裁判の中の天皇制 [単行本]

裁判の中の天皇制 [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  天皇代替りの前後に多くの“不可解”な出来事が起こった。なぜ、集会会場の使用は拒否されたのか。なぜ、広告掲載は拒否されたのか。なぜ、美術作品が美術館等からしめ出されたのか。なぜ、路上パフォーマンスや、ビラ撤きで逮捕されたのか。なぜ、行事・儀式に多額の国費・公費（税金）が使われたのか。なぜ、西暦記載希望は入れられなかったのか…。そして多くの裁判が起こされた。本書は、あえて裁判という手段をとった１０件の訴訟を通して、天皇制が孕む問題と、自由と人権を守るこれらの闘いの意味を探る。

• 目次

  序章　裁判の中の天皇制（中川信明）
  
  第一部　「言論・表現の自由」と天皇制の攻防
  第一章　静岡「天皇制集会」国賠訴訟（藤本治）
  第二章　「『ドキュメント昭和天皇』広告掲載拒否」訴訟（高須次郎）
  第三章　「富山県立近代美術館検閲」訴訟（小倉利丸）
  
  第二部　反天皇制運動への弾圧に抗して
  第四章　東京「『さよならヒロヒト』原宿Ｘ―ｄａｙ」国賠訴訟
  第五章　早慶戦「天覧」試合不当弾圧国賠訴訟（渡邊幸之助）
  
  第三部　即位の礼・大嘗祭の違憲・違法牲を問う
  第六章　大阪「即・大」いけん訴訟（加島宏）
  第七章　神奈川「即位の礼・大嘗祭」違憲住民訴訟（依田駿作）
  第八章　大分県「抜穂の儀」違憲住民訴訟（島田雅美）
  
  第四部　日常生活に忍びこむ天皇制を撃つ
  第九章　豊中「卒業証書西暦記載」訴訟（佐々木寛治）
  第十章　千葉「豊かな海づくり大会」住民訴訟（大島孝一）

• 内容紹介

  天皇代替わりの前後に集会場使用拒否、広告掲載拒否、不当逮捕などの「事件」が起こり、また行事・儀式に多額の国費・公費（税金）が使われた。そして多くの裁判が起こされた。本書では一〇件の訴訟を通じて、天皇制がはらむ問題と、自由を人権を守る闘いの意味を探る。

• 著者について

  靖国・天皇制問題情報センター (ヤスクニテンノウセイモンダイジョウホウセンター)
  日本基督教団が、1988年2月「天皇代替りに関する情報センター」として設立。1991年4月に同教団靖国神社問題特別委員会と合併し、靖国・天皇制問題情報センターと改称。反天皇制・反「日の丸・君が代」運動などの全国ネットワークの形成に努め、様々な大衆運動・裁判闘争に関与。『情報センター通信』（月２回）を発行している。

裁判の中の天皇制 [単行本] の商品スペック