新古今時代の表現方法 [単行本]

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新古今時代の表現方法 [単行本]

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出版社:笠間書院
販売開始日: 2010/10/30
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新古今時代の表現方法 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    三十一字とは思えない深く広く遥かな時空を表現した新古今時代(1190‐1242)の歌のあり方とは。新古今時代の本歌取と題詠、またそこから派生し周縁に広がる問題を、この時代の歌と、歌に関わる表現方法から解き明かす。
  • 目次

    はじめに

    第一章 新古今的本歌取と同時代歌人の影響

    第一節 俊成卿女にみられる同時代歌人の影響 --『千五百番歌合』をめぐって
    一 「影響歌」の定義
    二 影響歌の分布
    三 影響歌の分析(1)--発想
    四 影響歌の分析(2)--詞・詞続き
    五 影響歌の分析(3)--表現方法
    六 影響歌の分析小括
    七 影響歌と本歌取
    八 影響歌と本歌の比較
    九 影響歌と本歌の差異

    第二節 俊成卿女の『源氏物語』摂取
    一 御子左家の『源氏物語』尊重
    二 『源氏物語』への内面的沈潜
    三 定家詠との比較
    四 俊成卿女の方法

    第三節 俊成卿女と宮内卿の本歌取 --『千五百番歌合』をめぐって
    一 『無名抄』の描く俊成卿女と宮内卿
    二 『正徹物語』の記述と宮内卿の本歌取
    三 宮内卿の本歌取の特色
    四 俊成卿女の本歌取の特色
    五 定家的本歌取と俊成卿女の本歌取

    第四節 越前の本歌取 --『千五百番歌合』をめぐって
    一 女房歌人越前に対する同時代の評価
    二 本歌から摂取する詞の量と配置
    三 新古今歌人との比較
    四 本歌からの主題の転換(1)--同部立
    五 本歌からの主題の転換(2)--異部立
    六 慣用歌句・見立てによる詠歌
    七 越前の方法
    八 院政期本歌取との比較
    九 新古今時代における越前の位置

    第五節 新古今時代の「宇治の橋姫」詠
    一 「宇治の橋姫」の典拠
    二 「橋姫物語」の流布
    三 六条家歌人の「橋姫」詠
    四 『定家八代抄』の配列
    五 定家の「橋姫」詠
    六 新古今歌人の「橋姫」詠
    七 まとめ

    第六節 西行思慕と本歌取 --『花月百首』をめぐって
    一 『花月百首』の成立
    二 定家詠
    三 その他の歌人詠
    四 古典への視線
    五 本歌取と古典書写

    第二章 『通具俊成卿女歌合』考

    第一節 成立と表現
    一 当該歌合の概要と問題の所在
    二 『明月記』関連記事の解釈
    三 俊成卿女の立場
    四 俊成「供出」歌の検討
    五 詠歌の特徴
    六 同時代歌人詠との関係
    七 まとめ

    第二節 注釈
    一 テキストの現況と全般的な表現傾向
    二 現存断簡一覧
    三 注釈
    四 当該歌合を出典とする可能性のある新古今集歌

    第三章 中世初期における女性歌人の位置

    第一節 「女の歌詠み」の存在形態 --『八雲御抄』に探る
    一 「女の歌詠み」という用語
    二 再構成される「女の歌詠み」の振る舞い
    三 歌壇的行事における「女の歌詠み」
    四 「女の歌詠み」の位置

    第二節 「女の歌」という批評語
    一 「女の歌」評の登場 --『古今集』仮名序小町評
    二 作中主体論としての「女の歌」評
    三 本質論としての「女の歌」評
    四 「女の歌」評の変質
    五 「女の歌」評から見えてくるもの

    第四章 『最勝四天王院障子和歌』考 

    第一節 後鳥羽院関連名所歌
    一 研究史
    二 名所の分類
    三 院御所「水無瀬殿」の在所--水無瀬川
    四 台盤所の隔てを飾った名所--飾磨市
    五 院御所「鳥羽殿」の在所--鳥羽
    六 行幸図の描かれた名所--大井川
    七 後鳥羽院関連名所歌の特色

    第二節 陸奥名所歌
    一 「陸奥」に付された注記--『明月記』承元元年記事
    二 白詩と注記の関係
    三「陸奥」と「幽玄」を結ぶ
    四 新しい名所の認定--安達原の場合
    五、新しい本意の獲得

    第三節 『伊勢物語』関連名所歌
    一 『伊勢物語』関連名所の配置
    二 秋の宇津山と俊成判
    三 定家の詠歌
    四 定家詠と『伊勢物語』章段の性格
    五 定家の表現意識

    第四節 テキストとしての『最勝四天王院障子和歌』
    一 テキストの成立過程とその意義
    二 テキストの享受
    三 歌群として鑑賞するということ
    四 歌群から再構成される「絵」 

    第五節 基礎的考察
    一 研究の現況
    二 伝本一覧
    三 各伝本の比較
    四 まとめ

    第五章 『内裏名所百首』の万葉名所歌

    一 中世和歌における「風景」
    二 名所詠の和歌史的展開
    三『内裏名所百首』の「万葉集所名」
    四 風景の構成
    五 地名性溶解の危険

    第六章 『光明峯摂政家百首』考

    第一節 成立と「中世型組題」に関する考察
    一 成立過程
    二 成立の背景
    三 歌題構成
    四 「中世型組題」の持つ意味
    五 まとめ

    第二節 本文集成

    第七章 『隆房の恋づくし(艶詞)』の成立 --歌書の再編と享受
    一 『隆房集』諸本と問題点
    二 第三種・恋づくし系諸本
    三 改変の具体相--隆房自撰集から『恋づくし』へ
    四 改変の方向性
    五 改変の時期
    六 『隆房集』の伝本分類

    第八章 偽装された〈説話〉--『今物語』
    一 問題の所在
    二 説話の構成方法
    三 『今物語』の評判--『兵範記』紙背文書

    第九章 考証と資料紹介

    第一節 鳥羽院皇女「高松宮」考
    一 「飛礫宮」と呼ばれた皇女
    二 高松宮の和歌事跡と人物考証
    三 高松宮は高松院か
    四 高松宮と高松院は別人
    五 「高松宮」とは誰か
    六 高松宮と高松院について言えること

    第二節 『俊成卿女集』断簡紹介
    一 新出断簡の出現
    二 翻字
    三 諸本との本文異同(1)
    四 諸本との本文異同(2)
    五 まとめ

    終章

    一 本歌取をめぐって
    二 女性歌人をめぐって
    三 題詠をめぐって
    四 新古今の周縁へ

    初出一覧
    あとがき

    Ⅰ 和歌初二句索引
    Ⅱ 書名索引
    Ⅲ 地名索引
  • 出版社からのコメント

    新古今時代の本歌取と題詠について、またそこから派生し周縁に広がる問題を、この時代の歌と、歌に関わる表現方法から解き明かす書。
  • 内容紹介

    本歌取と題詠から、
    何を読み解くことができるか。

    三十一字とは思えない
    深く広く遙かな時空を表現した
    新古今時代の歌のあり方を探る。

    新古今時代の本歌取と題詠について、またそこから派生し周縁に広がる問題を、
    この時代の歌と、歌に関わる表現方法から解き明かす書。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    渡邉 裕美子(ワタナベ ユミコ)
    1961年生。1984年お茶の水女子大学文教育学部卒業。1993年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得中退。2008年関根賞(第2次第3回)受賞。2009年博士(文学)。現職、早稲田大学非常勤講師、宇都宮大学非常勤講師

新古今時代の表現方法 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:笠間書院
著者名:渡邉 裕美子(著)
発行年月日:2010/10/30
ISBN-10:4305705141
ISBN-13:9784305705143
判型:A5
発売社名:笠間書院
対象:専門
発行形態:単行本
内容:日本文学詩歌
言語:日本語
ページ数:670ページ
縦:22cm
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