進歩主義教育の終焉―イングランドの教師はいかに授業づくりの自由を失ったか [単行本]
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進歩主義教育の終焉―イングランドの教師はいかに授業づくりの自由を失ったか [単行本]

ロイ ロウ(著)山崎 洋子(監訳)添田 晴雄(監訳)
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出版社:知泉書館
販売開始日: 2013/06/30
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進歩主義教育の終焉―イングランドの教師はいかに授業づくりの自由を失ったか の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「進歩主義教育」とは子どもを理解することへの責任、教育内容や教え方を選ぶ「教師の専門性」に裏づけられた「教育の自由」や「子ども中心」の教育をいう。第二次大戦後、イギリスでは教師がカリキュラムの内容と教え方を決めていたが、そのような教育的状況が政治的・社会的影響により、保護者や中央政府など外的な力が教育の本質を規定する状況へと変わった。本書は教師の専門性に対する政治的・社会的介入というポリティクスを初めて総合的に考察した貴重な業績である。
  • 目次

    凡例
    日本の読者のみなさまへ
    謝辞


    第1章 イングランドの民衆教育――歴史的遺産
    民衆教育に対する制約/進歩主義の登場
    第2章 第二次世界大戦後の教育事業――保守的改革
    新エルサレム計画――国民教育の理想/進歩主義の陳情団/カリキュラム論争――反体制派の声/イギリスのマッカーシズム――学校と共産主義者の脅威/専門家の反応――論争は分極化する/結論
    第3章 黄金期だったのか――1960年代および70年代初期
    初等学校の教室での革命?/「息子はグラマー・スクールのカリキュラムを学んでいますか?」――中等学校のジレンマ/カリキュラム改革への教師の関与/試験改革とカリキュラム/教室での展開/新しい教育社会学?/ブレーキをかける――能力主義的エリート/複雑な構図
    第4章 教師の指導力の消失――1974~79年
    社会的・経済的状況の変化/労働党の政権復帰と変化の兆し/挑戦が危機に変わる/「イングランド教育史上の転換期」?/状況は変化したのか?/教職は服従させられたのか?
    第5章 変革の10年間――1979~89年
    変革の背景/新急進右派の計略/サッチャー政権の政策推進/保護者の権限拡大/地方教育当局にかかる圧力/教育科学省の権限/学校査察業務の新しい役割/試験の改革/取り込まれた進歩主義/服従させられた教師/1988年教育改革法の成立――新しい合意の確定/教室の現実
    第6章 「教育に関する新しい共通認識の構築」――教育改革法の施行1989~97年
    追い込まれる専門職/「金賞」教師の発見――挑戦的な登用の試み/組織の官僚制化/新しい秩序が引き起こした財政的影響/「1930年代への回帰」――マグネット・スクールの推進/進歩主義とナショナル・カリキュラム/教育政策の進展/「チェックマーク・リストの焼却」――ナショナル・カリキュラムの再考/急進右派の固執/「怠惰な無能者」――教師への非難/学校査察体制の立て直し/新労働党の打つ布石/結論
    第7章 新労働党と1997年以降のカリキュラム
    「政策立案の蔓延」/「基礎基本ばかりでそれ以外がほとんどないカリキュラム」――読み書き・計算能力指導の推進/「総合制中学校の次の時代に向けて」――中等教育段階における専門分化と私学化の動き/「熱心な奨励と責任追及の交錯」――教師に喝を入れようとする政府の企て/将来のカリキュラム計画を抵当に入れる――民間資金主導政策/「個に応じた学習に向けて――大規模な失敗を繰り返さない」――新労働党と指導方法/政府の介入と学校カリキュラム/恣意的な情報操作の迷走――新労働党とメディア/教育信条と不適切な学校管理が混ざり合った毒素――クリス・ウッドヘッドの話術の意味/急進右派的な言葉遣いの取り込み/教師の勤労意欲の課題/「身をかがめろ! 振り子がやってくるぞ!」――カリキュラムへの影響/新たな歴史的正当性を構築する
    結論と展望
    訳者あとがき

    原註/主な参考文献/本書事項年表/イングランドの学校系統図/索引(事項索引,人名索引)/監訳者・分担訳者略歴
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    山崎 洋子(ヤマサキ ヨウコ)
    1948年兵庫県生まれ。武庫川女子大学文学部教育学科教授。大阪市立大学大学院生活科学研究科後期博士課程修了、博士(学術)。教育学・教育思想史専攻

    添田 晴雄(ソエダ ハルオ)
    1958年、兵庫県生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科准教授。大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学、教育学修士。比較教育文化史専攻
  • 内容紹介

    〈進歩主義教育〉とは子どもを理解することへの責任,教育内容や教え方を選ぶ「教師の専門性」に裏づけられた「教育の自由」や「子ども中心」の教育をいう。
    第二次大戦後,イギリスでは教師がカリキュラムの内容と教え方を決めていたが,そのような教育的状況が政治的・社会的影響により,保護者や中央政府など外的な力が教育の本質を規定する状況へと変わった。
    20世紀始めに台頭した進歩主義教育は1944年教育法により勢いを増したが,マッカーシズムのなか,カリキュラム論争や能力別教育が主張された。60年代から70年代に能力別学級編成の廃止,中等学校の総合制化,新しい教授法が展開される一方,黒書運動により子ども中心の教育への疑念や平準化批判が行われ,70年代中頃には教師への不信感や教育効果の疑念が強まり,労働党政権は教育費の効率的運用,教育水準の保証を主張して右傾化した。
    1979年誕生のサッチャー政権は,保護者と教育科学省の権限強化,学校査察業務と試験改革を断行。1988年教育法が成立すると,保守党急進右派の政治権力は絶頂を極め,教育を管理する国家の姿勢を鮮明にした。教育水準局の新設,教育の民営化,特色ある学校経営,教育組織の官僚制化が進み,教育の国家管理と教師の自由裁量のバランスは崩された。1997年の労働党政権移行後も政策は継承され,競争原理と市場主義が定着し,教師の大量流出,学校間格差は拡大し,親や政府の要求と圧力はますます高まっていった。
    本書は教師の専門性に対する政治的・社会的介入というポリティクスを初めて総合的に考察した貴重な業績である。

進歩主義教育の終焉―イングランドの教師はいかに授業づくりの自由を失ったか の商品スペック

商品仕様
出版社名:知泉書館
著者名:ロイ ロウ(著)/山崎 洋子(監訳)/添田 晴雄(監訳)
発行年月日:2013/06/20
ISBN-10:4862851576
ISBN-13:9784862851574
判型:B5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:教育
言語:日本語
ページ数:333ページ
縦:23cm
横:16cm
その他: 原書名: The death of progressive education:How teachers lost control of the classroom〈Lowe,Roy〉
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