海の声 [単行本]

海の声 [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  昭和二十四年、小学一年だった「私」は父方の祖父が住職をする山陰の海辺の寺で夏休みをすごす。この寺の家族にとってはまだ“戦争”は終わっていなかった。…引揚げの途次「手を離しちゃだめよ」と励まし、しっかり「私」の手を握り続けてくれた叔母は肺結核で死の床にある…。戦争が少年に残した心の傷を梃子に、苛烈な時代を美しい自然風景と重ねて、重層的でうねりある文体で存分に書き切った「海の声」ほか、四編を収録。

• 内容（「BOOK」データベースより）

  海の声；群声；黄土断片；祭りの夜

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  日野 範之(ヒノ ノリユキ)
  １９４２年１２月８日中国錦州市生まれ。４６年島根県多岐村・真浄寺（父のさと）に引揚げ、のち窪田村（現出雲市佐田町）で育つ。６３～７３年大阪文学学校事務局専従。７３～９２年部落解放研究所編集部―のち解放出版社―担当。部落解放文学賞の推進、識字活動に学ぶ。９４～９８年真宗大谷派（東本願寺）宗務所・同和推進本部員。９８～０２年奈良県大宇陀町・證覚寺住職在籍。新日本文学会会員（７３年～同会０５年３月解散時まで）、Ａ・Ａ・ＬＡ文学の会（７２年～７８年）。大阪文学学校本科・研究科修了（６３年）。大谷専修学院卒業（９４年）。現在、真宗大谷派普賢寺衆徒（京都教区）、菩提樹庵主宰・『菩提樹庵つうしん』（隔月刊）発行。大阪文学学校講師（チューター担当８０年～）。千年紀文学の会、豊中文学の会、野間宏の会、摂津・九条の会参加

海の声 [単行本] の商品スペック