人間の運命(角川文庫) [文庫]

人間の運命(角川文庫) [文庫] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  「人間は状況次第でどんなことでもする」と、親鸞はいう。逃れることのできない業、「宿業」によって、人は、神にもなれば、獣にもなる。状況と行動のはざまで、人間は常に不安定な存在なのだ―。運命の手は、残酷である。個人の夢や努力、めざす生き方も、大きな運命の前にはまったく無力なのだ。しかし現在の行為と選択は、未来を変える可能性がある。人間の運命を考え抜いた著者による、金言エッセイ。

• 目次（「BOOK」データベースより）

  第１章　運命の声（胸の奥からきこえてくる声；人のせおった「宿業」とは；思うままにならない世の中に生きる）
  第２章　運命の扉をたたく（運命を変えたいという願望；運命と愛；「月を歩く人」の夢と死；幸福をさがして）
  第３章　運命は変えられるか（運と不運；運命はときに自分の手のなかにある）
  第４章　人類のせおった運命（悪人とは誰のことか；善悪を超えるもの；闇のなかに光をもとめて）

• 出版社からのコメント

  人間に運命はあるのか。運命を変えることはできるのか。

• 内容紹介

  敗戦、そして朝鮮からの決死の引き揚げ。あの時、私は少年の自分が意識していなかった、「運命」の手が差し伸べられるのをはっきりと感じ取った。きょうまで、私はずっと人間の運命について考えてきた――。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  五木 寛之(イツキ ヒロユキ)
  １９３２年福岡県生まれ。『蒼ざめた馬を見よ』で第５６回直木賞、『青春の門　筑豊篇』ほかで第１０回吉川英治文学賞を受賞。８１年より一時休筆して京都の龍谷大学に聴講生として通学。ニューヨークで刊行された英文版『ＴＡＲＩＫＩ』が２００１年度ブック・オブ・ザ・イヤー（スピリチュアル部門）に。同年、菊池寛賞を受賞

• 著者について

  五木　寛之 (イツキ　ヒロユキ)
  1932年、福岡県に生まれる。47年、朝鮮より引き揚げ。早稲田大学文学部露文科中退。66年、『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞受賞。『青春の門　筑豊篇』で吉川英治文学賞をうける。代表作に『朱鷺の墓』『戒厳令の夜』『親鸞』

人間の運命(角川文庫) [文庫] の商品スペック