若さま卍変化 〔改装版〕 (春陽文庫) [文庫]

若さま卍変化 〔改装版〕 (春陽文庫) [文庫] の 商品概要

• 要旨(「BOOK」データベースより）

  七日正月の江戸の夕ぐれ、大川を渡って両国へと向かう若侍と町人の２人連れがあった。若侍は年のころ２５か６で名を田所兵馬、連れの町人は一つ二つ年下で七ツ尾の多羅平。２人は両国で一番の料亭『清亀』で七草粥を祝いに行くところであった。その同じ日、『清亀』の奥座敷では望月藩十五万石の江戸家老村松十太夫が、虎千代君を待っていた。というのは、世継ぎの重明若君が落馬で急死、弟の重晴君はすでに３年前に病死、そこで双生児の虎千代を捜し出し、世継ぎの座にすえなければという重大な事態であった。が、奥座敷に現れたのは、それぞれ虎千代を名乗る４組みの若さまであった。多羅平も虎千代に扮し、兵馬を従えて乗り込んだ。―十五万石の世継ぎをめぐる卍変化の物語。

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