イマドキの動物ジャコウネコ―真夜中の調査記(フィールドの生物学〈13〉) [全集叢書]

イマドキの動物ジャコウネコ―真夜中の調査記(フィールドの生物学〈13〉) の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  魅惑の麝香、幻のコーヒーコピ・ルアク、誘惑する霊猫香。謎多き動物ジャコウネコの秘密にせまる。

• 目次

  まえがき
  
  第１章 ボルネオへ、そしてパームシベットへ
  ボルネオへ
  修士論文の研究テーマ
  コラム　デラマコットの森林管理・経営モデル
  研究テーマの背景
  コラム　初めての熱帯雨林
  ドリアンの種子散布の謎
  現地調査の苦労
  コラム　海外調査と言語習得能力
  コラム　赤ドリアンの味
  直接観察
  コラム　調査助手エヴィン
  思わぬ観察結果
  コラム　研究仲間の重要性
  ドリアンの種子散布者
  コラム　げっ歯類による二次散布
  コラム　熱帯雨林にまつわる逸話
  ドリアンとオランウータンの関係が示すこと
  あいまいな果実と果実食者の関係性
  コラム　送粉系と種子散布
  研究の方向性
  パームシベットへ
  コラム　資金の入手
  
  第２章 タビンの森のパームシベット
  タビンの森
  コラム　調査許可
  コラム　オイル・パーム・プランテーションと熱帯雨林
  パームシベット
  コラム　ハクビシンの起源
  調査開始
  果実資源量の調査
  コラム　マッド・ボルケーノ
  採食物の調査
  コラム　わがバイク・Comel
  伐採林の果実資源量と採食物
  三つの重要な食物
  個体追跡調査
  コラム　捕獲罠の準備
  コラム　熱帯雨林の危険
  行動圏サイズと遊動の季節変化
  もう一つの見方
  コラム　南米に棲むキンカジューの社会
  食肉目パームシベットの果実食
  
  第３章 種子散布者としてのパームシベット
  種子散布者としてのパームシベットの重要性
  一つ目の仮説の検証
  （一）森の中での糞の探索/（二）散布環境の評価
  コラム　徹夜でカラオケパーティ
  コラム　魚眼レンズで調査
  散布先の環境
  散布後への影響
  二つ目の仮説
  （一）飲み込む種子のサイズ/（二）飲み込まれることの意義
  検証結果が示すこと
  コラム　糞の匂いを介したコミュニケーション
  「送粉系」と違った「種子散布系」の魅力
  
  第４章 多様な熱帯雨林
  タビンの森の普遍性
  アフリカの熱帯雨林
  コラム　アフリカでの調査生活はたいへん
  多様な熱帯雨林の姿
  熱帯雨林の生物多様性研究と保全
  
  あとがき
  参考文献
  索引

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  中島 啓裕(ナカシマ ヨシヒロ)
  兵庫県明石市出身。２０１０年京都大学理学研究科博士課程修了。博士（理学）。現在、日本大学生物資源科学部森林資源科学科助教

• 出版社からのコメント

  絶滅の危機に瀕した野生動物のイメージとはかけ離れた謎の多い今どきの野生動物にスポットを当てる。

• 内容紹介

  東南・南アジア地域に広く生息し、体は小さく、色が灰色から褐色で、夜行性、肉食目でありながら果実食動物、絶滅の危機に瀕した野生動物のイメージとはかけ離れた謎の多い今どきの野生動物にスポットを当てる。

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