刑法39条はもういらない [単行本]

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刑法39条はもういらない [単行本]

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出版社:青弓社
販売開始日: 2006/06/15
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刑法39条はもういらない [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「精神障害者」の犯罪責任を免除する刑法39条。その起源を刑法史にさぐり、「理性的な人間像」と対立する「非―人間としての精神障害者」という論点を浮き彫りにする。精神鑑定が情状酌量の手段でしかない現状もふまえ、責任能力を認めないのは「精神障害者」を「人間」と見なしていないと鋭く批判し、刑法39条の廃止を主張する。
  • 目次

    はじめに──私がキレた理由

    第1章 日本の責任能力制度──「生物学的」方法と「心理学的」方法
     1 「生物学的」方法は生物学的か
     2 裁判所がいちばんエライ
     3 ほとんどが起訴前鑑定で責任無能力とされる
     4 心神喪失者等医療観察法をめぐって
     5 「犯行」がなくて「犯行時」が存在するか
     6 犯罪は「つくられる」ものだ
     7 フッサール現象学の「方法的独我論」とは
     8 「刑法学説」のムナシサ

    第2章 狂人は自分の病気によってすでに十分罰せられている──近代以前の責任能力
     1 犯罪も刑罰もなかった時代
     2 なぜ「結果責任」だったのか
     3 ゲルマン部族法・ザクセンシュピーゲル
     4 カロリーナにおける「内面」の発見
     5 狂気はあたりを歩きまわっていた

    第3章 「自由意思─理性的人間像」の成立──重商主義の時代の責任能力
     1 テレジアーナ・ヨセフィーナ・プロイセン一般ラント法
     2 刑法における「自由意思─理性的人間像」の成立
     3 刑罰と労働が結びつけられた
     4 精神障害者の「大いなる閉じ込め」
     5 社会と刑罰から排除された精神障害者

    第4章 純化する「自由意思―理性的人間像」──自由主義の時代の責任能力
     1 「自由意思─理性的人間像」を必要としたのはなぜか
     2 カント=フォイエルバッハと「犯罪と刑罰の等価交換」
     3 フォイエルバッハのバイエルン刑法典
     4 ヘーゲルの「価値的応報刑論」とは
     5 ヘーゲル学派と諸ラント法
     6 英米法におけるマクノートン・ルール
     7 著者としての「メタ自己」の発見
     8 露出する近代的主体の限界点

    第5章 「あいだ」としての精神病──「生物学的」方法批判
     1 身体疾患を「要請」されてきた統合失調症
     2 「あいだ」としての精神病
     3 精神病はメタファである
     4 サズのダラム・ルール批判
     5 近代における「因果関係」論の成立
     6 心身二元論の陥穽
     7 ホントに精神病が「原因」といえるのか

    第6章 フィクションとしての「他行為可能性」──「心理学的」方法批判
     1 責任非難の根底にある「他行為可能性」
     2 日本には個人も意思決定も存在しない
     3 フィクションとしての「他行為可能性」
     4 「心理学的」要件は「内面」に存在するか
     5 「心理学的」方法と精神異常抗弁廃棄論
     6 責任能力論とメンス・レア
     7 刑法三九条の廃止に向けて

    第7章 日本の責任能力をめぐる判例──「了解可能性」という方法
     1 日本には社会も権利も存在しない
     2 「ゆるし」としての起訴便宜主義
     3 「混合的」方法はタテマエにすぎない
     4 心神喪失で無罪が認められたケース
     5 完全責任能力となったケース
  • 内容紹介

    精神障害者の犯罪責任を免除する刑法39条。その起源を刑法史に探り、「理性的な人間像」と対立する「非‐人間としての精神障害者」という問題性を指摘する。責任能力を認めないのは精神障害犯罪者を「人間」と見なしていないと批判して、39条の廃止を訴える。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    佐藤 直樹(サトウ ナオキ)
    1951年、仙台市生まれ。九州大学大学院修了。九州工業大学情報工学部教員。専攻は刑事法学、現象学、世間学
  • 著者について

    佐藤 直樹 (サトウ ナオキ)
    1951年、仙台市生まれ。九州大学大学院修了。九州工業大学情報工学部教員。専攻は刑事法学、現象学、世間学。著書に『「世間」の現象学』『増補版 大人の〈責任〉、子どもの〈責任〉』『〈責任〉のゆくえ』(いずれも青弓社)、『世間の目』(光文社)、『共同幻想としての刑法』(白順社)、共著に『世間学への招待』(青弓社)など。

刑法39条はもういらない [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:青弓社
著者名:佐藤 直樹(著)
発行年月日:2006/06/15
ISBN-10:4787232584
ISBN-13:9784787232588
判型:B6
発売社名:青弓社
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:254ページ
縦:20cm
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