『曾我物語』その表象と再生 [単行本]

『曾我物語』その表象と再生 [単行本] の 商品概要

• 目次

  まえがき
  序論 父を喪失した子等の物語
  Ⅰ部　物語の構造と位相（１章　公と私 王権の確立・２章
  因果連鎖と運命・３章　鎮魂の位相 曽我物語の基底から
  ４章　小さな物語、大きな物語 したたかな構造）
  Ⅱ部　身体と場（１章　身体描写の幻想と機能 身の長七尺
  の祐通・２章　頼朝という場 『真名本曽我物語』の中の東
  国と頼朝・３章　表徴としての富士 王権と救済）
  Ⅲ部　救済の表現と論理（１章　他律からの反転 虎最期の
  意味するもの・２章　依りましの黄昏・３章　母の悲しみとそ
  の原質・４章　「虎」という名の呪術・５章　共時体験の回路
  死そして救済への道行き）
  Ⅳ部　仮名本論へのまなざし（仮名本論へのまなざし）
  附章　研究の変遷（明治から現代まで）
  初出一覧・あとがき・索引
  
  

• 内容紹介

  作品構造と魂の救済という側面に焦点をあてて、忠孝の範、荒唐無稽といった物語評価の軛から解放された『曽我物語』の新たな読みを呈示。物語のもつ意味を表象し、現代に再生する、真名本を中心とした作品論。
  
  図書館選書
  敵討ちの物語というだけで括りきれない『曽我物語』を真名本を中心として、作品構造と王権、魂の救済の面から読解する。［構成］物語の構造と位相／身体と場／救済の表現と論理／仮名本論へのまなざし

『曾我物語』その表象と再生 [単行本] の商品スペック