すぐに役立つ開発指標のはなし(アジアを見る眼) [新書]
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出版社:日本貿易振興会アジア経済研究所
販売開始日: 2013/05/20
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すぐに役立つ開発指標のはなし(アジアを見る眼) [新書] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    貧困とは何か。豊かさとは何か。所得という指標だけでは、本当の「発展」は測れないのではないか。「発展」とは、人々の生き方の自由を増やすことなのだから。
  • 目次

    序章 開発指標とは何か

    第1部 開発の成果を測るには
    第1章 「豊かさ」とは何か ― 人間開発指数(HDI)(1)
    第2章 もっと意味のある指標に ― 人間開発指数(2)
    第3章 男女不平等を測る ― ジェンダー開発指数(GDI)
    第4章 いろいろな「識字」 ― 識字率
    第5章 健康と障害の測り方 ― 障害調整生存年(DALY)
    第6章 「幸せ」という価値観に経済学が挑む ― 国民総幸福(GNH)

    第2部 貧困と不平等を測るには
    第7章 「貧しさ」の多面性 ― 貧困指標(1)
    第8章 プロ・プア・グロースを検証する ― 貧困指標(2)
    第9章 社会の憂鬱さを測る ― 不平等指標とジニ係数
    第10章 注目される「分極化」 ― 地域格差の指標

    第3部 所得と競争力を測るには
    第11章 経済指標の代表格 ― 国内総生産(GDP)
    第12章 物価が安ければたくさん買える ― 購買力平価(PPP)
    第13章 生産性を比較するには ― 全要素生産性(TFP)
    第14章 国際競争力を測る ― 競争力指数
    第15章 客観的なデータ、主観的な判断 ― ガバナンス指標
    第16章 「真の貯蓄」が示すもの ― 持続可能な発展
    第17章 「開発途上」とは ― 後発開発途上国(LDCs)の指標

    第4部 貿易と資本移動を測るには
    第18章 貿易の測り方 ― 貿易の指標
    第19章 輸入価格が上がると ― 交易条件
    第20章 金融の発展度を測る ― 金融深化指標と通貨発行益
    第21章 債務を返済できるか ― 債務の指標
    第22章 やさしい援助、役立つ国際協力 ― グラントエレメント(GE)と開発貢献指数

    終章 開発指標から開発統計学へ

    補章 野上裕生 ― 知の軌跡

    インタビュー

    あとがき / 山形 辰史

    業績目録
  • 出版社からのコメント

    貧困とは何か。豊かさとは何か。所得という指標だけでは、本当の「発展」ははかれないのではないか。
  • 内容紹介

    開発指標とは何か
    開発途上国の実情を分析するうえで統計資料を利用しないですませることはできない。統計資料の利用はただ単に経済分析だけでなく、社会や政治の領域にもおよんでいる。また寿命や死亡、出生といった人生の重大事項は、人口統計を子細に眺めればかなりのことが理解できる。統計指標一般とは区別して、開発研究と深い縁のある統計指標を「開発指標」(Development Indicators)と呼ぶことにしよう。
    「計測」と「要約」のための開発指標
    開発指標の任務は二つある。第一は、重要な概念を客観的なもの、計測可能なものにすることである。開発研究の分野には「生活の質」「エンパワーメント」「社会関係資本(ソーシャルキャピタル)」「貧困」「不平等」「持続可能性」という概念がよく出てくる。しかし、これらの概念を現実の政策に反映させるのは非常に難しい。まず「エンパワーメント」「持続可能性」「生産性」という概念が特定地域や集団に現実にあるわけではない。社会を「ソーシャルキャピタル」「持続可能性」という視点でみたら、どのように違ってみえるか、ということから提案されたものが開発研究の概念なので、「もし◯◯が社会に存在するとすれば、どのような大きさになるか」という具合で、その質や量を評価する方法は特別に工夫しなければならない。
    人口や土地面積のように対象が物理的な「もの」として存在し、大きさの評価が比較的容易なものとは違って、開発研究で重要な指標は何らかのルールにしたがって作成されている。農産物の生産額にしても、それが「生活の豊かさ」や「国の生産力」を示すためには、その生産額を一人あたりの値にし、そこから得られる純収入や実際に消費に向けられる量を評価しなくてはならない。また、指標を作成することで「概念」の意味がより正確になることも多い。たとえば「貧困」の指標として、かつては支出に占める食費の割合(エンゲル係数)やカロリー摂取量などが利用されたことがあった。しかし、生活費に占める衣服や暖房、住居費用は日本国憲法第二十五条の「健康で文化的な最低限度の生活」には欠かせないのではないか。カロリーのないお茶やコーヒーも貧困層の食生活にとって重要ではないのだろうか。このような疑問から「貧困指標」も進化していったのである。
    開発指標のもうひとつの任務は、情報の要約ということである。「景気回復」や「環境の質」、あるいは「生活の質」といっても、それに関わる要因は非常に多い。景気判断に関わるものは生産や販売・消費だけでなく、所得や雇用なども含まれる。そこで生産、消費、販売、雇用、所得といった経済の全分野を網羅し、それらの指標のもつ情報を偏りなく要約して統計指標の意味を明確に表現できる要約の指標(景気動向指数)が必要になってくる。このようにして、開発指標は「要約」という任務も担う必要があるわけである。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    野上 裕生(ノガミ ヒロキ)
    1961年生、2012年没。経歴、1984年、一橋大学社会学部卒。同年、アジア経済研究所入所。統計部(後の統計調査部)に所属し、アジア諸国の景気予測を担当。1992年4月より1994年3月まで、一橋大学大学院経済学研究科で学び、経済学修士号を取得。逝去の直前は、日本貿易振興機構アジア経済研究所開発研究センター主任調査研究員。同研究所開発スクール教授
  • 著者について

    野上 裕生 (ノガミ ヒロキ)
    野上裕生
    1961年生、2012年没。
    1984年、一橋大学社会学部卒。同年、アジア経済研究所入所。統計部(後の統計調査部)に所属し、アジア諸国の景気予測を担当。1992年4月より1994年3月まで、一橋大学大学院経済学研究科で学び、経済学修士号を取得。逝去の直前は、日本貿易振興機構アジア経済研究所開発研究センター主任調査研究員。同研究所開発スクール教授。

    業績 (著書)『開発経済学のアイデンティティ』日本貿易振興機構アジア経済研究所、2004年。『人間開発の政治経済学』日本貿易振興機構アジア経済研究所、2007年。(編著)『テキストブック開発経済学』有斐閣、1997年(共編者:朽木昭文・山形辰史)。(訳書)アマルティア・セン『不平等の再検討:潜在能力と自由』岩波書店、1999年(共訳者:池本幸生・佐藤仁)。(論文)「アマルティア・センへの招待―基本概念を中心にして―」(絵所秀紀・山崎幸治編『アマルティア・センの世界―経済学と開発研究の架橋―』晃洋書房、2004年)序章など。

すぐに役立つ開発指標のはなし(アジアを見る眼) [新書] の商品スペック

商品仕様
出版社名:アジア経済研究所 ※出版地:千葉
著者名:野上 裕生(著)
発行年月日:2013/05/21
ISBN-10:4258051160
ISBN-13:9784258051168
判型:B6
対象:教養
発行形態:新書
内容:経済・財政・統計
言語:日本語
ページ数:240ページ
縦:18cm
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