モンゴル―草原生態系ネットワークの崩壊と再生(環境人間学と地域) [全集叢書]
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モンゴル―草原生態系ネットワークの崩壊と再生(環境人間学と地域) [全集叢書]

藤田 昇(編著)加藤 聡史(編著)草野 栄一(編著)幸田 良介(編著)
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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2013/10/28
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モンゴル―草原生態系ネットワークの崩壊と再生(環境人間学と地域) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    過放牧、人口問題、地球温暖化…。2000年以上にわたる遊牧の歴史をもつモンゴル草原で、近年様々な要因による草原の劣化・砂漠化が深刻視されている。モンゴルの牧畜の将来シナリオを検証し、自然と社会の持続的・経済的な関係を考える。
  • 目次

    序章 地球環境の中のモンゴル
    1 地球環境の中の温帯・亜寒帯草原-モンゴルとステップ [藤田 昇]
    (1)モンゴルとは
    (2)草原とは
    (3)草原の生態学
    (4)遊牧と草原
    2 モンゴルの地誌とその特徴 [幸田良介]
    (1)モンゴル国土と気候
    (2)モンゴルの人々と遊牧の暮らし
    (3)モンゴルの社会システムと産業の変化
    3 激変する遊牧草原と環境問題 -生態系ネットワークの崩壊と再生 [藤田 昇]
    (1)本書のテーマ
    (2)モンゴルの環境問題
    (3)本書の内容

    第1部 草原と森林の生態系ネットワーク

    第1章 水資源と水循環
    1-1 モンゴルの気候と地球温暖化 [Z. バトジャルガル・B. エンフジャルガル] 
    (1)気候変動
    (2)大気エアロゾル粒子の役割
    (3)全球気候動因に起こりうる変化
    (4)モンゴルにおける気候パターンの応答
    1-2 モンゴルの水資源 [Z. バトジャルガル・B. エンフジャルガル]
    (1)水に関する問題
    (2)モンゴルの水資源の評価
    (3)モンゴルの水質
    (4)モンゴルでの水利用
    (5)天然資源の存在量と限界の対立
    1-3 草原の水循環 [杉田倫明]
    (1)森林、草原そして砂漠
    (2)水循環プロセス
    (3)植生の水利用
    (4)群落の広がりと水
    (5)蒸発、蒸散と水収支
    (6)まとめ

    第2章 草原と遊牧の環境学 [藤田 昇]
    2-1 遊牧草原の生産
    (1)降水量と草原の生産
    (2)草原生態系への家畜の影響
    2-2 草原の小低木と遊牧
    (1)森林と草原
    (2)草原の小低木
    (3)ヤギとヒツジの草原生態系への影響
    (4)草原の劣化
    (5)地球環境問題としての一般性
    コラム1 家畜の密度と摂食量 [幸田良介・藤田 昇]

    第3章 土壌の環境学
    3-1 土壌の劣化 [田村憲司・三好隼平]
    (1)モンゴルの土壌と気候-植生系列
    (2)モンゴルにおける土壌劣化の要因
    (3)土壌劣化と黄砂の発生
    (4)モンゴルの土壌保全
    3-2 過放牧による摂食耐性植物の優占と土壌のアルカリ性化 [幸田良介・藤田 昇]
    (1)大型草食獣の採食と植物種組成の変化
    (2)土壌のアルカリ性化による植生回復の遅延
    (3)摂食耐性植物と家畜にとっての価値
    (4)持続的な遊牧のために
    コラム2 家畜放牧と草原の窒素循環 [近藤順治・廣部 宗]

    第4章 森林の環境学
    4-1 モンゴルにおける森林破壊と劣化した森林の再生 [J. ツォグトバータル]
    (1)モンゴルの森林資源
    (2)森林破壊を引き起こす要因
    (3)森林修復と植樹
    (4)森林再生・植樹事業における問題点
    (5)これからの森林管理に向けて
    (6)今後に向けて
    4-2 森林の動態に対する人為攪乱の影響 [音田高志・廣部 宗・幸田良介]
    (1)北方林における自然攪乱と森林再生
    (2)強度の人為インパクトによる森林のレジリアンスの喪失
    (3)人間活動によって維持される“半自然(semi-natural)”森林生態系
    (4)森林保全と持続的な森林資源利用との両立に向けて
    4-3 気候と人間活動の変動を取り入れたモンゴルの植生変動モデル [石井励一郎]
    (1)スケールによって異なる植生の分布パターンを決定する環境要因
    (2)地形スケールでの不連続移行パターン
    (3)不連続移行パターンに関するこれまでの説明
    (4)地形スケールでの植生モデル
    (5)局所的な植生と土壌水分量の定常状態
    (6)森林-草原移行帯での地形効果による土壌水分の空間不均一性
    (7)森林草原ゾーン予測可能蒸発量と植生分布との比較をもちいた、植生モデルの定量化
    (8)ガチュールトサイトのための数値モデルからの予備的結果

    補論1 モンゴルの野生動物-フスタイ国立公園の今 [幸田良介]
    1 フスタイ国立公園と野生動物
    2 アカシカとタヒは共存できている?
    3 オオカミは何を食べている?
    4 アカシカの分布に対する森林と家畜の影響
    5 モンゴルの保護区から学ぶべきこと

    第2部 人間活動と生態系ネットワーク

    第5章 市場経済下の牧畜業
    5-1 家畜の分布と密度-統計資料を空間分析で読み解く [西前 出]
    (1)統計でみる家畜数の変化
    (2)家畜の空間分布の変化
    (3)ウランバートルへの距離と畜産物価格
    (4)主要道路への距離との関連
    (5)ヤギの空間分布と植生指数
    (6)遊牧と草原の持続性
    5-2 畜産品の需給動向 [草野栄一]
    (1)畜産品の需給バランス
    (2)地域別の需給バランスと国内流通
    (3)市場経済のモンゴル畜産業への影響
    コラム3 統計データでみる家畜と遊牧民 -首都への集中度の変遷 [幸田良介]

    第6章 牧畜・農業と土地利用
    6-1 土地制度の歴史と現在 [上村 明]
    (1)清朝のモンゴルに対する土地政策-蒙地開発計画
    (2)市場経済への移行と「コモンズの悲劇」
    (3)1990年代以降のモンゴル国における牧畜の状況
    (4)「コミュニティ」を基盤とした自然資源管理モデル(CBNRM)と牧地法案
    (5)所有権アプローチと牧地利用
    6-2 モンゴルの遊牧における季節移動-トゥブ県バヤンウンジュール郡の事例 [G. U. ナチンションホル・L. ジャルガルサイハン]
    (1)バヤンウンジュール郡の概況
    (2)季節移動のとらえ方
    (3)季節移動の実態と草原への影響
    (4)季節移動の意義-資源利用、家畜の健康、草原保全
    6-3 定住モンゴル牧畜民の現在-過放牧論の解体 [児玉香菜子]
    (1)牧畜民の定住化問題
    (2)中国内モンゴル自治区ウーシン旗の概要
    (3)定住牧畜民の家畜飼養
    (4)家畜飼養の変化からみる干ばつの影響と対策
    (5)家畜繁殖を願う儀礼
    (6)住民視点の災害対策に向けて
    6-4 農業開発と環境保全 [小長谷有紀]
    (1)民族誌に描かれたプレ社会主義時代の農耕
    (2)社会主義的近代化としての農業開発
    (3)ポスト社会主義時代の農業生産
    (4)「ポスト移行期」の社会的課題

    第7章 牧畜民の移住と都市化
    7-1 都市周辺地域への遊牧民の移住 [鬼木俊次]
    (1)遊牧民の移住と移動
    (2)オブス県およびボルガン県の牧畜家計調査の方法
    (3)オブス県およびボルガン県の調査地の概況
    (4)ブレグハンガイ郡牧畜世帯調査結果
    (5)移住の要因と問題
    7-2 都会と田舎の人口移動の数理モデル [山村則男]
    (1)人間移動の基本モデル
    (2)移動のコストを考慮した場合のモデル
    (3)都会規模の経済性
    7-3 土地私有化政策と首都のスプロール現象 [堤田成政]
    (1)ゲル地域の概要
    (2)スプロール現象発生の政策的背景
    (3)ゲル地域拡大の定量的把握
    (4)都市の健全な発展に向けて
    7-4 首都の人口増加とそれに伴う河川の水質汚濁 [伊藤雅之・陀安一郎・永田 俊]
    (1)ウランバートルの人口推移
    (2)ウランバートルでの下水処理の状況
    (3)下水処理場排水のトール川への流出

    第8章 鉱業と土地・水資源 [鈴木由紀夫]
    8-1 モンゴルの鉱物資源開発の動向
    (1)主要セクターの推移
    (2)主要な鉱物資源
    (3)鉱物資源とモンゴル経済
    (4)持続的発展に向けた対策
    8-2 鉱物資源開発の生態系や遊牧への影響と規制 -砂金採掘を中心として
    (1)鉱業と遊牧の草原をめぐる摩擦
    (2)鉱業開発が水資源に及ぼす影響
    (3)鉱業開発と生態系や遊牧の保全との法的関係
    (4)生態系や遊牧の保全に向けた砂金採掘の規制

    補論2 日本・モンゴル関係の現在-経済的な結びつき [草野栄一]
    1 モンゴルの対日世論
    2 日本・モンゴル貿易
    (1)自動車貿易の拡大
    (2)カシミヤ貿易の縮小
    (3)鉱物資源貿易の可能性
    3 モンゴルと援助
    (1)口蹄疫の拡大防止
    (2)大気汚染の緩和
    (3)モンゴルからの震災支援
    4 経済的な結びつきと日本・モンゴル関係

    補論3 日本・モンゴル関係の展開-友好と協力 [Z. バトジャルガル]
    1 日本・モンゴル関係の歴史的変遷
    2 交流・協力関係の道のりと政策
    (1)開かれた道
    (2)政治関係の始まりと発展
    (3)交流の新段階-パートナーシップ
    (4)多様な交流
    3 交流の成果
    (1)日本の政府開発援助
    (2)モンゴルから見た日本・モンゴル貿易
    (3)日本からの投資
    (4)学術・文化交流
    4 交流と協力についての考察
    (1)交流・協力のための要点
    (2)「手を差しのべる」から「手をつなぐ」可能性へ
    (3)「第三の隣国」の第三番目ではない関係

    終章 草原と遊牧の未来
    1 生態系を測る
    (1)生態系の持続性を測る-安定同位体比 [和田英太郎・兵藤不二夫・陀安一郎・石井励一郎]
    (2)生態系の構造を測る-安定同位体比 [高津文人]
    (3)生態系の変動を測る-衛星リモートセンシング [永井 信]
    2 背景をとらえる [上村 明]
    (1)モンゴルの牧畜における「コモンズ」
    (2)牧畜と移動
    (3)季節移動とオトル
    (4)エコシステムにおける均衡-非均衡モデルと移動のパターン
    (5)コミュニティと「歴史的ストック」
    (6)行政の役割と互酬倫理の合理性
    (7)閉鎖的コモンズから新しいコモンズのかたちへ
    3 分析と予測を行う
    (1)モンゴルの生態系ネットワークと将来シナリオ [山村則男・酒井章子・藤田 昇]
    (2)モンゴル牧畜持続性を計算する [加藤聡史]
    4 草原利用の未来 [藤田 昇]
    (1)畜産品の生産性-生産高と生産コスト
    (2)移動・定住と草原の家畜扶養力
    (3)家畜-商品か資産か
    (4)地方重視の流通と産業の改善
    コラム4 人間による生態資源利用のネットワーク構造 [石井励一郎・酒井章子]

    付録(観光案内)モンゴルの草原にようこそ [Z. バトジャルガル]
    (1)「モンゴルに面白いものはない」
    (2)モンゴル観光の出発点
    (3)観光産業成長と停滞の境界線
    (4)モンゴルで何を見るべきか?
    (5)魅力的な国際観光地としてのモンゴル

    あとがき
    索引
    執筆者紹介
    巻末カラー図版
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    藤田 昇(フジタ ノボル)
    NPO森林再生支援センター・理事長。専門分野は植物生態学

    加藤 聡史(カトウ サトシ)
    元・総合地球環境学研究所プロジェクト研究員(2013年4月より富士レビオ株式会社研究推進部)。専門分野は理論生態学、医療情報学

    草野 栄一(クサノ エイイチ)
    独立行政法人国際農林水産業研究センター(JIRCAS)・研究員。専門分野は農業経済学

    幸田 良介(コウダ リョウスケ)
    地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所・研究員。専門分野は森林生態学、哺乳類生態学
  • 内容紹介

    過放牧、人口問題、地球温暖化……。2000年以上にわたる遊牧の歴史をもつモンゴル草原で、近年様々な要因による草原の劣化・砂漠化が深刻視されている。モンゴルの牧畜の将来シナリオを検証し、自然と社会の持続的・経済的な関係を考える。
  • 著者について

    藤田 昇 (フジタ ノボル)
    NPO森林再生支援センター・理事長専門分野:植物生態学主著:『深泥池の自然と暮らし:生態系管理をめざして』(編著、サンライズ出版)

    加藤 聡史 (カトウ サトシ)
    元 総合地球環境学研究所 プロジェクト研究員(2013年4月より富士レビオ株式会社 研究推進部)専門分野:理論生態学、医療情報学

    草野 栄一 (クサノ エイイチ)
    独立行政法人 国際農林水産業研究センター(JIRCAS)・研究員専門分野:農業経済学主著:『中国農業のゆくえ』(分担執筆、農林統計協会)

    幸田 良介 (コウダ リョウスケ)
    地方独立行政法人 大阪府立環境農林水産総合研究所・研究員専門分野:森林生態学、哺乳類生態学

モンゴル―草原生態系ネットワークの崩壊と再生(環境人間学と地域) の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:藤田 昇(編著)/加藤 聡史(編著)/草野 栄一(編著)/幸田 良介(編著)
発行年月日:2013/10/30
ISBN-10:4876982996
ISBN-13:9784876982998
判型:B5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:地理
言語:日本語
ページ数:685ページ
縦:22cm
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