希望の倫理―自律とつながりを求めて [単行本]
    • 希望の倫理―自律とつながりを求めて [単行本]

    • ¥3,850116 ゴールドポイント(3%還元)
    • お取り寄せ
100000009001433536

希望の倫理―自律とつながりを求めて [単行本]

価格:¥3,850(税込)
ゴールドポイント:116 ゴールドポイント(3%還元)(¥116相当)
お届け日:お取り寄せこの商品は、日時を指定できません。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:知泉書館
販売開始日: 2012/10/20
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可
店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

希望の倫理―自律とつながりを求めて [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    3.11の大震災と原発事故を通して多くのしわ寄せが、弱い立場の人々や集団、地域に向けられ、様々な被害に対する責任が曖昧にされていく現実を目の当たりにした。専門を越えた研究者たちが不合理な社会のあり方と既成観念を批判し、未来を構想すべくフェミニズムの視点から討論を重ねて結晶した成果。
  • 目次

    まえがき(岡野治子)

    Ⅰ 「小さな声」からはじめる
    1「食」をめぐる「母たちの苦しみ」――フクシマとミナマタ(河上睦子)
    はじめに――フクシマに面して/フクシマの「いのちの苦しみ」/食をめぐる母たち・女性たちの葛藤/おわりに
    2 風俗を考える――買春処罰というアイデア(支倉寿子)
    はじめに/日本の「風俗」/買売春廃止主義/買売春や「風俗」のない世界/むすびにかえて
    3 一人ひとりの生とつながり――中国の性暴力被害者と日本人が創ってきた関係(早川紀代)
    はじめに/山西省盂県の村むらの女性と日本人のグループ/被害女性たちの語りからみる村の女性たちの生活/村に日本軍が突然やってきた/女性たちの戦後の生活/被害女性たちと日本人グループの交信/むすびにかえて
    (コラム1)名もない一人の女の逸話から(土居由美)

    Ⅱ 社会的排除から包摂に向けて
    4 「発達障害(者)」の増加は何を意味するか――共に生きる社会に向けて(牧  律)
    はじめに/発達障害とは/発達障害と現代社会/発達障害とジェンダー/発達障害とコミュニケーション/むすびにかえて――何が大切か
    5 ホームレスの人とはだれか――支援に関わって(横山杉子)
    はじめに/池袋での炊き出し――ホームレスの人たちと出会う/ホームレスの人とはだれか/支援者による給食活動を行政が排除――生存権が脅かされる/ホームレスの人々を公共施設から排除/ホームレス状態に至るまで/身体的・精神的障がい者の存在――放置された障がい者/ホームレスの人たちを苛むものは/ホームレス状態にあることは「自己責任」か/生活保護制度はどのように機能しているか/「自立」とは――自立支援法の枠内での「自立」から新しい「自立」へ/私たちにとってホームレスの人とはだれか――問い返される問い/新たな共生に向けて/おわりに
    (コラム2)マイノリティーの存在が問いかけること(土居由美)

     Ⅲ 日本社会に生きるということ
    6 百万葉のクローバー――生き難さと生きる意味(山下暁子)
    はじめに/干刈あがたと冥王まさ子/都合の悪いおじさん――山崎ナオコーラの世界/性暴力という差別/大きな夢を描く/おわりに
    (コラム3)大切ないのちを守ること(土居由美)
    7 新しい共同性へ――集団同調主義からの脱却(奥田暁子)
    はじめに/日本の精神風土/宗教と集団同調主義/「個人化」と公共性/どこへ向かうのか
    8 伝統的倫理観と〈いのち〉のゆくえ(岡野治子)
    問題の所在――3・11を倫理的視点で考える/日本文化における〈いのち〉の価値/日本の伝統的倫理観――ユダヤ・キリスト教的倫理観との比較において/フェミニスト神学の視点から再考する〈善い社会〉とは?

    あとがき(奥田暁子)
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    岡野 治子(オカノ ハルコ)
    ボン大学哲学部比較宗教学Dr.phil.。元広島大学教授・フランクフルト大学など元客員教授。比較宗教学・フェミニスト神学

    奥田 暁子(オクダ アキコ)
    女性史研究者・翻訳家
  • 内容紹介

    3.11の大震災と原発事故を通して多くのしわ寄せが,弱い立場の人々や集団,地域に向けられ,様々な被害に対する責任が曖昧にされていく現実を目の当たりにした。専門を越えた研究者たちが不合理な社会のあり方と既成観念を批判し,未来を構想すべくフェミニズムの視点から討論を重ねて結晶した成果。
    Ⅰ部では原発事故で食の環境が破壊された事実をミナマタに重ね,幼い命を育む母たちの苦しみと食環境をめぐる運動を考察する。次に「風俗」という性産業で働く女性が人格と性を分離して生きる実態を見つめ,フランスの買売春廃止の動きを分析しながら,風俗のない日本社会を構想する。また日中戦争下,日本軍による性暴力とその被害女性たちの聞き取りを通し,彼女らの生活環境と被害の実態を個別具体的に解明し,交流を通して発見された人間的連帯や記憶と記録についても考察する。
    Ⅱ部では,周囲に適応できず発達障害と認定されるケースが,社会の変動と連動しているとの立場から,異質な人々をゆったりと包摂する社会を探究する。また自分の身を置く場をもたず,公園や駅舎の通路など公的空間を起居の場にしているホームレスの人々に対し,公的機関がひたすら排除の行為を繰り返す現実に,私たちはどのように応答すべきかが問われる。
    Ⅲ部では,性差別や習慣にしばられる「生き難さ」を文学で表現してきた干刈,冥王,山﨑など女性作家が描く女性たちの今を考察。3.11以降,先端技術の高さを誇る日本社会で,政府や大企業のトップに見られる無責任体質が集団同調主義に由来し,それとの関連でわが国の宗教のあり方に光をあてる。最後に宗教倫理の視点からわが国の倫理が共同体中心主義で,相互依存的であるため責任主体が曖昧になることを明らかにする。

希望の倫理―自律とつながりを求めて [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:知泉書館
著者名:岡野 治子(編)/奥田 暁子(編)
発行年月日:2012/10/20
ISBN-10:4862851428
ISBN-13:9784862851420
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:倫理学
言語:日本語
ページ数:280ページ ※271,9P
縦:21cm
他の知泉書館の書籍を探す

    知泉書館 希望の倫理―自律とつながりを求めて [単行本] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!