァンギャルド

    日高 佳紀(ヒダカ ヨシキ)
    島根県生まれ。奈良教育大学准教授。専攻は日本近代文学

    日比 嘉高(ヒビ ヨシタカ)
    愛知県生まれ。名古屋大学大学院准教授。専攻は日本近代文学・文化論
  • 著者について

    疋田 雅昭 (ヒキタ マサアキ)
    兵庫県生まれ。長野県短期大学助教。専攻は近・現代詩、モダニズム、アヴァンギャルド。著書に『接続する中也』(笠間書房)、論文に「スポーツ、政治、そして詩人たち」(「昭和文学研究」2004年3月)など。スポーツ歴・好きなスポーツ:夏はウィンドサーフィン、冬はスノーボード、人生いつも不安定な板の上。

    日高 佳紀 (ヒダカ ヨシキ)
    島根県生まれ。奈良教育大学准教授。専攻は日本近代文学。共編著に『文学で考える〈日本〉とは何か』(双文社出版)、共著に『谷崎潤一郎 境界を超えて』(笠間書院)など。スポーツ歴・好きなスポーツ:中高でテニス部に所属、現在もテニススクールに通う。某在阪プロ野球団の趨勢に“人生”の悲喜を重ねてしまう傾向あり。

    日比 嘉高 (ヒビ ヨシタカ)
    愛知県生まれ。名古屋大学大学院准教授。専攻は日本近代文学・文化論。著書に『〈自己表象〉の文学史』(翰林書房)、共編著に『テクストたちの旅程』(花書院)など。スポーツ歴・好きなスポーツ:『ウイニング・イレブン』。やりこんだ直後、テレビで“本物の試合”を見ると指が動きそうになる。これも新しい〈スポーツ空間〉への参加か?

スポーツする文学―1920-30年代の文化詩学 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:青弓社
著者名:疋田 雅昭(編著)/日高 佳紀(編著)/日比 嘉高(編著)
発行年月日:2009/06/22
ISBN-10:4787291890
ISBN-13:9784787291899
判型:A5
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:332ページ
縦:21cm
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