中国企業統治論―集中的所有との関連を中心に [単行本]

中国企業統治論―集中的所有との関連を中心に [単行本] の 商品概要

• 目次

  　序
  　　1　問題意識
  　　2　研究のねらいと方法
  　　3　本論の構成
  
  第１部　企業統治システムの構築
  　第１章　企業統治の理論的考察
  　　はじめに
  　　1　企業統治へのアプローチ
  　　2　ブリンシパル・エージェント関係と企業統治
  　　3　所有制と統治メカニズム
  　　4　ステークホルダーと企業統治
  　　5　転換経済における企業統治
  　　まとめ
  
  　第２章　企業統治システムと法規制
  　　はじめに
  　　1　法律と企業統治
  　　2　法律と株式所有の構造
  　　3　公司法による企業統治への規制
  　　4　証券法による企業統治への規制
  　　5　破産法による企業統治への規制
  　　まとめ
  
  　第３章　中国における企業の所有構造と企業統治
  　　はじめに
  　　1　中国企業の統治構造の特徴
  　　2　株式所有構造と企業パフォーマンス
  　　3　企業パフォーマンスに与える統治メカニズムの影響
  　　まとめ
  
  第２部　企業統治システムの形成過程と集中的所有構造
  　第４章　中国企業の形態と企業統治
  　　はじめに
  　　1　近代企業制度の確立と国資企業論
  　　2　企業形態とその特徴
  　　3　国有企業のパフォーマンス効果と今後の展望
  　　まとめ
  
  　第５章　企業統治システムの構築とそのプロセス
  　　はじめに
  　　1　企業統治システム構築の背景
  　　2　企業統治システムの形成とその分析
  　　3　企業統治構造の３モデル
  　　まとめ
  
  　第６章　企業統治の視点からみた国有資産監督・管理委員会
  　　はじめに
  　　1　中国における国資委設立の必要性
  　　2　深セン・上海モデルおよび全国への普及
  　　3　国資委の役割の検討と問題点
  　　まとめ―誰が国資委を監督するのか
  
  　第７章　集中的所有構造
  　　はじめに
  　　1　集中所有と企業統治
  　　2　中国の集中的所有の構造
  　　3　集中的所有構造の功罪
  　　まとめ
  
  第３部　中国企業統治システムの課題
  　第８章　上場企業における外部監視機能と所有構造
  　　はじめに
  　　1　上場企業の所有構造と機関投資家の役割
  　　2　証券監督管理委員会による規制
  　　3　証券取引所による規制
  　　4　監査法人による規制
  　　まとめ
  
  　第９章　国際的視点からみた中国の企業統治システムの特質
  　　はじめに
  　　1　企業統治システムの国際比較
  　　2　社外取締役と独立取締役
  　　3　内部者支配
  　　4　取締役会の行動
  　　まとめ
  
  　第10章　企業統治における今後の課題
  　　はじめに
  　　1　企業統治の仕組みからみた問題点
  　　2　中国企業統治の評価と発展の趨勢
  　　3　残されている研究課題
  　　まとめ

• 内容紹介

  中国において現在進展する企業統治構造改革の実態はいかなるものか。
  改革は、どのような特性をもつ企業で積極的に実施されているのか。
  そして、中国の特徴である集中的所有構造を有している企業統治は、どのような特質をもち、
  解決をせまられている課題とは何か。
  こうした一連の問題に答え、中国企業統治システムを理論的、体系的に考察することが本研究の狙いである。
  先進国である欧米等の先行研究だけでなく、実際改革が行われている中国に焦点をあてて、
  中国学者らの数多くの先行研究を取り上げる。経営学的視点から問題別に検証を行い、
  中国企業統治システム構築への条件を検討、文献調査、現地調査によるデータ収集・分析
  および外国の事例との比較などから考察する。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  金山 権(カネヤマ ケン)
  １９５０年生まれ。１９９１年日本大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。大学講師、シンクタンク、商社顧問等を経て１９９７年より桜美林大学に勤務。現在、経済・経営学系、大学院教授。博士（経済学）。中国人民大学客員研究員、中国管理科学研究院客員教授、早稲田大学大学院商学研究科非常勤講師などを兼任。専攻は経営学

• 著者について

  金山　権 (カネヤマ　ケン)
  金山　権（かねやま　けん）元桜美林大学大学院経営学研究科教授。
  

中国企業統治論―集中的所有との関連を中心に [単行本] の商品スペック