黒死病の時代のジャクリー [単行本]
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黒死病の時代のジャクリー [単行本]

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出版社:未来社
販売開始日: 2001/02/28
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黒死病の時代のジャクリー [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    本書は、市場経済の動きに巻き込まれ、領主制というシステムの混乱が誰の目にもはっきりと映るようになった、一四・一五世紀フランスの「領主制の危機」ともいわれる、その危機状況を捉えなおしたら何が見えてくるのかということに、こだわっていくことにある。しかも民衆蜂起という比較的情報量の多い事象の分析を切り口に、当時の社会が、さらには民衆がどのようにして目前の構造的な危機状況に対応していたのかを究明することによって、その時期に理解された諸問題・諸矛盾を明確にし、そうした状況下で、普通の人間としての民衆が多くの誤解・偏見・優柔不断・しがらみを抱えながらどのように悪戦苦闘したのかを明確にしてみたい。むしろ、うまくいかなかったところに着目することが、今日の問題の所在を明らかにし二一世紀を展望する場合の示唆につながるのではないかと考えたからである。換言すれば、フランス中世後期社会の危機的状況を本書では「黒死病の時代」という表現で一括することになるが、そうした現実の下で、その時代を生き抜いた民衆自身がそれにどのような不安・あがき・失望を抱き、如何なる危機克服の方向・希望を持ち、対応・行動したのかを、そしてどのようなメッセージを後世に遺したのかを、一三五八年に発生したジャクリー蜂起分析を通して探り出そうとした。
  • 目次

    はしがき

    序 章
     一 ジャクリーとは
     二 本書のねらいと構成
     三 「蜂起衆」・「領主制の危機」について
     四 ジャクリー関連史料の分布状況

    第I章 ジャクリー研究の歩み
      はじめに
     一 一九世紀の研究
     二 一九七〇年代の研究
     三 最近の動向
     四 R=カゼルの仏・一四世紀民衆蜂起理解をめぐって
      (一)ジャクリー蜂起の原因をめぐって
      (二)ジャクリー蜂起の主体・参加者
      (三)ジャクリー蜂起の本質は?
      (四)R=カゼル説について若干のコメント
      おわりに

    第II章 ジャクリー蜂起勃発の背景
      はじめに
     一 中世領主経済の危機
      (一)領主制の危機と農村
      (二)天変地異・流行病と農村民
      (三)「経済変動」と農村民
     二 政治的・軍事的危機の進展
      (一)百年戦争・領主・戦費
      (二)全国三部会・国王顧問会との係わり
      (三)権力内部の対立
     三 社会的危機
      (一)農村民の不安・恐怖感
      (二)野武士団の横行
      (三)農村民の危機意識
      おわりに

    第III章 E=マルセルとパリ都市民蜂起
      はじめに
     一 研究史──系譜論的アプローチ──
      (一) 両大戦間期までの研究
      (二) 戦後研究布
      (一) 各地のジャクリー
      (二) サン-ルゥ-デスラン事件の位置
     二 蜂起衆の構成とその基盤
      (一) 蜂起衆の出現とその特徴
        A 蜂起参加者
        B 蜂起衆の成立基盤
      (二) 蜂起指導者の動き
        A 各地の隊長
        B G=カールの情報と組織力
        C 蜂起衆をとりまく諸状況
     三 行動様式
      (一) 攻撃対象とその目的
      (二) 蜂起衆の振る舞い

    第VI章 一三五八年ジャクリー蜂起鎮圧をめぐって

      はじめに
     一 メロ村の敗北とジャクリー鎮圧
     二 「特赦状」にみられる鎮圧状況
     三 『全体特赦状』の位置


    第VII章 ジャクリー Jacquerie の伝統

      はじめに
     一 ジャクリー蜂起の呼称
     二 ジャクリーの用語の出現とその定着
     三 ジャクリー像の変遷
      おわりに

    おわりに

    あとがき 331

    附録巻末
      ・史料「年代記」
      ・史料「特赦状」
      ・関連小年表
      ・フランス王家系譜(ヴァロワ朝)
      ・関連地図

    参考文献一覧
      ・欧文文献
      ・邦語文献

    仏文タイトル
    仏文目次
    仏文要約

    索引(人名・地名・事項)
  • 内容紹介

    後期フランス中世における最大の民衆蜂起「ジャクリー蜂起」は、近年になってめざましく研究が進み、民衆史研究に大きく寄与している。本書はいわゆる「社会史」の成果と手法を取り入れつつ、「階級闘争史観」の克服をめざして政治史・事件史を含めた《全体史》的な民衆蜂起像を構築。 多様な側面から民衆蜂起の総合的把握を試みる。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    近江 吉明(オウミ ヨシアキ)
    1950年山形県酒田市に生まれる。’72年専修大学文学部人文学科卒業。’74年立教大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、専修大学文学部教授。共著に「ヨーロッパ中世の民衆と蜂起」「フランス革命とナポレオン」がある

黒死病の時代のジャクリー [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:未来社
著者名:近江 吉明(著)
発行年月日:2001/02/28
ISBN-10:462411180X
ISBN-13:9784624111809
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:外国歴史
言語:日本語
ページ数:427ページ ※334,93P
縦:22cm
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