光厳天皇―をさまらぬ世のための身ぞうれはしき(ミネルヴァ日本評伝選) [全集叢書]

光厳天皇―をさまらぬ世のための身ぞうれはしき(ミネルヴァ日本評伝選) の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  光厳天皇（一三一三～一三六四）北朝第一代天皇。南北朝の動乱の中で、皇統の正嫡として生まれた責任を誠実に果たそうとしながら、乱世の渦に巻き込まれて波瀾に満ちた生涯を送った光厳天皇。最後には山寺で一禅僧として静かに生を終えた一人の「人」の姿を描く。没後六百五十年記念出版。

• 目次

  はしがき
  
  第一章　両統迭立
  　１ 両統迭立の経緯
  　２ 持明院統の立場と治世
  　３ 持明院統への評価
  
  第二章　量仁親王の誕生と修学
  　１ 「一代の主」花園天皇
  　２ 持明院殿の生活
  　３ 花園院の教育
  
  第三章　春宮の時代
  　１ 後醍醐天皇の登場
  　２ 正中の変
  　３ 量仁親王の立坊
  　４ 花園院の「誡太子書」
  
  第四章　天皇の時代
  　１ 元弘の変と践祚
  　２ 即位後の光厳天皇
  　３ 後伏見院政
  　４ 反幕府活動の活発化
  　５ 六波羅滅亡
  　６ 番場宿の悲劇
  
  第五章　太上天皇の時代
  　１ 廃位と太上天皇の尊号
  　２ 西園寺公宗の陰謀
  　３ 尊氏の叛旗
  　４ 尊氏への院宣
  　５ 院政の開始
  
  第六章　治天の君の時代
  　１ 南北朝の対立と後醍醐天皇の死
  　２ 光厳院の政治
  　３ 皇位継承方針の決断
  　４ 『風雅和歌集』の撰集
  
  第七章　貞和五年・光厳院の目
  　１ 『風雅集』巻第十七「雑下」の巻頭部
  　２ 治天の君の述懐
  　３ 伝奏と武家
  　４ 摂関と天台座主
  　５ もう一人の為政者
  
  第八章　幽囚の時代
  　１ 観応の擾乱
  　２ 尊氏の背信
  　３ 正平の一統
  　４ 南方への連行
  　５ 賀名生の幽閉生活
  　６ 天野山金剛寺の幽囚生活
  
  第九章　禅僧の時代
  　１ 金剛寺からの帰京
  　２ 持明院統の分裂
  　３ 後村上天皇との再会
  　４ 光厳院の死
  
  史料一覧
  参考文献
  あとがき
  光厳天皇略年譜
  人名索引

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  深津 睦夫(フカツ ムツオ)
  １９５３年岐阜県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科修了。博士（文学）。現在、皇學館大学教授。専攻は中世和歌史

• 出版社からのコメント

  乱世の渦に巻き込まれて波乱に満ちた生涯を送った光厳天皇の一人の「人」としての姿を描く

• 著者について

  深津　睦夫 (フカツ ムツオ)
  ＊2013年２月現在　皇學館大学教授

光厳天皇―をさまらぬ世のための身ぞうれはしき(ミネルヴァ日本評伝選) の商品スペック