裏隠密裂く―二条左近無生剣(春陽文庫) [文庫]

裏隠密裂く―二条左近無生剣(春陽文庫) [文庫] の 商品概要

• 要旨(「BOOK」データベースより）

  「ご貴殿、なかなかの男前、さぞや女を泣かせて…」などと絡んできた武士があった。時は正保２年（１６４５）、場所は江戸下町は浅草寺境内奥「そば　さけどころ　信州」と書かれた赤提灯を吊るした居酒屋である。たしかにその言葉どおりの美男浪人であった。それもそのはず、美男浪人は賭け将棋とあぶな絵描きを生業にするご存じ無頼浪人、その実、徳川家康の六男忠輝の側室の子、いわば現将軍家光の従弟に当たる二条左近であった。それと承知で夫婦約束を交わしている濃艶芸者おえんの住居へその武士を連れ帰ったことから、左近は播州赤穂をめぐる事件の渦中へ。

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