「ゆとり」批判はどうつくられたのか―世代論を解きほぐす [単行本]
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「ゆとり」批判はどうつくられたのか―世代論を解きほぐす [単行本]

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出版社:太郎次郎社エディタス
販売開始日: 2014/10/20
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「ゆとり」批判はどうつくられたのか―世代論を解きほぐす の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    学力低下論から若者批判にまで発展した「ゆとり」言説は、いつ、どのように広まったのか。団塊・新人類・ロスジェネなど、数ある世代論とは何がどう違うのか。「ゆとり教育」と呼ばれる学習指導要領は、何をめざしたのか―。教育と社会のホントの話。
  • 目次

    はじめに◆「ゆとり世代」と呼んでほしくない

    第1章◆朝日新聞にみる「ゆとり」言説の変遷──岡本智周
    ■二〇一二年版PISAの報じられ方
    「脱ゆとり成果」報道/「ゆとり教育」世代が受けていたPISA/何を「ゆとり」と呼んでいるのか
    ■八〇年代からの「ゆとり」言説
    夢や理想と地続きだった「ゆとり」/「働き方を見直し、欧米なみのゆとりある暮らしを」
    ■求められた「ゆとりある教育」
    「学校教育を見直し、子どもの生活にゆとりを」/「ゆとりのない詰め込み教育からの脱却を」/「ゆとりある教育」のあり方を問うた九〇年代
    ■二〇〇二年の急転換
    学力低下論、総合学習、学びのすすめ/「国の競争力にかかわる問題」--産業界の懸念/紙面審議会での議論--競争原理をめぐって
    ■言説が実体化させた「ゆとり世代」
    揺れ動いた世代の定義/モンスター新入社員という言説/「ゆとり世代にもかかわらず」--消えないレッテル

    第2章◆「ゆとり」批判の政治性──岡本智周
    ■ラベルを上書きする試み
    価値の反転と「さとり世代」/社会や時代の問題として
    ■世代論の虚しさ
    先行世代は後続世代をネーミングする/「ゆとり」批判の特異性
    ■経験主義と系統主義のせめぎあい
    日本の教育におけるせめぎあい/アメリカでのせめぎあい--多文化教育をめぐって
    ■歴史教科書にみる学習内容の実際
    系統主義と「国家」の強調の連動/記述の変遷を読み解く
    ■教育内容の「変化」とはどのようなものか
    「ゆとり教育」で内容は薄まったか/教育内容の変化をとらえる視点

    座談◆「ゆとり世代」と勝手に呼ばれてしまった当事者たちのちょっと真剣な議論
    いつ、どんなときに、だれから言われてきたか/いったい、なんで、くくられる?/「ゆとり教育」と大学入試のビミョーな関係/同じ量・同じ内容の教育だと安心できる?/押しつけられたものを別の言葉で語りなおす

    第3章◆教育施策のコンセプトを読む──佐藤博志
    ■そもそも「ゆとり教育」って、なに?
    ゆとり、新学力観、生きる力/九八年改訂学習指導要領をきっかけとした批判/学習指導要領、その改訂と実施
    ■新学力観という原石--主体的思考・判断・表現の尊重
    新学力観が目指したもの/キー・コンピテンシーと新学力観
    ■原石に影を落とす指導要録--「関心・意欲・態度」を評価する問題点
    成績評価における八九年の変更点/相対評価から絶対評価へ/「関心・意欲・態度」は評価にそぐわない
    ■生きる力という原石--「自立し共に生きる力」として
    打ちだされた二十一世紀の「生きる力」/「生きる力」のわかりづらさ
    ■生きる力とゆとりの結合--スコレーとしてのゆとり
    九六年中教審答申で表現された「ゆとり」とは/スコレーの意義を理論化できなかったことの弊害
    ■「ゆとり」の真の意味を探る--創造的・公共的経験
    教育における現代のスコレーとは/「自立し共に生きる力」と「創造的・公共的経験」を

    第4章◆「ゆとり教育」の正体──佐藤博志
    ■九八年改訂学習指導要領の特徴
    「教育内容の厳選」の実際/新設された「総合的な学習の時間」/「授業時数の削減」のとらえ方
    ■九八年改訂学習指導要領が「ゆとり教育」と呼ばれたとき
    「三つの誤解」--元文科省事務次官の発言/批判の背景にある教育観
    ■文科省主導の軌道修正--〇二年「学びのすすめ」と〇三年学習指導要領一部改正
    大学生の学力低下論をきっかけに/最低基準とされた学習指導要領と「確かな学力」/残る疑問
    ■PISAショックと学力低下批判--「ゆとり教育」批判の再検討①
    二つの国際調査/PISAの成績がふるわなかった理由/PISA型問題への対応で上がった成績
    ■若者世代の行動様式に対する批判--「ゆとり教育」批判の再検討②
    行動や性質を異質ととらえる目/理不尽な批判
    ■「総合的な学習の時間」の二律背反--「ゆとり教育」批判の再検討③
    何が問題だったのか/「総合学習」の最大の意義
    ■何が必要とされているのか
    グローバル対応と平和主義と/学力の二極化と高度化するカリキュラムへの対応
    ■「世代フリー社会」に向かって
    世代の枠組みを超えて/誤った言説を解体する力

    対談◆佐藤博志×岡本智周「ゆとり」批判とは何だったのか、その先に何が見えてきたのか──世代の葛藤をぬけて共生社会へ
    わかりやすさゆえに力をもった「ゆとり」言説/自分たちのおかれた状況を問いなおすということ/「ゆとり教育」批判の二つの方向性と社会的文脈/協力・協働のあり方とPISAの影響力/二〇二〇年の教育で何が目指されるのか/世代論をめぐって──区別と差別と共生と/多文化リテラシーと学校教育/世代の問題は共生社会への試金石
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    佐藤 博志(サトウ ヒロシ)
    1970年生まれ。筑波大学人間系(大学院人間総合科学研究科)准教授。博士(教育学)。著書に『オーストラリア学校経営改革の研究』(東信堂、2009年、日本教育経営学会学術研究賞)などがある

    岡本 智周(オカモト トモチカ)
    1971年生まれ。筑波大学人間系(大学院人間総合科学研究科)准教授。博士(文学)。著書に『国民史の変貌―日米歴史教科書とグローバル時代のナショナリズム』(日本評論社、2001年、第1回日本教育社会学会奨励賞)などがある
  • 出版社からのコメント

    気鋭の学者2人が社会学と教育学の観点から「ゆとり」批判が社会の求めに応じてつくられた、不毛な世代論であることを明らかにする。
  • 内容紹介

    かつて、日本社会は教育にも働き方にも「ゆとり」を強く希求したはずだった。
    なぜ「ゆとり世代」は叩かれねばならなかったのか──。

    長年にわたりバッシングを受け、
    いまや世代論における罵倒のかたちとして定着してしまった「ゆとり」。
    「ゆとり世代」批判は根拠ある正しい認識なのか。
    気鋭の研究者2人が社会学と教育学の観点から
    「ゆとり」言説を読み解き、多くの誤謬を明らかにする。

    不毛な学力低下論争のすえに一人歩きしたネガティブ・イメージを支えたものとは?
    この問題を置き去りにできない社会的な理由とは?

    「ゆとり世代」による座談、著者による対談も収録。
  • 著者について

    佐藤 博志 (サトウ ヒロシ)
    佐藤 博志
    1970年生まれ。筑波大学人間系(大学院人間総合科学研究科)准教授。博士(教育学)。「学校経営と子どもの学びのイノベーション」「教育改革の国際比較」「オーストラリアの教育改革と自律的学校経営」「スクールリーダーの専門的力量の開発」「グローバル化と教育の変容」をおもなテーマとして研究をおこなっている。
    著書に『教育学の探究』(川島書店、2013年、編著)、『学校経営の国際的探究』(酒井書店、2012年、編著)、『オーストラリアの教育改革』(学文社、2011年、編著)、『オーストラリア学校経営改革の研究』(東信堂、2009年、日本教育経営学会学術研究賞)、共著に『新版 オーストラリア・ニュージーランドの教育』(東信堂、2014年、共編著)などがある。

    岡本 智周 (オカモト トモチカ)
    岡本 智周
    1971年生まれ。筑波大学人間系(大学院人間総合科学研究科)准教授。博士(文学)。「教育内容と社会変動の関連」「学校の社会的機能」「教育とナショナリズム」「共生を促す教育的知識の探索と開発」をおもなテーマとして研究をおこなっている。
    著書に『共生社会とナショナルヒストリー』(勁草書房、2013年)、『歴史教科書にみるアメリカ』(学文社、2008年)、『国民史の変貌』(日本評論社、2001年、第1回日本教育社会学会奨励賞)、共著に『学校教育と国民の形成』(学文社、2012年、共著)、『共生と希望の教育学』(筑波大学出版会、2011年、共編著)などがある。

「ゆとり」批判はどうつくられたのか―世代論を解きほぐす の商品スペック

商品仕様
出版社名:太郎次郎社エディタス
著者名:佐藤 博志(著)/岡本 智周(著)
発行年月日:2014/10/23
ISBN-10:4811807782
ISBN-13:9784811807782
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:189ページ
縦:19cm
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