井伏鱒二と戦争―『花の街』から『黒い雨』まで [単行本]
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井伏鱒二と戦争―『花の街』から『黒い雨』まで [単行本]

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出版社:彩流社
販売開始日: 2014/07/26
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井伏鱒二と戦争―『花の街』から『黒い雨』まで [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    被爆者の悲しみを静かに訴えかける『黒い雨』…。日本占領下(シンガポール)の庶民の日常を描いた『花の街』…。「庶民」の思想によって「戦争」に対峙した文学者の生き方は、「戦争をする国」が蔓延しだした現代にこそ、多くのことを示唆している。
  • 目次

    序 今なぜ井伏鱒二と戦争なのか 

    第一章 瞋恚を胸に、「書くこと」に徹す――「戦争」への処し方(1)
     〈1〉小林秀雄と「生活者」
     〈2〉「徴用中」の文章
     〈3〉「記録」すること――『徴用中のこと』など

    第二章 『花の街』から『遙拝隊長』へ――「戦争」への処し方(2)
     〈1〉「ペン部隊」、そして徴用作家
     〈2〉『花の街』の特異性
     〈3〉『遙拝隊長』

    第三章 『徴用中のこと』が孕むもの――「戦争」への処し方(3)
     〈1〉文学者の「戦争加担」
     〈2〉「徴用」
     〈3〉「記録者」井伏鱒二
     〈4〉そして、浮上してくるもの


    第四章 戦時下の「日常」――「戦争」への処し方(4)
     〈1〉「従軍」から「疎開」へ
     〈2〉疎開生活
     〈3〉したたかに、しなやかに

    第五章 「庶民=常民」の目線 ――戦中から戦後へ、その「揺るがぬもの」
     〈1〉「記録者」の眼
     〈2〉持続する「志操」
     〈3〉静かな「瞋恚」

    第六章 原爆文学としての『黒い雨』
     〈1〉「記録文学」か「原爆文学」か
     〈2〉『黒い雨』の「反戦・反核」思想
     〈3〉『黒い雨』と「被爆者差別」
     〈4〉『黒い雨』と現在の核状況
     〈5〉「風化」に抗する

    第六章補論 『黒い雨』盗作説を駁す――捏造される文学史 
     〈1〉『黒い雨』盗作説を自作自演――豊田清史という歌人
     〈2〉『黒い雨』を巡る豊田清史の言説批判
     〈3〉谷沢永一・猪瀬直樹の『黒い雨』批判を駁す

    第七章 井伏鱒二と原発――戦後文学史の中で 
     〈1〉プロメテウスの「新しい火」
     〈2〉「安全神話」の崩壊
     〈3〉井伏鱒二と原発

  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    黒古 一夫(クロコ カズオ)
    1945(昭和20)年12月群馬県生まれ。法政大学大学院博士課程満期退学。現在、文芸評論家、筑波大学名誉教授、華中師範大学外国語学院大学院特別招聘教授
  • 出版社からのコメント

    被爆者の悲しみを静かに訴えかけた名作『黒い雨』…。「庶民」の思想によって「戦争」に対峙した文学者の生き方を論ず。
  • 内容紹介

    今なぜ「井伏鱒二と戦争・原爆」なのか。

    被爆者の悲しみを静かに訴えかける名作『黒い雨』…。占領下(シンガポール)の庶民の日常を描いた『花の街』…。心ない文学者によるの「盗作」騒ぎに巻き込まれ、井伏鱒二は、いまだに一部の人々に誤解されたままである。彼の戦争に対する身の処し方を、『黒い雨』などの作品を通して、その深い文学の営みを論ず。「庶民」の思想によって「戦争」に対峙した井伏鱒二という文学者の生き方は、「戦争をする国」が蔓延しだした現代にこそ、多くのことを示唆してくれるのではないだろうか。
  • 著者について

    黒古 一夫 (クロコ カズオ)
    黒古 一夫
    文芸評論家、筑波大学名誉教授、華中師範大学外国語学院大学院特別招聘教授。
     著書に『北村透谷論―天空への渇望』(79年 冬樹社)、『祝祭と修羅―全共闘文学論(85年 彩流社)、『大江健三郎論―森の思想と生き方の原理』(89年 同)、『原爆文学論―核時代と想像力』(93年 同)、『立松和平伝説』(02年 河出書房新社)、『作家はこのようにして生まれ、大きくなった―大江健三郎伝説』(03年 同)、『林京子論―「ナガサキ」・上海・アメリカ』、(07年 日本図書センター)、『村上春樹―「喪失」の物語から「転換」の物語へ』、(08年 勉誠出版)、『増補 三浦綾子論―「愛」と「生きること」の意味』(09年 柏艪社)、『「1Q84」批判と現代作家論』(11年 アーツアンドクラフツ)、『辻井喬論―修羅を生きる』(同 論創社)、『文学者の「核・フクシマ論」―吉本隆明・大江健三郎・村上春樹』(13年 彩流社)他多数。
     編著書に『日本の原爆文学』(全15巻 83年 ほるぷ出版)、『日本の原爆記録』(全20巻91年 日本図書センター)、他。現…

井伏鱒二と戦争―『花の街』から『黒い雨』まで [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:彩流社
著者名:黒古 一夫(著)
発行年月日:2014/07/31
ISBN-10:4779120349
ISBN-13:9784779120343
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:227ページ ※221,6P
縦:20cm
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