つむじ風、ここにあります(新鋭短歌シリーズ<1>) [単行本]

つむじ風、ここにあります(新鋭短歌シリーズ<1>) の 商品概要

• 内容紹介

  痛みと風穴が愛おしい
  心に向かって254回も引き金をひかれ、逃げられました。
  （道尾秀介）
  
  圧倒的な言語感覚　
  類いまれな想像力と繊細な洞察力で刻む、斬新な世界。
  （東 直子）
  
  ＜自選短歌五首＞
  夕暮れのゼブラゾーンをビートルズみたいに歩くたったひとりで
  ハンカチを落としましたよああこれは僕が鬼だということですか
  自販機のひかりまみれのカゲロウが喉の渇きを癒せずにいる
  鮭の死を米で包んでまたさらに海苔で包んだあれが食べたい
  カードキー忘れて水を買いに出て僕は世界に閉じ込められる

• 著者について

  木下龍也 (キノシタタツヤ)
  1988年１月12日、山口県生まれ。山口県在住。2011年より作歌を始め、穂村弘「短歌ください」（ダ・ヴィンチ）や短歌×写真のフリーペーパー「うたらば」などに投稿を始める。2012年第41回全国短歌大会大会賞受賞。結成当日解散型不定形ユニット「何らかの歌詠みたち」で岡野大嗣らとともに短歌朗読をたまにしている。しいたけと生魚と自己紹介が苦手。

つむじ風、ここにあります(新鋭短歌シリーズ<1>) の商品スペック