インダス―南アジア基層世界を探る(環境人間学と地域っx) [全集叢書]
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インダス―南アジア基層世界を探る(環境人間学と地域っx) [全集叢書]

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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2013/10/25
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インダス―南アジア基層世界を探る(環境人間学と地域っx) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    強大な国家権力を持たず、大河にも依存しなかった異色の古代文明、インダス。その衰退の要因は、劇的な天災でも戦争でもなく、ネットワークの崩壊だった―文理融合による学際的アプローチで、インダス文明衰退の謎に迫る。日本隊初のインダス文明遺跡発掘調査(カーンメール遺跡、ファルマーナー遺跡)の成果も収録。
  • 目次

    序章 南アジア基層世界とは [長田俊樹]
    1 インダス文明―その特徴と遺跡分布および年代
    2 インダス文明研究小史
    3 インダス・プロジェクト―研究目的と研究体制
    4 インダス文明の衰退原因をめぐって
    (1)アーリヤ人侵入破壊説
    (2)メソポタミアの貿易停止説
    (3)社会的文化的変容説
    (4)森林破壊大洪水説
    (5)インダス川の河流変化説
    (6)インダス川自然ダム水没説
    (7)サラスヴァティー川消滅原因説
    (8)気候変動説
    5 本書の構成

    第1部 自然環境を復元する

    第1章 南アジアの自然環境 [前杢英明]
    1―1 生活の舞台としての多様な大地
    (1)ヒマラヤおよびその周辺山脈
    (2)ヒンドスタン平原
    (3)インド半島
    1―2 独特な文化を生む多様な気候
    1―3 農業を支える多様な土壌
    1―4 南アジアの自然環境とインダス文明
    ◉コラム1 インド・パキスタン周辺の活断層と歴史地震 [熊原康博・堤 浩之]

    第2章 消えた大河とインダス文明の謎 [前杢英明・長友恒人]
    2―1 消えた大河サラスヴァティー
    2―2 サラスヴァティー川をめぐる議論
    2―3 消えたサラスヴァティーの謎に迫る
    (1)タール砂漠と河川地形
    (2)ガッガル川の氾濫原は大河の化石地形か?
    (3)砂丘の年代を測る
    (4)サラスヴァティーは滔々と流れる大河だったのか?
    2―4 文明の盛衰と自然環境
    ◉コラム2 文献から見たサラスヴァティー川 [山田智輝]

    第3章 海岸線環境の変化と湾岸都市の盛衰 [宮内崇裕・奥野淳一]
    3―1 考古学的背景と課題
    3―2 グジャラート州周辺の地学的背景
    3―3 研究対象としたインダス文明期湾岸遺跡の概要
    (1)ロータル遺跡(紀元前2500~1900年)
    (2)カーンメール遺跡(紀元前2600~1900年)
    3―4 地形発達・相対的海水準変動と港湾都市の盛衰
    (1)地形発達史の復元手法
    (2)地形発達からみたインダス文明期港湾都市の盛衰
    3―5 相対的海水準変動の原因を探る
      ―ハイドロアイソスタシーによる地殻変動
    (1)グレイシオハイドロアイソスタシーの背景と現れ方
    (2)ハイドロアイソスタシーに基づく完新世の海水準変化モデリング
    (3)インド北西部グジャラート付近の海水準変動復元
    3―6 古代都市の運命を支配した地球規模の変動
    ◉コラム3 メソポタミアとの交流 [森 若葉]

    第4章 南アジアのモンスーン変動をとらえる
    4―1 ララ湖堆積物調査までの道 [八木浩司]
    (1)実施のための許可書類の準備
    (2)資材輸送のための準備
    (3)ララ湖への資材人員輸送
    4―2 ララ湖ピストンコアリング [松岡裕美・岡村 眞]
    (1)湖沼堆積物の採取
    (2)ララ湖の堆積物
    4―3 湖沼堆積物の分析 [中村淳路・横山祐典]
    (1)アジアモンスーンの変動
    (2)湖沼堆積物の年代を測る
    (3)泥から過去の気候を読み解く
    (4)インダス文明の衰退原因としての夏モンスーン
    ◉コラム4 ララ湖はいかにしてできたのか [八木浩司]

    第2部 人々の暮らしを復元する

    第5章 発掘とGIS分析でインダス文明都市を探る [寺村裕史・宇野隆夫]
    5―1 インダス文明遺跡の特徴と調査手法
    5―2 インダス文明遺跡の地理的分布
    (1)分析の目的と準備作業
    (2)資料と分析方法
    (3)インダス文明遺跡の分布の変遷
    (4)各ステージの特色
    5―3 カーンメール遺跡の発掘調査
    (1)発掘調査の概要
    (2)出土遺物
    (3)カーンメール遣跡の性格
    5―4 ファルマーナー遺跡の発掘調査
    (1)居住地区の発掘調査
    (2)墓地の発掘調査
    (3)出土品
    (4)ファルマーナー遺跡の性格
    5―5 インダス文明をどのように理解するか
    (1)インダス文明は南アジアの基層文化か?
    (2)インダス文明の特質
    (3)インダス文明の衰退とは何か?
    ◉コラム5 カーンメールの印章 [長田俊樹]

    第6章 工芸品からみたインダス文明期の流通 [遠藤 仁]
    6―1 工芸品の種類と素材
    (1)工芸品の種類
    (2)工芸品の素材
    6―2 工芸品の生産
    6―3 工芸品の流通からみたインダス文明の流通システム
    6―4 南アジアにおけるカーネリアン・ロード

    第7章 インダス文明の衰退と農耕の役割 [スティーヴン・A・ウェーバー(訳:三浦励一)]
    7―1 農耕とインダス文明
    7―2 インダス文明の衰退
    7―3 農耕とインダス文明期後期の人々
    7―4 地域別アプローチの意義
    ◉コラム6 クワ科植物が結ぶインダスと南インド [千葉 一]

    第8章 インダス文明の牧畜
    8―1 カッチ湿原が生んだ幻のロバ―古代における野の育種 [木村李花子]
    (1)湿原のからくりと移牧民―水に閉ざされた放牧場
    (2)インダスへの回廊
    (3)メソポタミアへの回廊
    (4)異種と野生の導入
    8―2 コブウシ考 [大島智靖]
    (1)インド亜大陸とウシ
    (2)インダス文明とコブウシ
    (3)インド・アーリヤ人とコブウシ
    (4)牧畜史の変化と連続―テキストとレリックを超えて
    8―3 牛を伴侶とした人々―古代インドの牧畜と乳製品 [西村直子]
    (1)古代インドの牧畜
    (2)古代インドの乳加工
    (3)土器の穴から世界を透かし見る―むすびにかえて

    第9章 インダス文明に文字文化はあったのか [児玉 望]
    9―1 音声言語の視覚記号化としての「文字」
    9―2 ドラヴィダ語による「当て字」仮説
    9―3 文字化テクストがありえたのか
    9―4 南アジアの口承言語文化
    9―5 インダス文字論争のゆくえ

    第10章 アーリヤ諸部族の侵入と南アジア基層世界 [後藤敏文]
    10―1 インド・アーリヤ語文献の資料的価値
    10―2 アーリヤ諸部族の侵入とその背景
    (1)インド・ヨーロッパ語族
    (2)インド・イラン語派、「アリヤ」と「アーリヤ」
    (3)アーリヤ諸部族のインド侵入
    10―3『リグ・ヴェーダ』とアーリヤ諸部族
    10―4 ヴェーダ文献群とアーリヤ諸部族東進の記録
    10―5 ヴェーダ文献における借用語の問題
    10―6 アーリヤ諸部族の侵出と先住諸部族

    第3部 現代へのつながりを辿る

    第11章 インド冬作穀類の起源と変遷 [大田正次・森 直樹]
    11―1 栽培コムギの成立とインド亜大陸への伝播
    11―2 インドにおけるエンマーコムギとインド矮性コムギの栽培と利用の現状
    (1)エンマーコムギ
    (2)インド矮性コムギ
    11―3 コムギの早晩性と南アジアの栽培体系
      ― インド亜大陸のエンマーコムギとインド矮性コムギはどこから来たか
    11―4 作物の品種多様性と伝統的栽培
    ◉コラム7 「それなら知っているよ。グンドゥゴーディだよ。」
      ―インド矮性コムギ再発見の日― [森 直樹]

    第12章 DNAからたどる南アジア人の系統 [斎藤成也・神澤秀明]
    12―1 古代DNAの研究
    (1)インダス文明のファルマーナー遺跡へ
    (2)ウシとコブウシ
    (3)古代DNA研究の実際
    (4)ウシからヒトへ
    (5)試料が悪いのか、実験の腕が悪いのか
    12―2 現代南アジア人の遺伝的近縁関係
    (1)現代人のDNAを比較して過去の移動を推定する
    (2)インドにおける人間の遺伝的多様性
    (3)古典的遺伝マーカーによる解析
    (4)ゲノム規模での膨大なDNA変異の解析
    ◉コラム8 ファルマーナーの人骨 [斎藤成也]

    第13章 多言語多文化の世界―現代南アジアから見る [大西正幸]
    13―1 南アジアの言語の地理的分布
    (1)インド・アーリヤ語族とイラン語族
    (2)ドラヴィダ語族
    (3)ムンダ語族とモン・クメール語族
    (4)チベット・ビルマ語族
    13―2 多言語と多文化の共存
    (1)多言語共存ベルト
    (2)大都市での多言語共存
    (3)異言語・異文化の融合

    第14章 南アジアにカースト・ネットワークを見る [長田俊樹]
    14―1 わたしのインド体験
    14―2 インド社会論―基本概念とその限界
    14―3 サンスクリット文献とインド古代社会
    14―4 多様性の指標としての言語
    14―5 カースト社会と多様性

    終章 新しいインダス文明像を求めて [長田俊樹]
    1 アーリヤ人侵入破壊説
    2 穀物倉
    3 はたしてインダス文明は大河文明か
    4 海上交通とインダス文明
    5 ネットワーク共同体としてのインダス文明
    6 インダス文明社会

    あとがき
    図表出典一覧
    索引
    執筆者紹介
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    長田 俊樹(オサダ トシキ)
    総合地球環境学研究所名誉教授および客員教授。専門分野:言語学、南アジア研究、インダス文明
  • 内容紹介

    強大な国家権力を持たず、大河にも依存しなかった異色の古代文明、インダス。その衰退の原因は、劇的な天災でも戦争でもなく、ネットワークの崩壊だった──文理融合による学際的アプローチで、インダス文明衰退の謎に迫る。
    日本隊初のインダス文明遺跡発掘調査(カーンメール遺跡、ファルマーナー遺跡)の成果も収録。
  • 著者について

    長田 俊樹 (オサダ トシキ)
    総合地球環境学研究所 名誉教授および客員教授専門分野:言語学、南アジア研究、インダス文明主著: A Reference Grammar of Mundari(東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所、1992年)、『ムンダ人の農耕文化と食事文化:民族言語学的考察』(国際日本文化研究センター、1995年)、『新インド学』(角川叢書、2002年)、『インダス文明研究の回顧と展望および文献目録』(総合地球環境学研究所、2005年)、Indus Civilization: Text and Context(編著、マノハル出版社、2006年)など多数

インダス―南アジア基層世界を探る(環境人間学と地域っx) の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:長田 俊樹(編著)
発行年月日:2013/10/25
ISBN-10:4876983003
ISBN-13:9784876983001
判型:B5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:地理
言語:日本語
ページ数:454ページ
縦:22cm
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