源氏物語の色―いろなきものの世界へ [単行本]
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源氏物語の色―いろなきものの世界へ [単行本]

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出版社:笠間書院
販売開始日: 2014/02/18
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源氏物語の色―いろなきものの世界へ [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    絢爛とした美の世界とともに変容する。豊穣な色相の変遷を追う。古典文学と色彩の関係を追い続けてきた著者の『源氏物語』色彩論集成。
  • 目次

    はしがき

    Ⅰ 源氏物語の指向するもの―豊饒ないろから無彩色の世界へ

    序にかえて―上代の人たちの色意識
    王朝物語の色彩表現―『源氏物語』を中心に
     一 襲の発明
     二 多彩な衣装の配色と文芸
     三 「紫の上」の色―自然の色どり、人工の色、人のあり方を結実
    『源氏物語』における色のモチーフ―〝末摘花〟の場合
     一 平安の色
     二 末摘花
     三 『源氏物語』における色の象徴
     四 “末摘花”という人物
     五 “末摘花”像の先蹤
     六 “末摘花”造型の意図
     七 『源氏物語』における色のモチーフ
     八 色そのものを名とする登場人物
    『源氏物語』にみる女性の服色
     一 歌合にみられる服色
     二 左方が上位
     三 左方が赤系統・右方が青系統
     四 服装がその人の全体を表現
     五 光源氏をめぐる最も主要な女性方の評価
    むらさき
    『源氏物語』の色
     一 平安時代の色
     二 『源氏物語』の色
     三 光源氏の究極の白―黒の服色
    このごろ摘み出だしたる花してはかなく染め出で給へる、いと、あらまほしき色したり。
    『源氏物語』と色―その一端
     一 紫式部の自画像
     二 「人から」と服色
     三 一場面と色―「絵合」
     四 光源氏の無常観と服色
    光源氏の一面―その服色の象徴するもの
     一 晴の服色を描かない源氏
     二 枕草子の華美な色彩表現
     三 地味で暗調の光源氏
     四 主人公光源氏、固有の服色
     五 超人的な美
     六 色を捨てた黒―白
     七 現世を超えた無彩色の世界
    「山吹」について―宇治の中君の場合
     一 「山吹」は春季か
     二 不吉な色をとりつくろい、平常の色合に
    宇治の大君
     一 色なきものの世界
     二 薫からみた宇治の大君
     三 薫―宗教と一体渾然となった深層の美
     四 美は倫理よりも高い
    『源氏物語』の美―死にかかわる描写をとおして
     一 文芸世界での死者―源氏物語以前
     二 文芸世界での死者―源氏物語以後
     三 諸作品の容貌 白―赤、黒―青色
    『源氏物語』―「すさまじ」の対象をとおして
     一 紫式部は「すさまじ」に何を見出したのか
     二 和歌、散文における「すさまじ」の用例から
     三 「すさまじ」の意味の変遷
     四 源氏物語の特異な或る境地
    『源氏物語』の指向するもの―色なきものの身にしみて
     一 正月の衣裳はそれぞれの人たちの個性を表わす
     二 冬の夜の澄める月、雪の光(り)―色なきものゝ身にしみて
     三 冬の月光と、白雪の光りあう夜景に美を
     四 『紫式部日記』は色を超えた白―無彩色の世界
     五 紫式部、理解されぬ孤独の魂―精神は中世に向かっていた
     六 無彩色の白一色を、無上の美として見出す

    Ⅱ 色なきものを指向する世界―散文から律文へ[京極派和歌たち]

    「にほふ」―京極派和歌の美的世界
    「すゞし」“色彩の固有感情”とのかかわり―京極派の和歌をとおして
    「すさまじ」―『玉葉』・『風雅』の一世界
    薄明の桜―『玉葉集』・『風雅集』にみる
    ともし火―『玉葉』・『風雅』の歌人の心

    初出一覧
    あとがき
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    伊原 昭(イハラ アキ)
    神奈川県鎌倉市に生まれる。東京女子大学卒業、日本大学大学院文学研究科修了。国立国会図書館主査、和洋女子大学、梅光女学院大学教授を経て、梅光学院大学名誉教授。文学博士。『日本文学色彩用語集成―中世―』(笠間書院、昭50、風俗史学会第一回「野口眞造記念染色研究奨励金」受賞)、『日本文学色彩用語集成―中古―』(笠間書院、昭52、風俗史学会第六回「江馬賞」受賞)など著書多数
  • 出版社からのコメント

    古典文学と色彩の関係を追い続けてきた著者の『源氏物語』色彩論集成。絢爛とした美の世界の豊穣な色相の変遷を追う。
  • 内容紹介

    古典文学と色彩の関係を追い続けてきた著者の『源氏物語』色彩論集成。
    絢爛とした美の世界とともに変容する、豊穣な色相の変遷を追う。

    物語の深化の果てに辿り着いた究極の色とは?
    それは色のない世界、すなわち、無彩色の思想ではないか。

    【 古典文学と色彩の関係を追いつづけてきて、漸くうっすらと見えてきたものがある。自分なりの結論を検証してみようと思う。
     散文では『源氏物語』の豊饒な色の絢爛とした美の世界とともに、変容する色相の変遷がある。そして物語の深化の果てに辿りついた究極の色とは? それは色のない世界、すなわち、無彩色の思想といえる。
     平安時代に極まった『源氏物語』のネガティブなこの思想が時代を経て、享受され、昇華した律文がある。鎌倉から南北朝時代の『玉葉和歌集』『風雅和歌集』の色たち、いわゆる京極派の歌たちである。この京極派歌人たちは『源氏物語』を読んで読んで読み込んだ末、身につまされる受難の実体験から、自身の生か死か、極まった厳しい現実と『源氏物語』が重なり、やがて『宇治十帖』の宗教的命題へと両者は深化し、交錯してゆく。その情景なり哲学が一層凝縮されて、歌に表現されたもの、それはつまるところ、透明な色といっていいだろう。時代を隔てて、両作品は散文と律文ながら奇しくも色のない世界に到達する。】
  • 著者について

    伊原 昭 (イハラ アキ)
    伊原 昭
    神奈川県鎌倉市に生まれる。
    東京女子大学卒業、日本大学大学院文学研究科修了。国立国会図書館主査、和洋女子大学、梅光女学院大学教授を経て、現在、梅光学院大学名誉教 授。文学博士。
    著書 『色彩と文学―古典和歌をしらべて―』(桜楓社出版 昭32)、『萬葉の色相』(塙書房 昭39)、『平安朝文学の色相―特に散文作品 について ―』(笠間書院 昭42)、『色彩と文芸美―古典における―』(笠間書院 昭46)、『日本文学色彩用語集成―中世―』(笠間書院  昭50、風 俗史学会第一回「野口眞造記念染色研究奨励金」受賞)、『日本文学色彩用語集成―中古―』(笠間書院 昭52、風俗史学会第六回「江馬 賞」受賞)、 『古典文学における色彩』(笠間書院 昭54)、『日本文学色彩用語集成―上代一―』(笠間書院 昭55)、『平安朝の文学と色彩』(中 央公論社 昭 57)、『日本文学色彩用語集成―上代二―』(笠間書院 昭61)、『万葉の色―その背景をさぐる―』(笠間書院 平元)、『文学に みる日本の 色』(朝日新聞社 平6)、『王朝の色と美』(笠間書院 …

源氏物語の色―いろなきものの世界へ [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:笠間書院
著者名:伊原 昭(著)
発行年月日:2014/02/25
ISBN-10:4305707160
ISBN-13:9784305707161
判型:A5
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:426ページ
縦:22cm
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