社会福祉の定義と価値の展開―万人の主権と多様性を活かし、格差最小の共生社会へ [単行本]
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社会福祉の定義と価値の展開―万人の主権と多様性を活かし、格差最小の共生社会へ [単行本]

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出版社:ミネルヴァ書房
販売開始日: 2013/11/30
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社会福祉の定義と価値の展開―万人の主権と多様性を活かし、格差最小の共生社会へ の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    福祉の論理が、福祉政策と援助技術を中心に展開され、ノウハウの学問へと矮小化されつつある。しかし、自殺、うつ病、貧困、犯罪、虐待等の問題は、明らかに社会構造に起因する問題であり、サービス供給の調整で完結するものではない。今日、福祉の論理に求められているのは、独自の深い人間観(優生思想を根源的に批判できる人間観)に立脚し、広く文化・文明を問い、疎外された人と同じ目線に立って生きようとする“主権と人権をまもり高める福祉”の原理論の提起である。
  • 目次

    序 章 社会福祉学の広がりと深さ
     1 社会福祉学の本質
     2 価値の体系とは何か
     3 幸福は魂の陶冶にあり,魂は世界全体の幸福を志向する
     4 自由とは良心にのみ従うこと
     5 社会福祉の二つの到達点
     6 本書の構成

     第Ⅰ部 社会福祉の定義と価値構造
    第1章 福祉の公理,目的,目的価値,方法価値
     1 福祉の基本公理
     2 社会福祉の目的論
     3 《弱さ》そのものに価値を見出す人間観
     4 福祉的人間観と徳富蘇峰,香川豊彦の思想
     5 精神の自主性という価値と全体主義
     6 「監視・飼育社会」の変革する《自己の死後に向かってなされる公共奉仕》
     7 利他と連帯への視点
     8 共生を破壊するもの
       ――原発メルトダウンの暗喩とその克服の方向性
     9 ブリコラージュと障老病死の意味の復活

    第2章 自己実現するという価値観(価値観Ⅰ-Individuality)
     1 自己実現とは何か
     2 自己実現の価値観

    第3章 生活世界の再生という価値観(価値観Ⅱ-Reciprocity)
     1 社会構造の変化をどう捉えるか
     2 生活世界の再生が目指すもの

    第4章 個人の尊厳と基本的人権という価値(価値観Ⅲ-Universality)
     1 個人の尊厳と多様性を活性化させる方向性
     2 マイノリティをマジョリティに同化・包摂する民衆のパワー
     3 攻撃性の止揚は周囲の人との葛藤関係の直視と受容から始まる
     4 生かされている目的と向き合うことによるマイノリティとの共生
     5 暮らしの共同性の衰退,生活世界の解体と「孤人化」
     6 多文化共生の基本的な考え方
     7 多文化共生の理念を「京都」から考える
     8 自文化とともに異文化を尊重する
     9 在日コリアン自身に取り込まれた偏見
     10 在日コリアンと日本人住民との意識のズレ
     11 ヒューマン・ベーシック・ニーズを取り戻していく過程
     12 異質なものを活かしてつなぐ協働作業の仕掛けを

    第5章 なぜ貧困を問うのか――野宿者への応答
     1 競争至上主義の社会の犠牲の象徴
     2 精神障碍のある人の多さ
     3 生活の安定を前提とし,楽しみの一環としての働き支援
     4 野宿者の実態とその脱出
     5 野宿からの脱出――Q氏の事例
     6 野宿からの脱出――Z氏の事例
     7 ホームレスの人生の語り部としてのソーシャルワーカー
     8 学生の野宿者に関するアンケートから
     9 葛藤,弱さ,時間,含意を愉しむ社会像
     10 人格,愛,正義を希求する人間像
     11 悲哀,苦悩,挫折の仕事
     12 貧困と差別にある人を視座の中央に
     13 インクルージョンを担う学生たちの教育の指標

    第6章 福祉の価値観の背景にあるエートス
     1 人類的な「意味の解読コード」とソーシャルワーカーの思想
     2 内なる罪や悪の覚知
     3 迷い,疑い,批判を抱き,にもかかわらず信ずる
     4 自己は諸関係の全体,エゴを客観視できる自己を持つ
     5 偽善,英雄気分を怖れよう
     6 「縁」という相関関係と,自分のものではない「はからい」を活かす
     7 生命への愛を活性化し自己愛を超える

    第7章 福祉の基本理念の定義
     1 人権思想(thought of human rights)
     2 生存権(right to live[life])
     3 幸福追求権(right to the pursuit of happiness)
     4 自 立(independence)
     5 自 由(freedom : liberty)
     6 愛他主義(altruism)
     7 ノーマライゼーション(normlization)
     8 敬老思想(thought of respect for the aged people)
     9 社会的平等(social equality)
     10 社会的正義(social justice)
     11 社会的公平(social fairness)

     第Ⅱ部 社会福祉の価値と思想の展開
    第8章 社会福祉の対象論・関係論
     1 被抑圧者と切り結んで生きる
     2 可謬性の世界で悩み挫折し探索する人間像
     3 榎本貴志雄の社会事業と思想

    第9章 社会福祉における義と愛――ローザ・ルクセンブルクに学ぶ
     1 ストラスブール大学の歌
     2 ハイデッガーの貧困の定義
     3 住谷とローザ・ルクセンブルク
     4 ルクセンブルクの人格形成
     5 ルクセンブルクの感性
     6 ルクセンブルクの思想
     7 自他の悲しみを経験する力
     8 共生は説くものではない
     9 義にうらづけられた愛という生きる目的

    第10章 思想としての社会福祉
     1 人間性への洞察と権力批判
     2 抑圧者に対する抵抗としての人権
     3 生活のトータリティを問う
     4 小倉襄二の仕事
     5 ヴァルネラビリティからの阿部志郎の発信
     6 社会正義とは何か
     7 右田紀久惠の福祉哲学
     8 病いの意味と言説の資源
     9 疎外の自覚と抵抗する主体形成
     10 管理される障碍のある人と福祉労働者
     11 多文化共生の社会とは
     12 「被抑圧者の教育学」の新訳
     13 孝橋正一の理論の再評価
     14 社会福祉の閉鎖系化への批判
     15 心を内壊させる現代社会の病理
     16 福祉思想の真偽を試す《緩慢な戦時》

    第11章 社会福祉のフィールドとルーツ
     1 根源的弱さに向き合う福祉思想
     2 生活世界の再生に関わる福祉思想
     3 インクルージョンと湯浅,宮本,齋藤らの社会福祉理論
     4 池田敬正の仕事
     5 関家新助の社会福祉哲学
     6 古川孝順の仕事
     7 疎外された人と共に生きた福祉の先達と“臨床の知”
     8 戦争的なるものと異類愛
     9 宗教の意味と機能の再評価

    おわりに――社会福祉独自の社会観,人間観,共生観
    索 引
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    加藤 博史(カトウ ヒロシ)
    1949年生まれ。同志社大学大学院修了。博士(社会福祉学)。14年間精神医学ソーシャルワーカーとして精神科病院で勤務の後、京都文教短期大学講師、助教授を経て、1998年より現職。龍谷大学矯正・保護総合センター長(2010年4月~2013年3月)現在、龍谷大学短期大学部教授。(専門:社会福祉原論、精神保健福祉)。社会福祉法人京都光彩の会理事長。京都市障害者施策推進審議会会長。京都精神保健福祉施設協議会会長等を兼務
  • 出版社からのコメント

    今,福祉の論理に求められているのは,独自の深い人間観に立脚し,《主権と人権をまもり高める福祉》の原理論の提起である。
  • 著者について

    加藤 博史 (カトウ ヒロシ)
    *2013年4月現在龍谷大学短期大学部教授

社会福祉の定義と価値の展開―万人の主権と多様性を活かし、格差最小の共生社会へ の商品スペック

商品仕様
出版社名:ミネルヴァ書房 ※出版地:京都
著者名:加藤 博史(著)
発行年月日:2013/11/30
ISBN-10:4623067823
ISBN-13:9784623067824
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:240ページ ※237,3P
縦:22cm
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