月夜の使者(春陽文庫) [文庫]

月夜の使者(春陽文庫) [文庫] の 商品概要

• 要旨(「BOOK」データベースより）

  十七で嫁して十九で死別、以来二十七の今日まで独身で質屋の暖簾を護ってきたお夢は、“小町後家”の通り名どおりの美形だったが、ひとり寝のわびしさを囲ってもいた。九月半ばの夏の名残を感じさせる蒸し暑い十五夜の晩だった。そんなお夢の家の奥庭に一人の年若い侍が忍んできた。近ごろ江戸の街を荒らしている若様伸三という怪盗に間違われて逃げ込んだそっくりさんだったが、お夢はその若侍にひと目惚れしてしまった。怪盗若様伸三の女お竜は、その若侍が伸三にそっくりなのに目をつけ、これを殺害して伸三を自由の身にしようと謀るが…。若様伸三と若侍月太郎とはいかなる関係か…。―壬生三万石をめぐる騒動にからんだ若侍月太郎と怪盗伸三の謎はいかに解かれるか。

月夜の使者(春陽文庫) [文庫] の商品スペック