消された漱石―明治の日本語の探し方 [単行本]

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消された漱石―明治の日本語の探し方 [単行本]

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出版社:笠間書院
販売開始日: 2008/06/13
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消された漱石―明治の日本語の探し方 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    夏目漱石の原稿を素材とし、その観察、分析を通して明治期の日本語のあり方を窺うことを目的とする。
  • 目次

    ■序章 近くて遠い明治
    1 はじめに
     ●術語集 テキスト(text) 
    2 言語の身体性
    3 現代から見た明治期--『英和字彙』を例として
    4 本書を概観する
     ●術語集 言語の線条性
     ●コラム1 明治初期の活字①島霞谷の活字
     ●コラム2 明治初期の活字②さまざまな印刷物

    ■第一章 消された漱石
    1 「フタエマブチ」は「フタエマブタ」か 
     ●術語集 連合関係 
    2 「マブタ」「マブチ」に関わる語群
    3 単純語の概観
    4 現代日本語を対照して考える
    5 複合語の分布から考える
     ●術語集 辞書体資料と非辞書体資料
    6 明治期の「マブタ」「マブチ」を考える
     1.明治期の辞書体資料
     2.江戸期の辞書体資料
     3.明治期の玉篇類
     ●術語集 漢字列
    7 漱石作品における「_マブタ」「_マブチ」
    8 おわりに

    ■第二章 印刷が消した漱石
    1 「嶌田」は「島田」か
    2 印刷されて形を変える原稿
    3 漱石の漢字字形/字体
     1.「全集」の字形/字体
     2.『道草』の原稿にみられる「非康煕字典体」
     ●コラム3 明治~大正期のかなづかい観
     3.「旧漢字」「新漢字」、「正字」「新字」は何をさすか 
     4.「非康煕字典体」
     5.明治期を代表するテキスト『輿地誌略』から探る
     6.『運歩色葉集』から探る
    4 漱石の漢字の用字...漱石は「奇態」だったのか
     1.東京朝日新聞の誤認/誤植
     2.外来語・外国語固有名詞の書き方
     ●術語集 日本的漢字使用
     3.単字を単位とした漢字の通用
     4.複数使用されていた漢字列
     5.「成蹟」を考える...造語成分としての漢語
     ●コラム4 一字漢語
     6.和語「シャベル」をどう書くか
     7.文字に関わる混淆(contamination)
     ●コラム5 アログラフ(allograph=異筆)
     8.反義に基づく通用
     9.共通訓
     10.字順
    5 語形から考える
     1.長音(短呼形/長呼形)...「トイス/トーイス(籐椅子)」など
     2.母音交代形...「アスブ/アソブ(遊)」など 
     3.促音をめぐって
     4.さまざまな語形...「シッタツ/シュッタツ(出立)」など
     ●コラム6 少年文学
     5.動詞の語形...「コマヌグ(拱)」「ツブヤグ(呟)」「カグ(欠)」など
     6.イとヒとの交替...「イトシホ(一層)」「イトコト(一言)」など
     7.撥音をめぐって
    6 「漱石文法」
    7 明治期のテキストからみた漱石の原稿
     1.「馬尻(バケツ)」は特異な表記か
     2.漱石は「小供」と「子供」とを書き分けていたのか
     3.「何とか蚊とか」の「絵画的効果」? 
     4.「西洋料理」と「西洋料理屋」
    8 おわりに

    ■第三章 漱石が消した漱石
    1 はじめに
    2「骨稽」は単純な誤記か
     ●コラム7 漱石のパン(pun)
    3 虚子の訂正と漱石の訂正
    4 「順良」はどこからきたか
    5 仮名書きから漢字書きへの変更
     ●コラム8 『漢語注解』という漢語辞書
    6「ナマグサイ」にあてられた漢字列
    7 漢語にあてられた漢字列
     ●コラム9 『[和漢/雅俗]いろは辞書』の俗
    8「同訓異義」「同訓異字」という捉え方
     ●コラム10 三冊の「便覧」
    9 連合関係
     1.「ショシ(書肆)」と「ホンヤ」
     2.「シタク(支度)」と「ジュンビ(準備)」
     3.「アリサマ(有様)」と「ヨウス(様子)」
     4.さまざまな連合関係
    10 外来語の定着度
    11 おわりに

    ■終章 『それから』百年
    1 明治四十二年六月二十七日のテキストからわかること
    2「手続き」がなぜ必要か
    3 二〇〇七年六月三日 漱石の「相対化」が行なわれていない
    4 表記に関する「オリジナリティ」「プライオリティ」
    5 言語の身体性_聴覚から視覚へ
    6 身体性からみた「手書き」
    7 おわりに

    あとがき
    使用テキスト一覧及び使用図版一覧
    要語索引 年代順辞書体資料/非辞書体資料一覧
  • 出版社からのコメント

    漱石の原稿を注意深く観察・分析し、現代人の私たちが「読んで理解していると思いこんでいる」明治期の日本語のあり方をうかがう。
  • 内容紹介

    本書では、夏目漱石の原稿を素材とし、その観察、分析を通して
    明治期の日本語のあり方を窺うことを目的としている。
    例えば「馬尻(バケツ)」は、
    「漱石の用いるあて字のうち、最も有名なものの一つ」と
    いわれることがあるが、それは正しいみかたなのか。
    本書においては、こうした問いにどのように答えればよいのかという、
    その「手続き」を示すことを重視している。

    明治期の日本語は、現代の私たちがそれを読んだ時に、
    書かれていることが理解しやすく感じるために「わかっている」と思い込みやすい。

    こうした思い込みから離れて、「明治期の日本語」に近づき、
    それを玩味するためにはどのような方法があるのか。

    本書ではこれを提示したい。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    今野 真二(コンノ シンジ)
    1958年、神奈川県生まれ。現在、清泉女子大学教授

消された漱石―明治の日本語の探し方 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:笠間書院
著者名:今野 真二(著)
発行年月日:2008/06/01
ISBN-10:4305703793
ISBN-13:9784305703798
判型:A5
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本語
言語:日本語
ページ数:436ページ ※428,8P
縦:22cm
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