都市と田舎―あるいはパリとポルトガル北部の山地(ポルトガル文学叢書〈20〉) [単行本]

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    • 都市と田舎―あるいはパリとポルトガル北部の山地(ポルトガル文学叢書〈20〉) [単行本]

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都市と田舎―あるいはパリとポルトガル北部の山地(ポルトガル文学叢書〈20〉) [単行本]

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出版社:彩流社
販売開始日: 2014/08/21
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都市と田舎―あるいはパリとポルトガル北部の山地(ポルトガル文学叢書〈20〉) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    パリの過剰な文明に「鬱状態」になった貴族階級の主人公が、本国の自然と人情に触れて人生の意義を見出していくポルトガルを代表するケイロースの最後の作品。本邦初訳。
  • 目次

    第1章 ジャシント家の大邸宅
    第2章 パリ202 番地邸宅
    第3章 文明のパリ
    第4章 パリ社交界
    第5章 女色に迷う
    第6章 都会の憂鬱
    第7章 淫欲の果てに
    第8章 ポルトガルへ汽車の旅
    第9章 実家のスープ
    第10 章 小作人の家を訪問
    第11 章 生活改善に投資
    第12 章 友人の実家を訪問
    第13 章 従妹との結婚
    第14 章 仕事に精を出す
    第15 章 子供の父となる
    第16 章 シャッターの下りたパリ
  • 出版社からのコメント

    ああ、すべては幼稚で滑稽…一度田舎の清らかな空気に浸して…パリに住むポルトガル貴族の鬱病を異化する自然との出会いを描く。
  • 内容紹介

    『アマーロ神父の罪』で世界的作家となったケイロース文学の集大成といわれる「博覧強記」の最後の作品!

    パリに住むポルトガルの貴族の狂気と再生への道を描き出す。イギリスからアフリカの植民地の権益を放棄せよ、と迫られていた共和制に突入する直前(1980 年代)のポルトガルの歴史的位置や問題点を背景に潜ませ、そうした危機を解決する道筋を作品に示したといわれるポルトガル文学を代表する作品。

     太陽の下では新しい物など何もない。物事の永遠の繰り返しは悪の永遠の繰り返しと同じである。如何に多く知っていても苦しみより多く知る物はない。塵から生れた物は塵に還る、と同じように正義から生れた者は正義に還り、悪から生れた者は悪に還る。すべての物は儚い塵を嗜好するように全ての人間はイェルサレムやパリを指向する!
    ……ジャシントは旧約聖書の伝導書をこうして読んでいた。そして陰鬱な二〇二邸で一人前の成人として生きることに思い悩んでいたのだ。
    ……金の王冠を被り四頭の雄ライオンに囲まれて暮らすダヴィデの息子ソロモンの栄耀の中に自分は置かれているのではないかと。
     彼は伝導書を肌身離さず持っていた。そして馬車の中でもソロモンの書を手放すことはなかった。ソロモンは悲嘆に暮れた大声で話し合える血を分けた兄弟であり真の人間性の集約であった。空は空に還る! 全ては空である!
     しばしば朝からソファに長々と身を横たえ、絹の部屋着のまま貪るようにショウペンハウアーを読んでいることもあった。(第7章より)

    図書館選書
    暗く曇って不安に揺れ動く魂に推奨されるのはこの田舎、世界は動くままに任せ何も期待しないのだ…イギリスからアフリカの植民地の権益を放棄せよ、と迫られていたポルトガルの危機の解決を作品に示した著者最晩年の作品。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    エッサ・デ・ケイロース(エッサデケイロース/E〓a de Queir´os,Jos´e Maria)
    1845年11月25日ポルトガル北部の町ポヴォア・デ・ヴァルジンで生れる。1866年10月コインブラ大学法学部を卒業。1870‐1871年にかけてレイリアの地方行政官を勤める。この時の体験が『アマーロ神父の罪』を生む。1871年セナークロのメンバーで「カジノの講演会」が開かれ、プルードンの革命精神、ロマン主義の批判、新しいリアリズム文学について講演。1872年キューバ総領事に任命さる。1874年アメリカのブリストルへ赴任。1878年イギリスのニューキャッスルへ。1888年には念願のパリへ赴任となる。1900年8月15日永眠

    小川 尚克(オガワ ナオキ)
    1935年(昭和10年)長野県塩尻市に生れる。1961年(昭和36年)東京外国語大学ポルトガル語科卒。星誠、浜口乃二雄、アブランチェス・ピント各教授に師事
  • 著者について

    エッサ・デ・ケイロース (ケイロース,デ,エッサ)
    José Maria Eça de Queirós(1845 年~ 1900 年) 外交官として27 年間の海外生活を送る。その間に多くの作品を書き、発表。
    邦訳に『アマーロ神父の罪』『逝く夏』(彩流社)『縛り首の丘』(白水社―白水U ブックス)など。

    小川 尚克 (オガワ ナオキ)
    長野県塩尻市に生まれる。東京外国語大学ポルトガル語科卒。
    翻訳書にカミーロ・カステーロ・ブランコ著『破滅の恋』、『リカルディーナの肖像』、
    エッサ・デ・ケイロース著『逝く夏』、同著者『都市と田舎』(本訳書)など。

都市と田舎―あるいはパリとポルトガル北部の山地(ポルトガル文学叢書〈20〉) の商品スペック

商品仕様
出版社名:彩流社
著者名:エッサ・デ・ケイロース(著)/小川 尚克(訳)
発行年月日:2014/08/15
ISBN-10:4779120365
ISBN-13:9784779120367
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:外国文学小説
言語:日本語
ページ数:373ページ
縦:20cm
横:14cm
厚さ:3cm
重量:430g
その他: 原書名: A CIDADE E AS SERRAS〈Eca de Queir´os,Jos´e Maria〉
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