危機の朝鮮半島(現代東アジアと日本〈3〉) [単行本]

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危機の朝鮮半島(現代東アジアと日本〈3〉) [単行本]

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出版社:慶応義塾大学出版会
販売開始日: 2006/12/25
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危機の朝鮮半島(現代東アジアと日本〈3〉) [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    日本は外交目標をどう定めるべきか?目まぐるしく変動する朝鮮半島情勢について、示唆に富んだ視野の広い分析を展開する。
  • 目次

    巻頭言

    総論   小此木政夫 

    第1部 危機管理と紛争予防
    第1章 「ならず者国家」と条件つき関与政策
     --米国の対北朝鮮政策を中心に   中山俊宏
     はじめに
     一 関与政策としての米朝枠組み合意
      1 枠組み合意とインセンティブ
      2 関与政策に対する関心の高まり
      3 「一方的関与政策」と「条件つき関与政策」
     二 関与政策を導入するための条件
      1 前提条件
      2 北朝鮮に対する「条件つき関与政策」の導入
      3 「危機の記憶」の重要性
     三 関与政策を機能させるための条件
      1 継続的な維持努力の必要性
      2 枠組み合意が直面した問題
      3 枠組み合意の限界とその可能性
     おわりに

    第2章 南北首脳会談後の平和体制樹立問題
     --制度的措置と軍事的措置の交錯   倉田秀也
     はじめに--2つの非対称関係
     一 南北和平プロセスの後退--「南北基本合意書」再考
      1 制度的「取引」の限界--国連軍司令部の維持
      2 軍事的措置の限界--CBMの形態と「3軍共同委員会」提案
     二 南北首脳会談と「米朝共同コミュニケ」--「低い段階の連邦制」の合意
     三 ブッシュ「政策見直し」と平和体制樹立問題--「規制措置」の先行
     四 「先制行動論」と平和体制樹立問題--新たな核問題と「平和繁栄政策」
      1 北朝鮮の米朝不可侵条約提案--「新平和保障体系」との整合性
      2 「平和繁栄政策」と6者会合--「南北当事者原則」への課題
      3 「先制行動論」と在韓米軍再配置計画--一方的兵力引き離し
     おわりに--新たな平和体制樹立問題の文脈
     〔追記〕

    第3章 北朝鮮のミサイル外交と各国の対応
     --核外交との比較の視点から   道下徳成
     はじめに
     一 北朝鮮のミサイル問題
      1 ミサイルの開発状況
      2 ミサイル輸出状況
     二 ミサイル外交への対応
      1 「ミサイル外交」の萌芽
      2 ノドンおよびファソンの飛翔実験--93年5月
      3 ノドン飛翔実験準備--94年5月
      4 第1回米朝ミサイル協議--96年4月
      5 ノドン飛翔実験準備--96年10月
      6 取引材料としてのミサイル--「経済的補償」の要求
      7 テポドン1号発射--98年8月
      8 第3回米朝ミサイル協議--98年10月
      9 テポドン飛翔実験準備--98年11~12月
      10 第4回米朝ミサイル協議--99年3月
      11 ペリー・プロセスと米朝高官協議
      12 テポドン2号発射準備--99年5~9月
      13 米朝関係改善の動き
      14 ミサイル外交の副作用
     三 核外交とミサイル外交への対応の比較
      1 脅威の性質
      2 主要アクター
      3 フォーマルな取り決めの有無
      4 防衛手段の有無
     四 過去の教訓と北朝鮮の「第2次核外交」への対応
     〔追記〕テポドン2号を含むミサイル発射--2006年7月
      1 背景 
      2 ミサイル発射の特徴と意義
      3 ミサイル発射の目的
      4 今後の展望

    第4章 岐路に立つ米韓同盟
     --ポスト9.11の米軍変革の中で   阪田恭代
     はじめに
     一 米軍の変革とは?
      1 米軍の変革--21世紀の軍隊へ
      2 在外兵力見直し(Global Defense Posture Review: GPR)
       (1) GPRの開始
       (2) GPRの目的--グローバルかつ機動的な戦力構築
     二 米韓同盟へのインプリケーション
      1 戦略目標の調整
      2 在韓米軍の再編と役割拡大
       (1) 兵力再編
       (2) 基地体系再編
       (3) 指揮関係の効率化
      3 韓国防衛の韓国化と米韓連合防衛体制の改編
      4 住民との摩擦解消
     三 米韓同盟協議--成果と課題
      1 同盟協議の開始と進化
      2 第一ラウンドの成果--在韓米軍再編
       (1) 在韓米軍再配置・縮小計画
       (2) 在韓米軍の戦力向上
       (3) 韓国軍への任務移譲
      3 第二ラウンドの課題--将来の同盟像
       (1) 共通戦略目標の策定
       (2) 在韓米軍の「戦略的柔軟性」
       (3) 指揮関係の調整と戦時作戦統制権の問題
     おわりに

    第2部 周辺大国の危機対応
    第5章 朝鮮半島危機と米国   張済国
     はじめに
     一 冷戦中の米国の北朝鮮政策の目標
     二 冷戦の終焉と朝鮮半島に対する米国の認識
     三 クリントン政権の北朝鮮政策
      1 拡大関与政策と北朝鮮
      2 米国の国内事情
      3 金大中政権の太陽政策と南北首脳会談
      4 阻害要因
       (1) クリントンの無政策
       (2) 北朝鮮の態度
       (3) IAEAなど国際機構の義務要因
       (4) 韓国政府の牽制
     四 ブッシュ政権の北朝鮮政策
      1 確固たる対外政策観
      2 9.11以前の北朝鮮政策--一般対外政策としての北朝鮮政策
      3 2001年6月の対北朝鮮対話再開提言の意味
      4 9.11以後の安全保障観の変化と深化する北朝鮮政策の一般政策化
      5 阻害要因
       (1) 変化した韓国の対北朝鮮情緒
       (2) イラク問題の長期化
     結論

    第6章 朝鮮半島危機と中国   平岩俊司
     はじめに
     一 「唇歯の関係」から「微妙な関係」へ
      1 南北両政権との関係調整--「太陽政策」と中国の朝鮮半島政策
      2 中国にとっての「悪の枢軸」
        --ブッシュ政権の登場と北朝鮮との微妙な関係
     二 核危機をめぐる中国の朝鮮半島政策
      1 中朝関係の基本構造
      2 基本構造を超える中国の積極姿勢
     三 6者会合と中朝首脳交流
      1 6者会合の不調と金正日訪中
      2 ブッシュ大統領再選と6者会合再開問題
      3 胡錦濤国家主席の訪朝と金正日総書記の訪中
     おわりに--中国の北朝鮮に対する影響力をめぐる2つの誤解

    第7章 朝鮮半島危機とロシア   斎藤元秀
     はじめに
     一 ゴルバチョフの「新思考」外交と朝鮮半島政策の転換
     二 エリツィンと第一次朝鮮半島危機
     三 プーチンと第二次朝鮮半島危機
      1 南北朝鮮等距離外交の始動
      2 「9.11」米国同時多発テロの衝撃
      3 第二次朝鮮半島核危機と狂ったシナリオ
      4 6者会合とロシアの関与の後退
      5 あらたな揺さぶり
     四 朝鮮半島の紛争予防とロシア
      1 北朝鮮の核兵器開発とロシアの関与
      2 ミサイル開発とロシア
      3 通常兵器輸出をめぐる消極姿勢
     おわりに

    第3部 韓国と北朝鮮
    第8章 NSCから青瓦台へ
    --韓国・盧武鉉政権における外交・安全保障政策決定中枢の変化   室岡鉄夫 
     はじめに
     一 三層構造と事務処の導入--金大中政権期のNSC
     二 事務処の拡充--盧武鉉政権前半期
      1 制度
      2 人
      3 運用
      4 李鍾●による実権掌握
     三 左右からの挟撃
     四 青瓦台への「転進」
     おわりに

    第9章 経済問題としての北朝鮮核開発事態
     --韓国政府の政策立案環境   野中健一
     序論
     一 韓国政府と外国人投資家
      1 格付け会社の影響力
      2 韓国政府の認識
     二 政府企業関係の「原型」
      1 政府財閥関係
      2 外国人直接投資への警戒
     三 新たな政府企業関係
      1 外資の影響力増大
      2 外国人直接投資活用論
     四 政府の外資対応
     結論--議論のまとめと対韓外交上の検討課題

    第10章 体制危機への北朝鮮の対応
     --内政的文脈から   岩本卓也
     一 体制の維持と危機への対応
      1 強固な体制維持機能
      2 危機への対応
     二 軍事的な脅威への対応--「先軍政治」と体制の生き残り
      1 金正日総書記の「先軍政治」
      2 軍に対する労働党の統制
      3 体制の生き残りと核開発
     三 経済的な危機への対応--「強盛大国」と経済改革
      1 「強盛大国」建設と農業改革
      2 北朝鮮経済の現状と経済管理制度の改革
      3 「宣言」なき経済改革の行方
     四 これからの危機
      1 核問題と経済の復興
      2 体制内の葛藤の増大

    第11章 金正日「先軍政治」の本質   礒崎敦仁
     はじめに
     一 「先軍政治」概念の生成
      1 生成過程
      2 背景
       (1) 政治文化
       (2) 社会主義体制崩壊の衝撃
       (3) 軍コンプレックス?
     二 「先軍政治」の論理による国内の変化
      1 国家機関の改編
      2 軍エリートの昇進
      3 国防費比率の上昇
      4 軍部隊視察の強化
      5 その他
     三 「先軍政治」と党・政
     四 「先軍政治」概念の変容
      1 「思想」化
      2 起源の再設定
      3 後継者問題の仮説
     おわりに 

    第12章 冷戦終結以降の北朝鮮の対日外交
     --国家正統性と経済協力のトレードオフを中心に   李 泳 采
     はじめに
     一 冷戦期対日外交政策の持続と変化
      1 在日朝鮮人の帰国事業と絶対的正統性の追求
      2 経済関係の拡大と相対的正統性の追求
     二 冷戦終結以降の対日外交政策の持続と変化
      1 冷戦終結以降の対外政策の特徴
       (1) 対外政策の目標変化と日朝国交正常化政策との連携
       (2) 南北共助を軸に日朝・米朝関係の改善
       (3) 実利社会主義と対外関係改善の連動
      2 冷戦終結以降の対日外交政策の特徴
       (1) 「日本軍国主義の張本人」との直接談判外交
       (2) 日本人拉致の認定と対外政策目標の変化
       (3) 国家正統性と経済協力方式のトレードオフ
     三 冷戦終結以降の対日外交の基本枠組み
      1 統一政策及び対南政策との関係
      2 新しい国家戦略と対日外交政策の関係
     結論
  • 内容紹介

    「現代東アジアと日本」シリーズ、ついに完結。
    わが国における朝鮮半島政治研究の第一人者、小此木政夫の編集により、日韓の大学、シンクタンク、官庁から参集した執筆陣が、変動いちじるしい朝鮮半島情勢について、最新のミサイル実験に関する事態までをカバーしつつ、朝鮮半島をめぐる危機の実態と展望を明らかにする。

    東アジア浮沈の鍵を握る危機の実態と展望。
    日本は外交目標をどう定めるべきか? 目まぐるしく変動する朝鮮半島情勢について、示唆に富んだ視野の広い分析を展開する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    小此木 政夫(オコノギ マサオ)
    慶應義塾大学法学部教授。1945年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(法学)

危機の朝鮮半島(現代東アジアと日本〈3〉) [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:慶應義塾大学出版会
著者名:小此木 政夫(編)
発行年月日:2006/12/25
ISBN-10:4766410432
ISBN-13:9784766410433
判型:A5
発売社名:慶應義塾大学出版会
対象:専門
発行形態:単行本
内容:政治含む国防軍事
言語:日本語
ページ数:331ページ
縦:22cm
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