あなたは今、この文章を読んでいる。―パラフィクションの誕生 [単行本]
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出版社:慶応義塾大学出版会
販売開始日: 2014/09/13
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あなたは今、この文章を読んでいる。―パラフィクションの誕生 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    ゼロ年代後半から、「メタフィクション」の限界を乗り越えるべく構想された作品群が登場しはじめる。それらのテクストには、「読者」に「読む」という能動的行為を要求するプログラムが内包されていた。本書では、そのプログラムを「近傍の/両側の/以外の/準じる/寄生する」という意味をもつ「パラ」を冠するフィクションとして名づけ、提言する。「読者」つまり「あなた」が読むたびに新たに生成されるフィクション、それが「パラフィクション」である。
  • 目次

    プロローグ
       パラフィクションとは何か?
       「道化師の蝶」の選評をめぐって
       メタフィクションの「問題」
       メタリアル・フィクション再考

    第1部 メタフィクションを超えて?
     1 「メタフィクション」とは何か?
       メタフィクションの定義いろいろ
       自意識のフィクションと、その外部
       メタフィクションの左旋回
       由良君美のメタフィクション論
     2 『虚人たち』再読
       虚構内存在とは誰か?
       平岡正明の『虚人たち』論
       渡部直己の『虚人たち』論
       『虚人たち』から『脱走と追跡のサンバ』へ
     3 辻原登の「虚人」たち
       人称と視点
       作者たちのレイヤー
       「虚構内人物」の「自覚」とは何か?
       遊動亭円木は虚構内人物である
     4 マリー=ロール・ライアンの(メタ)フィクション論
       「……ということにしましょう」
       AW―TAW―TRW
       虚構内存在としての作者と読者
     5 ジョン・バースから竹本健治へ
       「虚構内虚構」の幾つかのパターン
       ジョン・バースの「枠組物語」
       メタフィクションとしての『匣の中の失楽』
     6 「ゲーム的リアリズム」再考
       『九十九十九』の分裂?
       「現実」を肯定する?
       メタフィクションとしての「イキルキス」&「ビッチマグネット」
       「日本的メタフィクション」の起源?
     7 「メタフィクション」の何が問題なのか?
       『虚構内存在』の「虚構内存在」
       「作者」から「読者」へ

    第2部 パラフィクションに向かって
     8 「あなたは読者である」
       二つの掌篇
       二人称小説とは何か?
       「爪と目」は二人称小説か?
     9 パラフィクションとは何か?
       「読者」の創出
       他者言及機関としての小説
       README
    10 書く者と書かれる者/読む者と読まれる者
       「屍者」の帝国へ/から
       「わたし」の物語
    11 パラフィクションとしての『屍者の帝国』
       ヒズ・ボーイ・フライデー
       フライデーとは誰か?
    12 日本・現代・SF
       「雪風」的な世界
       「言葉使い師」の憂鬱

    エピローグ
       あとがき
       参照文献
       作品名索引
       人名索引
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    佐々木 敦(ササキ アツシ)
    1964年名古屋市生まれ。批評家、早稲田大学文学学術院教授、音楽レーベルHEADZ主宰。20年以上にわたり、音楽、文学、映画、演劇などの批評活動を行なう
  • 出版社からのコメント

    本書は能動的行為を要求するプログラムを「パラ」を冠するフィクションとして名づけ、提言する。2010年代衝撃のフィクション論。
  • 内容紹介

    円城塔、伊藤計劃、筒井康隆、辻原登、舞城王太郎、ジョン・バース、コルタサル、ジーン・ウルフ――
    メタフィクションの臨界点を突破する、2010年代のための衝撃のフィクション論。
     「フィクション」の「虚構性」を意識的に描き出そうとする、「メタフィクション」は、ゼロ年代に入り、ゲームとアニメ、インターネットの進化と連動しながら、あらゆるジャンルで著しい勃興を遂げた。しかし、世に氾濫する過剰な「メタ」は、或る重大な問題をはらんでいたのである。すなわち、フィクションが複雑化・階層化されるにつれ、物語の外部で操作する「作者」の絶対性は強化される、というパラドックスである。

     ところがゼロ年代後半から、「メタ」の限界を乗り越えるべく構想された作品群が登場しはじめる。それらのテクストには、「読者」に「読む」という能動的行為を要求するプログラムが内包されていた。
     本書では、そのプログラムを「近傍の/両側の/以外の/準じる/寄生する」という意味をもつ「パラ」を冠するフィクションとして名づけ、提言する。「読者」つまり「あなた」が読むたびに新たに生成されるフィクション、それが「パラフィクション」である。
  • 著者について

    佐々木 敦 (ササキ アツシ)
    佐々木 敦
    1964年名古屋市生まれ。批評家、早稲田大学文学学術院教授、音楽レーベルHEADZ主宰。20年以上にわたり、音楽、文学、映画、演劇などの批評活動を行なう。著書に『即興の解体/懐胎』(青土社、2011年)、『未知との遭遇』(筑摩書房、2011年)、『批評時空間』(新潮社、2012年)、『シチュエーションズ』(文藝春秋、2013年)、『「4分33秒」論』(Pヴァイン、2014年)、『ex-music〈L〉ポスト・ロックの系譜』、『ex-music〈R〉テクノロジーと音楽』(共にアルテス、2014年)など多数。

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商品仕様
出版社名:慶應義塾大学出版会
著者名:佐々木 敦(著)
発行年月日:2014/09/20
ISBN-10:4766421620
ISBN-13:9784766421620
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:文学総記
言語:日本語
ページ数:294ページ ※289,5P
縦:19cm
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