「妻殺し」の夢を見る夫たち―ドイツ・ロマン派から辿る「死の欲動」の生態学 [単行本]

「妻殺し」の夢を見る夫たち―ドイツ・ロマン派から辿る「死の欲動」の生態学 の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  ある出来事が起こり、それが語り継がれ、多くのヴァリアントを生んでゆく物語的次元の営みには、無数の人々の情念が触発され触発しつつ働いている。共通の主題を変奏する文学作品を読み解きながら、情動をめぐる言説の展開を浮上させる。

• 目次

  はじめに
  
  I 「ファールン鉱山」モティーフの系譜
  第一章 「ファールン鉱山」事件
  第二章 「ファールン鉱山」物語の展開
  第三章 真理への衝動
  第四章 トラークル「少年エーリスに寄す」（一九一三年）
  第五章 「生の過剰」
  
  II 歴史・伝承・物語
  第一章 リップ・ヴァン・ヴィンクル変奏
  第二章 マルタン・ゲール事件
  第三章 「放蕩息子たち」
  第四章 神話の創設と解体
  第五章 「汝、偶像をつくるなかれ」──「シュティラー」（一九五四年）
  
  III 〈死の欲動〉という思想
  
  おわりに
  

• 図書館選書

  ドイツ・ロマン派の作品を中心に、ある共通の主題をそれぞれの仕方で描く文学作品を読み解きながら、〈情動〉をめぐる言説の展開を浮上させる。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  中村 靖子(ナカムラ ヤスコ)
  大阪大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得退学。博士（文学）。現在、名古屋大学大学院文学研究科教授。専攻はドイツ文学

• 著者について

  中村　靖子 (ナカムラ ヤスコ)
  大阪大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得退学。博士（文学）。
  現在、名古屋大学大学院文学研究科教授。専攻はドイツ文学。
  
  著書に『フロイトという症例』（松籟社）、『交響するコスモス』上下巻（編著、松籟社）など。
  訳書にS・フロイト「失語症の理解にむけて」、『フロイト全集第1巻』（岩波書店）がある。

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