日本探偵小説を読む―偏光と挑発のミステリ史 [単行本]
    • 日本探偵小説を読む―偏光と挑発のミステリ史 [単行本]

    • ¥2,64080 ゴールドポイント(3%還元)
    • 在庫あり2025年8月8日金曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届け
100000009001838785

日本探偵小説を読む―偏光と挑発のミステリ史 [単行本]

押野 武志(編著)諸岡 卓真(編著)
価格:¥2,640(税込)
ゴールドポイント:80 ゴールドポイント(3%還元)(¥80相当)
お届け日:在庫あり今すぐのご注文で、2025年8月8日金曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届けします。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:一般社団法人 北海道大学出版会
販売開始日: 2013/04/25
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可
店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

日本探偵小説を読む―偏光と挑発のミステリ史 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    まえがき

    〔戦前編〕
    「一寸法師」のスキャンダル:江戸川乱歩と新聞小説………成田大典
    1 新聞小説としての「一寸法師」
    2 娯楽としての犯罪
    3 美醜という見世物
    4 差別する眼差し
    5 現実と虚構の曖昧化
    6 スキャンダラスな死

    指紋と血の交錯:小酒井不木「赦罪」をめぐって………井上貴翔
    1 はじめに
    2 認知されていく〈指紋法〉
    3 指紋言説の二つの編成
    4 “血”の連続と断絶
    5 “徴”の過剰
    6 おわりに

    〔戦後編1〕
    坂口安吾ミステリの射程:『荒地』派詩人たちとの交錯………押野武志
    1 はじめに
    2 近・現代詩殺人事件
    3 『荒地』派と戦後ミステリ
    4 探偵小説論とファルス論との接点
    5 叙述トリックとしてのファルス
    6 おわりに

    「終戦直後の婦人」の創出:松本清張『ゼロの焦点』………高橋啓太
    1 はじめに
    2 『ゼロの焦点』における「過去」と「現在」
    3 「終戦直後の婦人」とは何か
    4 「終戦直後の婦人」としての佐知子
    5 『ゼロの焦点』と占領期表象の問題

    帰郷不能者たちの悲歌:水上勉『飢餓海峡』論………近藤周吾
    1 はじめに
    2 〈社会派推理〉から〈人間〉へ
    3 北海道と若狭をつなぐ
    4 笠井潔への反論
    5 故郷というテーマ
    6 おわりに

    〔戦後編2〕
    もうひとつのクローズドサークル:『八つ墓村』と『屍鬼』………横濱雄二・諸岡卓真
    1 開かれた閉鎖空間
    2 物語と反復
    3 遡行と緊迫
    4 閉鎖の反復
    5 閉塞の緊迫
    6 なぞりかえすこと

    〈わたしのハコはどこでしょう?〉:赤川次郎「徒歩十五分」をめぐって………小松太一郎
    1 はじめに
    2 新参団地居住者の「視線」
    3 戦略としての「迷子」
    4 意外なる「真犯人」

    〔現代編〕
    憑物落し、あるいは二つの物語世界の相克:京極夏彦『姑獲鳥の夏』………横濱雄二
    1 はじめに:姑獲鳥の位置
    2 二つの世界の構造化
    3 二つの物語世界の位置づけ
    4 可能世界と経験世界の二重性
    5 物語世界の結びつき

    サスペンスの構造と『クラインの壺』『ジェノサイド』の比較考察………大森滋樹
    1 サスペンスの原理的分析
    2 探偵小説とサスペンス時空間
    3 高度経済成長と時空間コントロール
    4 岡嶋二人『クラインの壺』のバーチャル時空間
    5 高野和明『ジェノサイド』のバーチャル時空間

    創造する推理:城平京『虚構推理』論………諸岡卓真
    1 はじめに:謎解きの時代
    2 超自然的な力の導入
    3 後期クイーン的問題
    4 謎の不在
    5 想像力の怪物
    6 創造する推理
    7 当事者の物語
    8 安全弁としての超能力
    9 おわりに:上書きされる世界で

    3・11以降のミステリ的想像力:「あとがき」に代えて

    初出一覧
    執筆者紹介
    索引
  • 内容紹介

    従来、ミステリは文学研究ではほとんど扱われてこなかった。本書では、日本文学研究者たちが、江戸川乱歩をはじめ、松本清張、京極夏彦など、各時代を代表する作家の作品を縦横無尽に読み解いていく。気鋭の研究者たちによる日本文学研究とミステリの垣根を超える試み。
  • 著者について

    押野 武志 (オシノ タケシ)
    1965年山形県生まれ。
    東北大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。
    現在、北海道大学大学院文学研究科教授。博士(文学)。
    著書に『宮沢賢治の美学』(翰林書房、2000年)、『童貞としての宮沢賢治』(ちくま新書、2003年)、『文学の権能:石・賢治・安吾の系譜』(翰林書房、2009年)などがある。

    諸岡 卓真 (モロオカ タクマ)
    1977年福島県生まれ。
    早稲田大学第一文学部卒。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。
    現在、北海道大学大学院文学研究科専門研究員。博士(文学)。
    著書に『現代本格ミステリの研究』(北海道大学出版会、2010年)がある。
    専門はミステリ論、テレビゲーム論。

日本探偵小説を読む―偏光と挑発のミステリ史 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:北海道大学出版会 ※出版地:札幌
著者名:押野 武志(編著)/諸岡 卓真(編著)
発行年月日:2013/03/29
ISBN-10:4832933833
ISBN-13:9784832933835
判型:B6
対象:教養
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:299ページ ※293,6P
縦:19cm
横:13cm
厚さ:2cm
他の一般社団法人 北海道大学出版会の書籍を探す

    一般社団法人 北海道大学出版会 日本探偵小説を読む―偏光と挑発のミステリ史 [単行本] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!