国際比較でみる日本の福祉国家―収斂か分岐か(新・MINERVA福祉ライブラリー〈19〉) [全集叢書]

国際比較でみる日本の福祉国家―収斂か分岐か(新・MINERVA福祉ライブラリー〈19〉) の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  本書は「収斂」をキー概念とし、従来の福祉国家論ではあまり取り上げられない要素をも取り入れた幅広い視野から、日本の福祉国家を国際比較の中に位置づけるものである。脱商品化をはじめとする基本的概念を批判的に考察し、先進諸国の福祉国家はレジームごとに分岐せずに収斂しているという観点から、福祉レジーム論を批判する。福祉国家を国際比較することを根本から問い直す一冊。

• 目次

  日本語版への序文
  
  序　章
  
  第１章　先見性のある近代化：福祉国家の発展についての比較の観点からの概観
  　福祉国家発展の決定要因
  　政策導入の順序
  　政策導入のタイミング
  　結　論
  
  第２章　戦争と福祉政策
  　どのような種類の戦争か？
  　日本の福祉政策に対する太平洋戦争の影響
  　永続する遺産
  　戦争と福祉政策の比較研究についての理論枠組み
  　国際比較の事例
  　結　論
  
  第３章　発展指向型国家か福祉国家か：戦後福祉支出の比較分析
  　戦後福祉政策についての標準的な説明
  　国家の福祉支出：1958年、1975年、1989年、そして2050年？
  　結　論
  
  第４章　「ユニークな福祉社会」か：政策内容の比較分析
  　年金政策
  　公的医療保険
  　雇用政策
  　ユニークな福祉社会か
  
  第５章　地域研究と政策研究：東アジア型福祉モデルの探究
  　地域福祉モデルの主張
  　多くの福祉のパターン
  　分岐の原因
  　地域研究と政策研究
  
  第６章　福祉レジームの分野における例外か
  　福祉資本主義の３つの世界
  　脱商品化
  　先進福祉諸国家の共通と見なしうる類似点
  　相違は首尾一貫して現れるか
  　福祉政策形成の複雑さ
  　理念型の使用と誤用
  
  第７章　収斂か分岐か：国際的波及の理論
  　日本の福祉政策への分岐理論の適用
  　日本の福祉政策への収斂理論の適用
  　収斂の将来
  
  訳者あとがき
  参考文献
  索　引

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  堀江 孝司(ホリエ タカシ)
  １９６８年生。２００２年一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、首都大学東京都市教養学部准教授

• 出版社からのコメント

  「収斂」をキー概念に、福祉レジーム論を根本から問い直す一冊。

• 著者について

  堀江　孝司 (ホリエ タカシ)
  ＊2014年6月現在　首都大学東京都市教養学部准教授

国際比較でみる日本の福祉国家―収斂か分岐か(新・MINERVA福祉ライブラリー〈19〉) の商品スペック